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本当の仕事

訳あって、さいきん転職希望の人と話す機会が増えました。

40歳前後の人もいれば、まだ社会人2年目(23歳)という人も。合計で10名くらい、女性のほうが多いかな。

こういう言い方は失礼かもしれませんが、皆さんわりあい「軽やか」。悲壮感のようなものは感じません。で、だいたいの方が仰るのが

現状にそこまで不満はないのですが、このままでいいのかなと思って」。

この感覚、私自身はとても好ましいものと捉えています。まるで着心地の悪くなった服を、リフォームせずに着続けている感じ、でしょうか。

どこをどう変えたらいいのかわからないのですが、とにかく、今のままでは落ち着かないのです」。

転職活動をするということは、「違和感にきちんと向き合う機会を、自分に与える」ということ。ネガティブな感情をため込む前に、というよりも日々当たり前に、”活動”すればいいと思います。

だってこれ、個人事業をやっている人なら「このサービスを売るだけの日々には、どうもしっくり来なくなってきた。新しい活動でも始めてみようか」と、当たり前のように考えるはず。

先日は、とある方(総合職として、10年以上働いておられる方)とお会いしました。確か年齢は37歳、ちょうど私が大企業を離れた時期と同じです。たいへん親近感がわきました。

話の流れで、その方に私はある本を紹介しました。

この機会に改めて読んでみましたが、かつて切実な気持ちで読んでいたころより、すっと入ってくる感覚がありました。深い洞察から得られたであろう内容が、まったく押しつけがましくない、やわらかい文章で表現されています。それが、知らず知らず凝り固まった”物の見方”を、気持ちよくほぐしてくれます。

たとえば、、、著者がリクルートを辞め、(衝動にかられて、無謀にも)”ビジネスとは無関係なアメリカの大学院”に進学したときの話。

サンフランシスコでの留学生活が始まってまもなく、私はある不思議な感覚が自分の中に芽生えていることに気づきました。それは会社を辞めて、もういわゆる「仕事」はしていないにもかかわらず、自分は今「なにか重要なことをしている」という感覚です。(中略)どうして仕事もしていないのに、重要なことをしていると感じるのだろうか。そう問いかけるうちに、私はあることに気づきました。それは、「仕事とは、なにか重要なことをすること」と私がとらえている、ということです。(pp.22-23, 強調は筆者による)

このとき、筆者の榎本さんはみずからの考えを否定するのではなく、「この思い込みを、逆に利用する」という選択をします。その結果どうなったかは、本書をお読みいただくとして…。

この本で幾度も強調されているように

「物を考えるときには、世間一般の常識や損得勘定ではなく、シンプルに自分の力(ちから)が湧いてくる考え方を選ぶ」という著者のマインドは、とても参考になります。

講演会で著者の話を伺ったことがありますが、「いわゆる『おめでたい人』になるのが幸せへの近道」と、おっしゃっていました。そのときはピンと来ませんでしたが、今では深く共感します。

(昭和生まれの「おめでたい人」と言えば、この人ですね↓)

なんだかまとまりがなく、すみません。またあとで書き直すかも。

とりあえず、書き残しておきたかったことを書いておきます。

それでは、また。adieu!

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