【米国株】4週続落の指数、進む円高。1月スタートは?【12/27~12/30まとめ】
明けましておめでとうございます、Kojiです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2022年は厳しい年でしたので、マイナス着地の人も多いと思います。心機一転、2023年からの投資に向けて、難局を乗り越えていく準備をしていきましょう。
さて、年末最終週は日銀のサプライズがあったことが記憶に新しいでしょうか。年を越えて記憶がうっすらしてきてる頃だと思うので、ニュースとチャートを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
12/26(月)
米国休場
12/27(火)
寒波でエネルギー価格に拍車をかけるか。
10月ケース・シラー米住宅価格指数は予想上振れ
前年同月比 前回 10.4% 予想 8.0% 結果 8.6%⬆
ロシアが原油輸出禁止。
12/28(水)
12月リッチモンド連銀製造業指数が予想上振れ
前回 -9 予想 -10 結果 1⬆
11月住宅販売保留指数は予想下振れ
前月比 前回 -4.6% 予想 -0.8% 結果 -4.0%⬇
12/29(木)
新規失業保険申請件数は予想一致
前回 21.6万件 予想 22.5万件 結果 22.5万件➡
失業保険継続受給者数は予想上振れ
前回 167.2万人 予想 168.6万人 結果 171.0万人⬆
12/30(金)
12月シカゴ購買部協会景気指数が予想上振れ
前回 37.2 予想 40.0 結果 44.9⬆
ターミナルレートは6月 5.0%予想へ
ただし、6月は4.75%と僅差で、今後も予想は動いていきそう。
10年金利は上昇継続で3.88%
短期・長期金利いずれも上昇。
実質金利はやや上昇
最新の12/30数値は1.58(チャートは1日遅れ)
期待インフレ率も上昇しているため、10年金利の上昇ほど実質金利は上がっていない。
ドルインデックスは下値を掘る
ドル円は年末131円へ。年始129円台を試しました。
炭鉱のカナリア、ハイイールド債はチャート崩れたがラスト2日は耐えている
火曜に先週の横ばいレンジを下抜けて危険信号出てたが、水曜に平行チャネルをストンと落ちる大陰線。
木・金と反発して耐えているが、もう一段下に落ちてもおかしくはないので要注意。金曜時点では転換線(青色)の下で、平行チャネル内には戻れていません。
S&P500はレンジ推移で1月の値動き待ち(▲0.14%)
月足
12月の月足は高値切り上げ・安値切り上げ、実体は陰線で確定した。9月高値を超えるとは思ってなかったが、超えられず陰線確定は月足の弱さを示しているようだ。
一目均衡表は転換線デッドクロスし、遅行線はデッドクロス間近と状況は良くない。
調整局面が続くか、より一段下に下がるか微妙な形になってきた。今後の決算発表でEPS予想の低下がどこまで起きるかも引き金のひとつとなるか。
週足
週足は小幅な動きながら4週続落で確定。
N波動(薄い青色線)ではもう少し下押ししてもおかしくない位置。12日週に出来高を伴って高値から急落した後、ラスト2週は実体が小さく上値が重い状況。上に行っても出来高が厚い価格帯で売りが入りそうなので、上抜けにはパワーが必要。
下がる場合は、EMA200付近にある厚いサポート(水色ボックス)が今後も働くかが確認ポイント。サポートされるなら反発でレンジ推移となる。レンジでベース構築するのか、サポートを抜けて下押しするかは、これから出てくる材料次第とも言えそう。
日足
日足は、薄商いのレンジ推移が続き、フィボナッチ50%~61.8%の間での推移は変わらずでした。レンジ内でもトライアングルを描いて、上下どちらかに振れるタイミングが近々来そうです。
N波動の途中であれば下押し圧力のほうが強そうに見え、水色のボックス圏がまず下値を試すテスト会場。このテスト会場を実体で下回るのか、反発するのかで今後の値動きも変わる。反発すれば次の波動でレンジに戻す。
下抜けると10月安値が2次試験会場となる。
上に向かう場合は、下向きのEMAが混線しているので限定的になりそうだ。上は出来高が多い価格帯がいくつかあるので、売り圧力が一定ありそうで上値は重そうに見える。
とはいえシナリオのひとつとして、たとえば三尊天井を描いて落ちるか否定するかみたいな動きも片隅において、年始はいろんな動きを想定したほうがいいだろう。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末48.41%➡今週末47.71%(▲0.7pt)
ナスダック100先物は下値を探って反発(週▲0.18%)
月足
月足は長い陰線で、10~11月の陽線実体を包み込んで確定。陰線の包み足は転換サインで弱気シグナル。1月は1年の動きを示すと言われているが、陰線が続くようだと強い売り圧力なって厳しい展開となるのだろうか。
週足
ナス100先物の週足は、4週連続の続落。サポートライン(青紫色)を割れた後は、サポートラインの上に戻れず6/16安値付近が上値抵抗となって上がれない状況。
下は根強く10月から続く下値で反発を試みている。週足は下ヒゲをつけて実体ベースでは下げ幅を縮小して前週とほぼ変わらない位置まで戻した。
1月初週は、JOLTS・ADP・雇用統計のほかFOMC議事録があります。賃金インフレの鈍化が確認できるのか注目。また市場予想に対するサプライズなどが引き金となって上下どちらも動きありえると心構えしておきたい。
アップルのチャートが年末に6月安値を下回る場面があり、チャートが崩れ始めています。アップルの行く末がナスダック全体にも影響あるため、注視しています。耐えられず崩れるようであれば、ナスダックも売り圧力が強まると念頭に。テスラも言わずもがな。
1月はとくに決算発表もあるので、業績織り込みに注目が集まるだろう。
ナスダックは1月に10月安値を下回ってしまうと、10,000がすぐ下で待っているので1月の攻防戦は重要かもしれない。
日足
ナスの日足チャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。
MA200より上にあるナス100銘柄
先週末41.58%➡今週末42.57%(+0.99pt)
セクター
2022年が確定したので、年初来も振り返り。
【週間】ベスト
1. 金融 +0.7%
2. エネルギー +0.5%
3. 通信 +0.4%
【週間】ワースト
1. 素材 ▲1.1%
2. 生活必需品 ▲0.8%
3. 公益 ▲0.6%
【年初来】 ベスト
1. エネルギー +57.6%
2. 公益 ▲1.5%
3. 生活必需品 ▲3.3%
【年初来】ワースト
1. 通信 ▲38.2%
2. 一般消費財 ▲36.8%
3. 不動産 ▲28.7%
サイズ・タイプ
・ベスト:中型バリュー +0.3%
・ワースト:中型グロース ▲0.6%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Fear継続(前週39➡今週37着地)
Put/Call Ratio(Equities)
28日(水)に異常値をつけています。2010年2月以来の高値。
総悲観が通り過ぎたのだろうか?
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 71.6 ➡ 前週 39.35 ➡ 12月28日時点 43.48(+4.1pt)
個別株の決算発表
なし
決算発表予定
1/3週の予定
イベント
2日 休場
3日 国内非営業日
4日 ISM製造業景況指数、JOLTS、FOMC議事要旨
5日 ADP雇用統計
6日 ISM非製造業景況指数、雇用統計
アノマリー
新月相場(12月23日~1月6日)
満月相場(1月7日~1月21日)
水星逆行(22年12月29日~23年1月18日)
おわりに
1月の初戦は、雇用指標。FOMC議事要旨もあります。昨年は1月のFOMC議事要旨で大きな下落を始めたタイミングでしたね。
昨年以上に厳しい年と言われていますが、いい波に乗っていけるといいですね。
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