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性格診断と行動診断の使い方

~仕事上の「人」との関係性も一つの目安~

教育や研修ではいろんなタイプ診断が人気になっていますが、組織の特徴に合わせて、効果を大きく影響させる方法があることをご存じないこともあります。自分自身の所属する組織の教育に関する取り組み方や、担当する職種、指導する部下・後輩の有無によっても何を選択したら良いかちょっと考えてみると効果的です。

①性格診断の特徴
「性格診断」とは、自分自身の性格・思考に関する質問をし、自らの性格を知ることでどんな点に注意すると良いか、どんなクセがあるのかを把握するものです。
基本的に「自分のタイプ」を特定し、どんなことに向いているか、どんな傾向があるなど、幼少期から持っている自分では気づいていない特徴なども、改めて気づき、活かすために使われます。(概ね高校生頃までの性格が出やすいようですよ)
接客業・サービス業など不特定多数のお客様に対して良い対応が求められる場合は、自分の性格を知って短時間であっても、マイナスの性格があらわにならないように、良い点が前面に表れるように注意することが出来ます。またお互いの性格や特徴を変化させるほど教育頻度が多くない場合は、知っておくととっても便利です。
一方で、あくまでも「性格」ですから、様々なスキルや技術によって既に性格面のマイナス行動は調整済みの方が多かったり、性格が仕事に与える影響が少ない職種は応用するのが難しいこともあります。

②行動診断の特徴
「行動診断」とは、自分自身の行動に関する質問をし、自らの日々の行動のクセを知ることで、相手にどのような影響を与えるか、どのようなイメージとして認識されるかを把握するものです。多くは一つのタイプに特定する目的はありません。
自分を知る場合も「使っているタイプの頻度」の順序を把握し、現状の特徴を把握したら、使っていないタイプの訓練方法などを学び、不足している行動を補ったり、タイプの違う他者と関わりやすくすることを目的にしています。自分で気を付けるというよりも、「良い影響を与える型(攻略法)を身に付けること」が目的です。
性格診断と同様に「人との関わり」を良くするツールという点は同様ですが、あくまでも「行動による影響力」にのみ着目しているため、言葉の表現力や身振り手振りなど、「演技力」
を身に付けるような「気軽さ」と精神面への負担の少なさが特徴です。
そのため長期間育成で他者と付き合う管理職、職場内での風通しを良くする目的、そもそもあまりコミュニケーションがメイン業務にならない職種の方が多い組織のほうがメリットを実感されやすいようです。
一方で、他者とのコミュニケーションがメインの職種の場合は、「苦手」なタイプをこれまでの経験で克服しているケースもあるため実感が薄いこともあります。

私たちは「苦手なタイプ」に業務上心地よく感じる対応をするために、EQ(こころの仕組み)&NLP(脳の仕組み)を活かした攻略法をお知らせしています。
コミュニケーションが苦手な方には性格を変えるより、少し行動を変えるだけの気軽さで乗り越えたほうがとってもラクですよ。

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