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業界に“怪情報”が流れ、久米さんを思い出した日

3月1日(月)の午後4時30分頃、
「きょう大きいニュースが発表になるみたいですが、何か知っていますか?」と知り合いの記者から連絡があった。

しばらくすると、他の記者やいろんな番組のディレクターからも同様の連絡が入ってきた。

次第に、

「どうやら大物が亡くなったらしい」
「そのニュースが夜10時にテレビ朝日で正式に発表されるらしい」……などの情報が集まってきたが、その時点ではハッキリと分からず仕舞いだった。

分からないまま夜を迎え、午後10時になり、「報道ステーション」が始まったものの、何も発表されないまま一日が終わった。

実は、マスコミでは、こういう騒ぎはよくあること。

結婚、離婚…など、「〇〇が△△らしい」
という有名人の情報がどこからともなくもたらされ、ある時には尾ひれを付けてオーバーになって広がっていく。

一般の人にとってみれば大したことではないかもしれないが、
マスメディアに身を置く我々にとっては、やはり情報はいち早く知っておかなけらばならない宿命がある。

そして、テレビ朝日で夜に大発表…という内容から、久米宏さんのことを思い出した。

1992年、宮沢りえさんと大関・貴花田(当時)の婚約が、テレビ朝日系「ニュースステーション」でスクープされた。

そのニュースを伝える際、メインキャスターを務めていた久米宏さんが

「このニュースは、梨元も知らないだろう」

と、今は亡き、芸能リポーターの梨元勝さんの名前を出しつつ、得意顔で伝えたのだ。

放送時、ボクはその梨元さんとタクシーに乗って帰宅中で、自宅に着いて婚約のニュースを知り、急いで局に戻った。

当時、梨元さんも自分も、テレビ朝日の朝のワイドショーのレギュラー出演をしていたため、この出来事は鮮明に覚えている。

ただ、2人は、わずか2ヵ月後に破局。当時、‟世紀の婚約”そして、”世紀の破局”と話題になった。

懐かしい…。

あれから、28年。時は流れ、マスコミの取材の仕方やメディアの在り方も随分と変わってきている。

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