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【米国株9/6~9/9まとめ】CPI下押し観測を支えに指数上昇

こんにちは、Kojiです。イベントが少ない週だったが、ISM非製造業が予想上振れ、製造業と同様強い結果でした。FRBはブレイナードらがブラックアウト期間を前に発言を繰り返した。10年金利が上昇し続けるが、指数はCPI下押し観測で上昇を続けましたね。

チャートとニュースを振り返っていきたいと思います。

マーケットサマリ

9/6(火)

ドル円が142円台に上昇、企業の起債が増えた日でその影響で10年金利は3.3%台に上昇。上昇続きで始まった米国市場は、米国オープン前にプラスで推移してたところからオープン後は下落へ向かった。

ISM非製造業が予想上振れで、製造業に続き強い結果となった。利上げ継続の憶測から10年金利が3.3%台をさらに上に向かわせ、指数は下落を強めた。

9/7(水)

ドル円が約145円をマーク。1998年以来の高水準。145円を最高値に売り圧力強まり週末は142円台まで下落。

メスターがQTによる流動性に注目する発言が印象に残る。

ブレイナード副議長が引締め不足&オーバーキルのリスクを発言。インフレピークアウト観測による金利低下をつぶしにかかるか。

上昇を続けていた10年金利が反落し、落ち着きを見せた。そのため、続落中だった指数も下げ止まり反発。

FRB担当記者のニック・ティミラオスが、9月FOMCは75bpにする方向だとツイート。50bpか75bpか不明なところから、75bpを明言した点が変化か。

9/8(木)

パウエル・FRB高官の発言が続く。QTの発言が増えてきた印象。ブラックアウト期間前なので、今のうちに動かしておきたいか。ただタカ派コメントもすでに織り込み済みだろうか。

指数は上下波打つが、下値はトレンドラインで反発、そのまま上昇を続ける流れとなった。

9/9(金)

来週のCPI発表前にイエレン財務長官が、ガソリン価格下落によって下押し圧力となるとの見方を示した。

指数は寄り底で上昇継続。週を通しては金利が上昇続ける中、指数も上昇。実質金利も上昇しているが、指数は反応なく上昇しているので注意。

実質金利は6月高値付近まで到達。

アナリストのQ3 EPS予想が5.5%引き下げ。インフレピークアウトが見えてきた現在、リセッションに注目が集まっている。

商品指数は下落継続していたが週末にかけて反発。2月・3月付近の水準まで下落している点を見ると、CPIに先立ってインフレピークアウトの様相。CPIが本当にイエレンが言う通り下押しなのか、予想上振れになってサプライズとなるか?気になるイベントですね。

S&P500はサポートラインまで下落(週+3.65%)

レイバーデー明けの火曜は、フィボナッチ61.8%をテストし反発。週末まで反発上昇し、フィボナッチ38.2%まで戻した。一目均衡表で見ると、雲がサポートとなって上に抜けた形だ。CPI下押し観測を支えに上昇しただろうか。今はレンジ内の動き。出来高は増えず平均的。

EMA20(黄色曲線)とEMA40(赤色曲線)がデッドクロスしたが、2つのEMAの差が狭くねじれる可能性がある。株価はちょうどEMA40を上に抜けて引けた。

次は上位足の20週EMAが目安。前回・前々回はやすやすと抜けているので、今回も抜けていく可能性あるも、CPI・PPI次第か。

週足

週足は20月EMA(ピンク曲線)の手前まで反発してきたところ。EMA5・EMA20(黄色曲線)とも重なるラインで、次週このラインを上に抜けていくかが確認ポイント。

長め設定のMACDはゴールデンクロス後、ぐずぐずした推移。

MA200より上にあるSP500銘柄

25.64%➡36.77%に上昇(+11.13pt)。

ナスダック100も続落(週+4.05%)

ナスのチャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。

週足

ナスは前週の週足をつつみこむ形の陽線となった。サポートライン(紫色直線)を一度下回ったものの、この週で内側に戻った。12,000付近でしっかり反発。
一目均衡表の転換線にタッチするところまでの戻し幅。EMA20には未到達。次週以降の週足は上げも下げもできる位置なので様子見。

MA200より上にあるナス100銘柄

19.6%→30.39%に低下(+10.79pt)。再び30%台へ上昇。

セクター

先週と打って変わって、週間では全セクターがプラス。

週間ベスト
1. 一般消費財 +5.8%
2. 素材 +5.0%
3. 金融 +4.5%

週間ワースト
1. エネルギー +0.8%
2. 生活必需品 +2.0%
3. テクノロジー +3.3%

サイズ・タイプ
・ベスト:中型グロース +5.0%
・ワースト:大型バリュー +3.2%

1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。

各種指標

Fear&Greed Index

FEARからNEUTRALに変化(前週41➡今週45着地)

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 54.86 ➡ 前週 32.36 ➡ 9月7日 27.33(前週差 ▲5.03pt)
センチメント低下継続。

Bull/Bear Ratio

9/6時点では低下継続。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

9/9時点では無点灯。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

安値ゾーンから反発上昇した週だった。EMA20(黄色曲線)に差し掛かって引け。出来高は増えていない。

ハイイールド債のスプレッドが上昇がストップ、やや低下へ。

金利

金利は上昇継続

10年金利が3.3%台まで上昇。8月からの上昇トレンド継続。

長短金利差

10年-2年金利差は横ばいから微拡大。10年-3か月金利差はレンジ推移。



個別株の決算発表

GTLB ギットラボ

クリア

NIO ニーオ

EPS・ガイダンスミス

ZS ゼットスケーラー

クリア

DOCU ドキュサイン

クリア(Q3ガイダンスは中央値一致)

決算発表予定

9/12週の予定

イベント

13日 CPI
14日 PPI
15日 NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、小売売上高
16日 ミシガン大学消費者態度指数

アノマリー

  • 満月相場(9月10日~9月25日)

  • 水星逆行(9月10日~10月2日)

  • ブル:12日、13日、16日

おわりに

次週はCPIが発表予定だが、すでにイエレンがCPIは下押し圧力となる見方を示している。CPI発表が出尽くしとなるか、大きく反応するかはフタを開けてみないとわからない。どう反応するか見届けて次の方向感を判断したほうがいいかもね。

次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。