Datar Saber記⑤ ~HandsOn - テクニック編 ~

0.はじめに

今回はSaberのHandsOnより、Tableauのテクニック/Tipsに関して自身が学びのポイントと思った箇所を備忘としてまとめる。

1.表計算のセカンダリー計算

説明

表計算で求めた結果を用いて、さらに計算を行う。

お題

家具と家電について、販売数量の累計推移を年月ごとに表示し、各年月での累計値の差を確認する

操作手順

①家具と家電のそれぞれの年月推移の販売数量の累計を作成する。
 (メジャーの数量から「簡易表計算」→「累計」を選択)

②行に入れた「メジャー」を複製する。

③複製したメジャー「数量」から「表計算の編集」を選択する。

すると、以下のような設定画面が表示されるので、「セカンダリ計算の追加」にチェックを入れる。すると、右側に「セカンダリ計算タイプ」の設定画面が表示されるので、ここで「差」を選択する。

④すると、「家具」と「家電」の累計値の各年月での差が表示されるため、形状を「線」→「棒」にすると以下のように、上段には販売数量の累計が、下段には各年月での累計値の差を表現することが出来る。

2.カスタムテリトリー

説明

地域や、エリア、方面といった、デフォルトでは地理的役割が付与されていない項目について、カスタムで地理的役割を付与しマップ表現に使用できる。

お題

出荷までにかかった日数を、MAP表現を用いて地域レベルで色分けせよ

作成手順

①都道府県(地理的役割が付与)レベルで、メジャー(ここでは、サンプルとして「出荷までにかかった日数」を使用)で色分けを行う。

②ディメンション「地域」を右クリック→「地理的役割」→「次から作成」→「都道府県」を選択。(都道府県の地理的役割を利用して、「地域」という地理的役割を作成するという意味。)

③「詳細」に入れていた「都道府県」のディメンションを、②でカスタムテリトリーを付与した「地域」に入れ替える。すると、都道府県レベルでの色分けから、地域レベルでの色分けに変化する。

管轄エリアなど、実業務で使用しているエリア単位での色分けが可能となり、非常に有効な表現手段だと感じた。正直、この機能については、まったく知らなかったので、最初学んだときは「えーーーーー・・・・」という言葉しかでてこなかった。。。

3.破線での表現

最後は、Tipsというよりは、知識的な情報になる。
Tableauでは破線を用いた表現が出来るものと、出来ないものがある。

【破線表現が出来るもの】
リファレンスラインなどの直線的表現

【破線表現が出来ないもの】
折れ線グラフ

では、なぜ折れ線グラフに破線表現が使えないのであろうか・・・。折れ線グラフの場合、どこが折れ線の山や谷の部分になるかが分からない。仮に、山の部分がたまたま破線の線が切れている部分にあたってしまった場合、山の場所がViz上では表現されていないことになる。これでは、正確なビジュアライズが出来たとは言えない為、折れ線グラフでは破線表現が出来なくなっている。
理由を聞くと、「確かに、ごもっとも!!」と思うが、Excelや、パワポ表現では日常的に破線の折れ線グラフを見る機会が多い。実は正確に表現できていなかったのだ。。。さすが、Tableauの思想だと、改めて感じる機会となった。

リファレンスラインは破線OKだが、折れ線グラフは破線NG

3.まとめ

今回は、SaberのHands-On Fundamentalから、Tipsや豆知識を備忘録として整理した。
Fundamentalなのに、知らないTips、使ったことがないTipsがどんどん出てきて、今までの自分の使ってきたTableauはその能力の10分の1も発揮できていなかったのではないかと反省。
逆に、その知識をSaberの学習を通して学ぶことが出来ていることに感謝すると共に、実務でもこの知識を発揮し、イケたVizを通して、データから真実を正確に理解することを推進していきたいと感じた。

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