見出し画像

"My heart will go on"のために・・・・初めての入院・手術顛末記

はじめに

はじめましてkozyと申します。

noteへの投稿は初めてですが、この年になって初めての入院・手術、今日でちょうど6ヶ月。初投稿は半年メモリアルとしてこれを書きます。

車とか家は、年を重ねるとあちこち痛んだりして修理が必要になります。体も同じで、その都度修理ならぬ治療の繰り返し。

シニアのライターさんがどれくらいいるのかわかりませんが、私kozyはシニア世代です。
だからということでもないのですが、13年前に不整脈が見つかり服薬治療を続けてきたものの、会社の検診で心房細動が出てると言われ、我が心臓もポンコツになってきたなという思いから仕方なく「カテーテルアブレーション」という手術を受けることに。

「カテーテル」とは針金状のもので、それを体の血管から心臓などの患部まで入れて施術や検査をします。実際13年前にも検査で「カテーテル」を入れたことがあり、今回もあの延長だろうという軽い気持ちで臨みました。

私は北東北のヘソとも言える街に住んでいますが、心臓手術ということもあり普段のかかりつけ病院からA大学医学部附属病院へ身柄を振られました。

これから書くことは、入院から手術を経て退院に至るまでの数日間のレポートです。

いざ入院

生涯一度も手術で入院などしたことがなく、しかも受診もしたことも無い大学病院という事でかなりの緊張感を持って入院しました。

手術日は4月5日と決まっていたので、前日の日曜日を避け土曜日の4月3日に入院。
入院初日は手術担当医のI先生から心臓エコー検査のみであとは自由時間。サンテラスで本を読んでいたら、担当の看護師さんが病室にいないと探し回り見つけて安堵の様子。黙っていなくなってごめんなさい。

小言の一つも言われるのかと思いきや、とても優しい対応。指導も的確で関心しきり。
こういう対応が退院まで続き、レベルの高い看護力に感銘を受けました。

もちろん何十人といる病棟看護師の経験年数の違いから、カテーテルを入れる足の付け根辺りの脱毛処理後の始末の仕方の雑さだったり、手術前の尿管入れを先輩看護師に手伝ってもらったりと、経験の浅い看護師の皆さんにはもうちょっと技術を上げて欲しいという思いはありましたが、皆レベルの高い看護師さん達でした。

S看護師さんのこと

特に手術前日の夜勤で入ったS看護師さんは印象的でした。

若いのに、我々年配者にも現地の言葉でストレートなため口。
でも良く眠れないといったら、眠り薬持ってきてあげようか?って言ってくれたり、2時だか3時だか真夜中に隣のベッドのじいさんが、(私の)いびきうるさくて眠れないから他の病室に移してくれ、というわがままを、そんなの今出来るわけないじゃない!我慢して!と半ば強引な言い方で私の手術前を気遣ってくれたりして、発する言葉とは裏腹、気遣いと対応のギャップに驚きと感動。

S看護師さんは私にとってBest of A大学医学部附属病院循環器内科病棟ナースです。
S看護師さんありがとう!
退院時にお礼を言いたかったけれど居なくて残念でした。

4月5日手術日

午前中、施術医のI先生からの説明。不整脈などを起こす原因はまだ解明されていないことを知る。これから受けるカテーテルアブレーションの完治率は70~80%という。

開始予定の13時半に合わせて造影室へ。
手術用ベッドへ移され、カテーテルを入れる箇所の麻酔などの前処理など。
カテーテルからの信号検知のために鼻から管挿入。1か月前に検診で胃カメラを鼻から挿入したばかりで又?というかんじ。

点滴に睡眠薬が入っており意識がぼやけてくる。でもすぐ眠れずにいる状態。カテーテルを入れてからI先生が「通電!」と施術開始通告ははっきり聞こえてました。

この半寝状態は3時間に渡る施術の途中で何回も目覚めるものの自分のいびきが聞こえる一種異常な状態。自分のいびきを聞きながら主治医のT先生とI先生の何言っているのか全然解らない会話を聞くことになりました。

カテーテルアブレーションは別名が心筋焼灼術という字からも分かるように、カテーテルの先端から高電圧を心筋の不正信号が出てるあたりに繰り返し照射するもの。

半寝状態で高電圧照射の時に意識があり、まさに地獄の苦しみを味わうことになりました。

照射している何秒間かは上半身が焼かれる感覚。その間は息も出来なく早く終わってくれという祈りにも似た辛さでした。それが何回も続く訳で、手術とはいえ死ぬんじゃないかとマジで思いました。もうちょっと睡眠薬量を多くして最初から最後まで眠っていられればと切に思いました。

この高圧照射の苦しみから比べれば、術後病室へ移ってから固定されたまま半日以上過ごさなければならない辛さは案外大した事ではないかも。

術後病室に戻ってから主治医のT先生が若い先生たちを連れてぞろぞろやって来ました。この辺が大学病院らしいなという思いです。

主治医のT先生は、カテーテルアブレーションは完治率が70~80%で再発率が高いということ。もう1回は実施してもいいが3回目は無理とのこと。
終わったばかりでもう次の手術のことを言うか?との思い。
次の朝、施術したI先生の言葉、心電図の波形は非常にいい。成功!との言葉とはえらい違い。

無事退院!

ともあれカテーテルアブレーションは成功裏に終わり、主治医のT先生の、毎日ビール350ml 3本は多い!せめて1本にしなさい。との言葉を胸に4月7日に無事退院となり、退院時にお礼の挨拶をさせて貰った綺麗な(主任クラスと思われる)看護師さんのとても丁寧な対応に又々感動しての退院でした。

A大学医学部附属病院循環器内科病棟の皆さんには、今回本当にお世話になりました。

心房細動の再発で又お世話になるかもしれないものの、

“My heart(心臓)will go on !” (心臓の正確な鼓動が続くように!)を祈ってます。  2021.10.5

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?