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職場における「無性別天使」化のススメ

 女性も男性もセクハラに対して声を上げることができるようになった世の中で、まだ根深いこの問題に対する解決策の一助となればと思い、キーボードをパチパチしております。
 なんの役にも立たなかったらごめんなさいなのですが、まあちょっとお時間をください。

 私の主張をまず申し上げますと、皆さま職場では「無性別の天使」として働きませんか?ということです。
 また、雇用主の皆さまには、ともに働く方々に対して「無性別の天使」という役で働くように社員全員に周知徹底していただけないかという提案でございます。


 人生ウン十年生きてきた私ですが、おはずかしながら学生時代は中二病を患う小娘でございました。
 その中でも私は「悪魔」より「天使」に心惹かれる性質《たち》で、その理由が「天使は無性別である」という話を聞いたからでございました。

 まあ、この中二病エピソードに関しましてはのちほど補完することとして、職場の人間すべてが「無性別の天使」という設定で働くようにするのはどうであろうかと提案した理由にもどります。

 
 社員に「無性別の天使」という役を与えることで以下が想定できます。

【その1】「無性別の天使」であると役を設定することで天使にふさわしい行いを意識するようになる。
 
 一般の方々は「天使」に対してどういったイメージをお持ちでしょうか?どうしてか”優しいイメージ”がありませんか?
 では、天使としてふさわしい行いとはどういったものでしょうか。そのイメージに沿って行動すると職場はどのような雰囲気になるでしょうか。
 こうして具体的な役を与えることで職場でどのように行動すればよいかが明確になってくるかと思います。
 なお、あまりにも様々な創作物を見すぎて天使のイメージが一般人とかけ離れているような方には個別に「天使マニュアル」を配布するようにしてください。

【その2】職場の「悪魔」を炙り出しやすくなる

 「無性別」ということは性欲がないはずです。そのため、セクハラをした段階で「悪魔認定ができる」ということになります。悪魔は地獄へ送り返しましょう。
 とまあ、ちょっとした冗談は置いておいて、人は「自分が正しい」という認識を持つと強くなります。また、「天使以外は悪魔である」という条件があれば、敵を認識しやすくもなります。
 ときにその性質が暴走するような事態も起こり得ますが、基本的には環境がより良くなる方向で作用するのではないでしょうか。
 集団心理の暴走をコントロールしつつ、人間の性質をうまく利用して円滑な職場運営をしていきましょう。


 以上が私の提案になります。
 とりあえず職場だけでも性別を気にしなくてよい社会になれば、生きることがほんの少し楽になる人も出てくると思うのです。

 もし会社でそういう取り組みをしてくれなさそうということであれば、”不思議ちゃん”と言われるのを覚悟で「無性別天使」を自称してみてもいいかもしれません。
 セクハラしてくるようなクソ野郎に対しては「あなたは悪魔なんだから地獄に戻ったらどうですか?」と圧をかけられる立派な天使になってください。「他人を害する悪魔は滅ぶべし」の意気で強く生きてこ。


ほんのちょっとでもいいから、この考えがいま苦しんでいる人を救う助けになるよう願いを込めて。



※以下は途中で飛ばした中二病エピソードに関してです。
完全なる蛇足です。

私が「無性別の天使」に惹かれた理由

 私は二次性徴の際に自分が女であることを厭い、「無性別」に憧れを抱きました。
 その理由を申し上げますと、私はバラエティよりニュースを好む可愛げのない子どもであったため、報道される情報から女性という性の搾取をより深く感じていたからでございます。
 また、家庭環境において田舎の旧来の価値観と大黒柱だけでは食っていけない状況がぶつかり合い、どう足掻いても女が割を食う場面を多く見ていたものですから、「女」という性から解放されたいと日々考えておりました。

 正直、今の時代も上記のような軋轢は残っており、「女だから」という理由で苦しい思いをされている方もいらっしゃるかと思います。
 また、男として生まれても一家の大黒柱であることを求められるなど、「男だから」と言われ様々な重圧で苦しみを抱えている方もいらっしゃることは重々承知です。
 女であっても男であっても性別によって苦しむことのない社会を実現していけるよう、世界の片隅で頭を抱えることをやめないでいたいと思います。決意!

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