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代官山にある町蕎麦2軒をレポート【サンプルケース遺産10、11】

1軒目はちょっとユニークな「福招庵」

まるで蕎麦屋っぽくないファサード。近いのは中華料理?暖簾だけ伝統的な蕎麦屋のものですね。

店名といい店構えといいどことなく中華料理店のようなこの店。メニューもかなりユニーク。
まず蕎麦が真っ白でうどんか素麺のようです。失礼ながら、味も見た目どおりほぼ蕎麦の味はしません。

見た目素麺ですかね・・

店内の壁に貼ってあるメニューには「揚げカレーそば」なんていう想像もつかないメニューもあります(チャレンジする勇気が無い)。ただ、このメニュー札の字は個性的でかっこいいです。

字がやたらイカしている。

内装はなぜか海亀の剥製が2つ壁に並ぶなどかなりぶっ飛んでいます、が、多分利用している人たちは何も気にせず日常利用しているところが町蕎麦の強みです。

壁に2匹の海亀。謎です。

サンプルケースは至って正当な蕎麦専門店。このギャップも私的には逆にユニークと思えます。
店主のセンスが何かアブノーマルを求めていると想像します。

正統派蕎麦屋のサンプルケースとメニューサンプル。メニュー札も蕎麦屋定番の櫓型。

2軒目は正統派「そば處 朝日屋」

町蕎麦というより老舗感漂うファサード

蕎麦屋の「朝日屋」の暖簾は老舗かつ町蕎麦ブランドとして各地にあるようです。この店もそうした暖簾分けの1店と思われます。

こちらの朝日屋は蕎麦と天ぷらが売りのようで、サンプルケースは蕎麦というより天ぷらを一推ししています。

段違いの棚が素敵なケース。ただほとんどサンプルケースとしての機能は無く、よく見られるディスプレイスペースとなっています。古民家の置物がユニーク。真ん中のパネルは季節で変わるのでしょうか。

店内は壁面のモダンな造作的なタイルが印象的な老舗感漂う内装です。このタイルは特注だったのか、既製品なのか気になるところです。
江戸時代の蕎麦屋を描いた浮世絵もセンスを感じさせます。

レリーフ状の壁面に貼られるモダンなタイル。今だったら高いだろうな。
江戸時代の蕎麦屋を描いた浮世絵が壁面に

頼んだのは「冷やしおろし」880円、この場所でこの値段はお値打ちです。味も町蕎麦として平均以上の味。売りの「天ぷらそば」も880円と今の時代とてもお値打ちな値付け。通いたくなる店です。

丁寧な仕事です。
とにかく安い!このあたりが町蕎麦ゆえんか。

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