思ったら、その時

毎日、コロナコロナと言ったり聞いたりしながら一年が過ぎ、
また春が巡って来ます。
こざるカフェの近所では、梅や、花桃、沈丁花が ちょうど満開です。

「もう少ししたら、桜の開花の便りも聞こえてくるね。」
「早いねー。」
「ほんとだよ、この前、もうすぐクリスマス、お正月って言ってた気がするのに。」
こざる達、うんうん頷きます。

「りこちゃんが よく言ってたけれど、年をとるに連れて、時が過ぎるのが どんどん加速して早くなっていくから、余計なことをしている暇はないよって。」
「そうだね、文句言ったり、愚痴こぼしたりしている暇があったら、自分の好きなことに使わないと勿体ないって言ってたね。」

余計なことに使っている時間は本当に勿体ない、人生はあっという間です。

「出来るだけ 自分をご機嫌な状態にして 楽しく過ごした方が絶対にいいもんね。」
「そうだよ、不機嫌でいるよりも、そっちのが絶対にしあわせだよ。」

りこちゃんは、やりたいことは出来る時にやっておかないと、後でいいなんて思っていたら、
その機会は逃げちゃうからとも言っていました。

「思ったその時がチャンスだね。」
「あ! あの "今でしょ"だ!」
皆、うんうん頷きます。

「そろそろ おやつにしようか。」
「賛成!」
「今日はプリンだよ。」
「じゃあ りこちゃん、呼んでくる!」

こざるちゃんが りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、そろそろ おやつにしよう! 今日はプリンだよ! 皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
どんな時でも 春がまたやって来ます。
よい毎日でありますように (^_^)