【米国株6/6~6/10まとめ】CPI高止まり・指数は上抜けできず下落へ
こんにちは、Kojiです。CPIが予想を上回る上昇で、株価は下落しました。インフレピークアウトも過去には予想されたが、まだインフレが止まりません。またFactSetのデータでは、企業のQ2利益マージンが低下する予想が出てきています(後述)。
先週のマーケットと各種指標・ニュースを振り返っていきたいと思います。
S&P500は横ばい崩れ下落 ▲5.06%
出来高を伴った上昇は見られず、前週に書いたとおりのレジスタンスの4,200を抜けることはできなかった。CPI発表が予想を上回り、5月20日あたりの安値まで下落。
金曜はSMA20を下回って下落している。次のテストラインは3,815~3,860、下抜けると3,600がサポートラインとなる。
週足はSMA100を下抜け
ふたたびSMA100を下回る値動きとなった週でした。
平行チャネルの下限まで到達。この下限を下に抜けてトレンドを作るか、反発するかは今後の値動きを見ていきましょう。
EMA200とだいぶ近づいてきた点にも注目。反転ラインとなるかも(?)
MA200より上にあるSP500銘柄は32.87%➡24.4%に低下(▲8.47pt)。
5月20日とほぼ同じライン。
ナスダック100は50%ラインに近づく ▲3.56%
13,000のレジスタンスラインに行けず失速したナスダックは、そのまま下落へと転じた。フィボナッチの50%ライン付近まで下落。
前週示した12,000をやや下回っている。50%ラインを下回るなら、11,570が次のテストライン、その次が61.8%ラインの10,589。
週足
こちらもEMA200が近づいてきた。2020年11月あたりまで下がってきましたね。
MA200より上にあるナス100銘柄は19.6%→11.76%に低下(▲7.8pt)。5月20日と同等ラインへ低下。
セクター
全セクターが下落だが、エネルギーとディフェンシブが下げ幅が小さめ。
週間ベスト
1. エネルギー ▲0.9%
2. 生活必需品 ▲2.6%
3. ヘルスケア ▲3.3%
週間ワースト
1. 金融 ▲6.7%
2. テック ▲6.6%
3. 不動産 ▲6.1%
サイズ・タイプ
・大型グロース ▲5.9%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
BTCはレンジを下抜けて下落
各種指標
Fear&Greed Index
Fear継続(前週27➡今週28着地)
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 33.19➡ 前週 34.33 ➡ 6月8日 50(前週差 +15.67pt)
前週から大きく上昇したが、金曜のCPI発表でセンチメントが変化している可能性がある。
Bull/Bear Ratio
6/7時点では横ばい。
ヒンデンブルグオーメンは無点灯
6/9時点では無点灯。
炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債
今回も指数に先行してHYGは下落トレンドを形成している。
CPI発表後に5/18の安値を下抜けて下落。
ハイイールド債のスプレッド低下が止まり、再上昇を始めている。
金利と今週のニュース
JPMチーフエコノミストは❌リセッション、⭕景気減速
イエレン財務長官がインフレ「一過性」を間違いだったと認める
ECBが7月に0.25pt利上げの方針
欧州も引き締めへ。
CPIが予想を上回る上昇
内訳を見ると、家賃(Shelter)がペースアップ、エネルギー上昇が目立つ。食品も高止まり。
Q1決算で”インフレ”を挙げたセクターは、素材100%・生活必需品97%・一般消費財97%と最も高い割合
Q2利益マージンは3月末と比較して多くのセクターで低下予想
金利
2年金利が急上昇。
利上げ予想は6月50bp・7月50bp・9月75bp
とくに9月は50bpから75bpに変わってきました。
イールドカーブは一部で逆イールド発生
長短金利差が急低下
2年金利上昇により長短金利差が急低下。
実質金利は横ばい
個別株の決算発表
ティッカーが緑色の銘柄が決算クリア
FUTU フツ・ホールディングス
EPSミス
GTLB ギットラボ
決算クリア
NIO ニーオ
Q2ガイダンス売上ミス
DOCU ドキュサイン
EPS、ガイダンスミス
決算発表予定
6/13週の予定
イベント
14~15日 FOMC
14日 PPI
15日 小売売上高
17日 メジャーSQ
アノマリー
新月相場(5月30日~6月13日)
満月相場(6月14日~6月28日)
ブル:15日
おわりに
CPIは高止まり、インフレのピークアウトがまだ見えてません。またQTが進む中、業績悪化・景気減速の懸念が解消されていません。
今週のインフレの確認はPPI(卸売物価指数)です。CPIほど注目されてないかもしれませんが、予想とのギャップがどの程度出るのか見ていきましょう。株価は5月下旬の安値を割って下落トレンドが進むかどうかですね。
今週はFOMCがあります。何が語られるのかFRB高官の発言にも注目ですね。
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。