【米国株6/21~6/24まとめ】指数リバウンド・四半期末リバランスでセクターシフト
こんにちは、Kojiです。金利は低下、指数は反発した週だった。月末・四半期末リバランスが起きている可能性も高く、セクターの入れ替えが起きていた。FOMC後の週でFRB高官が発言していたのも注目ポイント。
指数の状況、チャート解説、1週間のニュースを振り返る。次週の決算発表スケジュールやイベントを後半に書く。
S&P500はショートカバーのリバウンド +6.45%
平行チャネルの下限を下回って下がりすぎてたが、FOMC後のこの週は大きく上昇してチャネルの下限まで戻してきた。ショートカバーが続いているようだ。三空の窓の一つを埋めた。
今回は月末・四半期末リバランスが始まっているとの見立てもあるようだ。エネルギーセクターの下落が続き、テックなど他のセクターにシフトした。
フィボナッチは38.2%ラインを上回ったが、ダウントレンドが維持されるなら、前回高値の4,175(フィボナッチの23.6%付近)が上値の最大値となるだろうか。そこまで上がれるかどうかも月末・四半期リバランスの続き次第?次週はPCEが控えているので、再びインフレ状況により右往左往する可能性もあるだろう。
週足はEMA200で反発の結果
前回、窓を開けて下落したが、しっかり窓を埋めた週となった。重要なサポートラインのEMA200がサポート機能したようにも見える。
MA200より上にあるSP500銘柄は11.48%➡22.17%に上昇(+10.7pt)。
ナスダック100はSMA20まで回復 +7.45%
FOMC後からきれいに上昇して三空の窓の1つを埋めた。もう一つの窓も6月最終週で埋められるかが焦点。フィボナッチ 50%ラインを上回るところまで回復。
SMA20(青色線)まで株価は戻り、SMA20は横向きになってきた。
SP500と同じくダウントレンドが維持するならば、前回高値の12,897付近が上値の最大値となるだろうか。フィボナッチの38.2%付近はレジスタンスバンドとなっている。このレジスタンスがテストライン。
ただ平行チャネルの中央(点線)を見ると、12,897まで戻らず反転する可能性も残る。奇しくもSMA50も点線下にありますね。
週足
前回はEMA200を下回って引けたが、この週は反発した形。下抜けしなくて良かったね。
MA200より上にあるナス100銘柄は7.84%→16.6%に上昇(+8.76pt)。前回の一桁台が底だったか。
セクター
この週もエネルギー続崩落。月末・四半期末のリバランスが始まっており、セクター入れ替えが起きている可能性がある。
週間ベスト
1. 一般消費財 +8.0%
2. ヘルスケア +7.8%
3. テック +7.1%
週間ワースト
1. エネルギー ▲2.6%
2. 素材 +2.1%
3. 資本財 +3.8%
サイズ・タイプ
・小型グロース +8.3%
・小型バリュー +3.8%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Extreme FearからFearに戻りました(前週14➡今週27着地)
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 50 ➡ 前週 32.18 ➡ 6月22日 19.86(前週差 ▲12.32pt)
Bull/Bear Ratio
6/21時点で前週比低下。悲観域継続。
ヒンデンブルグオーメンは無点灯
6/20時点では無点灯。
炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債
HYGもやや上昇して急落した一部分を戻している。が、金利が低下下にもかかわらず上昇幅が弱いように見える。
まだEMA20(黄色線)にも到達していない。6/27週にどこまで戻せるか、もしくは腰折れるか先行指標としてチェックしておきたいですね。
ハイイールド債のスプレッドは上昇を続けています。HYGはリバウンドしてるがスプレッドは上がっているので注意。
金利と今週のニュース
FRB高官の発言が続いた週でした。
メスター連銀総裁
ECBラガルド総裁が7月25bp利上げを明言
ブラード連銀総裁
バーキン連銀総裁
ハーカー連銀総裁
パウエル議長
・米国経済は非常に強く、より厳しい政策を扱うことができる 。
・FRBはインフレ率を2%に戻すことに強くコミットしている。
・継続的な利上げは適切になる。
・リセッションの可能性が現在のところ特に高まっているとはみていない。可能性があるのは間違いない。われわれが意図する結果では全くない。
・設備投資の伸びは鈍化しているように見え、住宅ローン金利の上昇により住宅セクターは軟化しているようです。
・最近のデータによると、実質GDPは今四半期に増加し、個人消費は依然として堅調です。
・FRBの利上げはガスや食料の価格を引き下げない
エバンス連銀総裁
6月PMIは予想を下回る
パウエル議長が下院で証言
ボウマン理事
ブラード連銀総裁
金利が低下に転じる
10年年金利が3.1%台まで低下。
イールドカーブは一部で逆イールド継続中
3Y/5Y/7Yは10Yより高く逆イールドが続行。
長短金利差がゼロ付近で横ばい
金利低下したが、長短金利差は変わらず横ばい
実質金利も低下
金利低下に伴い、実質金利も低下。
個別株の決算発表
今週は無し
注目の個別株 REGN
リジェネロンの直近チャート解説したので参考にどうぞ。
決算発表予定
6/27週の予定
イベント
29日 GDP、パウエル議長発言
30日 PCE
1日 PMI、ISM製造業
アノマリー
満月相場(6月14日~6月28日)
新月相場(6月29日~7月13日)
ブル:1日
おわりに
下がりすぎた指数はリバウンドで戻してきているが、まだダウントレンドが解消したとは言えない状況。どこまで回復するかはわからないが、上と下どちらのシナリオも想定しておくといいだろう。
次週はPCEがあるので、そこでの方向感に目を配ろう。
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。