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【米国株7/4~7/8まとめ】ゆるやかにラリーが続く

こんにちは、Kojiです。今週はFOMC議事要旨の通過、雇用統計の発表がありました。前週の反落から再度、上昇に転じてゆるやかにラリーが続いています。

ポジティブ・ネガティブな材料が混在していますが、今後のチャートポイントとともに振り返ります。
これからQ2決算発表が始まるので、その結果にも左右されそうですね。

S&P500は再反発 +1.94%

EMA5:青線 / EMA20:(上昇)緑線・(下落)黄色線 / EMA40:赤線 / EMA200:水色線

S&P500は6月30~7月5日まで3日間、下ヒゲをつけて下値を固めて反発し、上昇してきている。FOMC議事要旨を通過した後は、EMA20を上回ってきて(水色の○印)、EMA5がEMA20ゴールデンクロス間近と、上昇トレンドとなる手前まで上がってきた。

EMA5がEMA40を上抜けてくるといい感じだが、どこまで登れるだろうか。EMA40付近はレジスタンスラインなので、売り圧力に勝てるかが翌週の見どころ。前回はEMA40で反落したので今回のテストは注目ポイント。

この週は、今までのような短いラリーとは違ってゆっくり時間軸も長めのラリーになってきた点が特徴。前週の下落で上昇ストップしたかと思ったが、ゆるやかなサマーラリーが続いていると考えられそうだ。

ダウントレンドが維持されるなら、前回高値の4,175(フィボナッチの23.6%付近)が上値の最大値となるだろうか。

レジスタンスラインを上抜けした場合、上記の前々回のnoteで書いた上限は引き続き機能しそう。インフレ動向やFOMCの動きを見定めたいためか、出来高は少なく進行しているため、上値は限定的な見方は継続。

レジスタンスで反落する場合は、右上に伸びる黄色のサポートラインを割るかどうかを見届けたい。

ポジティブ材料
・コモディティ価格の下落・落ち着き
・リセッション懸念後退➡金利低下
・利上げ幅の低下示唆
・FRB高官がソフトランディングできる可能性があると強調

ネガティブ材料
・Q2決算のEPS低下予想→これからQ2決算発表が開始
・CPIが無風通過できるかどうか
・出来高が少ない

レジスタンスラインを境目にどんなプライスアクションとなるかは、次のCPI結果次第の可能性がある。雇用統計の平均時給が前年比+5.1%と高止まりなので、CPIがどこまで減速するかが焦点。

4時間足

日足より短い4時間足で見ると、EMA5がEMA40を上抜けして、上昇トレンド入りしそうなポイントまで上がっている。ちょうど一目均衡表の雲を上抜けできるかテスト中だ。同時にレジスタンスラインのテストに向かうところでしょう。
ここを上抜けできれば、窓埋めを試みるのではないでしょうか。

週足

週足はEMA5まで戻したところ。EMA200が一旦の下値だったので、次下落する場合はEMA200のテストが分岐点。上はEMA20がなんとなく目安ぽい見た目。

MA200より上にあるSP500銘柄は22.17%➡24.05%に微上げ(+1.88pt)。横ばいな動きなので、株価を上げていくには、一段上に登れるかが見届けポイント。

ナスダック100はSPより回復 +4.71%

サマーラリーはナスダックの回復で始まっている。ナスダックはレジスタンスラインをついに上抜けして上昇した。EMA5がEMA20とゴールデンクロスし、EMA40を実体が上抜けするかテスト中だ。ここを抜けると強めなプライスアクションだが、前回の高値12,800付近の売り圧力と戦う局面。

EMA40を反落する場合は、11,600付近がサポートライン。ここで反発するかどうかを確認すると良さそうだ。

4時間足

4時間足は、EMA5がEMA40を上抜けし、もうすぐEMA20とEMA40がゴールデンクロスするタイミング。一目均衡表の雲を上に抜けている。
4時間足の値動きの強さを翌週も続けられるなら、日足がいい動きとなりそうだが、CPI次第だろう。

週足

引き続きEMA200が重要なサポートラインとして機能し、反発した週だった。上はEMA20がちょうど12,800あたりまで降りてきそうなタイミングで、日足と同様、上値の目安となりそうだ。

MA200より上にあるナス100銘柄は16.66%→20.58%で横ばい(+3.92pt)。S&P500とは変わって上昇しています。この流れが続くかが、ラリーの行く末を決めるか。

セクター

テック・通信が上昇で、ビッグテックが牽引した週でした。
SP500より上昇したのは3セクターのみ。

週間ベスト
1. 一般消費財 +4.5%
2. テクノロジー +4.3%
3. 通信 +4.3%

週間ワースト
1. 公益 ▲2.8%
2. エネルギー ▲2.2%
3. 素材 ▲1.5%

サイズ・タイプ
・大型グロース +4.3%
・大型バリュー ▲0.1%

1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。

各種指標

Fear&Greed Index

Extreme FearからFearに回復(前週24➡今週29着地)

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 19.86 ➡ 前週 30.66 ➡ 7月6日 27.85(前週差 ▲2.81pt)
悲観域のなかで一進一退。

Bull/Bear Ratio

7/5時点で前週とさほど変わらない位置。こちらも悲観域のまま。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

7/8時点では無点灯。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

HYGもゆるやかに上昇した。EMA20を上抜けで引けたので、翌週も上昇続けられるかが要確認。

ハイイールド債のスプレッドは一旦、天井をつけ反転している。

金利と今週のニュース

バイデン大統領が対中関税の一部を撤回する見込み

支持率対策にでてくるか

製造業新規受注は予想を上回る

PMIは予想を上回る

6月ISM非製造業景況指数

FOMC議事要旨

ブラード連銀総裁

ウォラー理事

雇用統計

雇用は順調で、平均時給の上昇はインフレ圧力につながるが、CPIがどうなるか。

6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
前回 39.0万人
予想 26.8万人
結果 37.2万人⬆

6月失業率
前回 3.6%
予想 3.6%
結果 3.6%➡

6月平均時給(前月比)
前回 0.3%
予想 0.3%
結果 0.3%➡

6月平均時給(前年同月比)
前回 5.2%
予想 5.0%
結果 5.1%⬆

ウィリアムズ連銀総裁


金利は上昇へ

7月5日まで低下していた金利は上昇に転じ、3%台に戻ってきた。
金曜の雇用統計が予想を上回ったことで金利が上昇しています。

イールドカーブは逆イールド継続中

10Yより短い金利が10Yと再び逆イールドになった。

長短金利差がマイナス圏へ

長短金利差は7月6日から逆イールドになった。

実質金利は横ばい

10Y金利上昇に伴い、実質金利も上昇。

個別株の決算発表

UPST アップスタート

Q2暫定収益を発表

注目の個別銘柄:コストコ

決算発表予定

Q2決算発表がはじまります

7/11週の予定

イベント

13日 CPI
14日 ベージュブック、PPI
15日 小売売上高、SQ

アノマリー

  • 新月相場(6月29日~7月13日)

  • 満月相場(7月14日~7月28日)

  • ブル:13日・14日

  • ベア:15日

おわりに

サマーラリー(?)がどこまで続くかわからないけど、今までの下落一辺倒な流れが変わってきたのはいい兆し。僕自身はハイグロを少し仕込み始めました。下げる場面はまた来ると思うので、うまくPFマネジメントしていきたいですね。

CPIがそう簡単に下がっていかない可能性が十分あるので、13日の発表に注目が集まりますね。

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