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障害者手帳を取得して23年

梅毒に感染し、HIVの検査で陽性であることが判明し、国立国際医療センター病院(現 国立国際医療研究センター病院)のエイズ治療・研究開発センターに通院が始まり、障害者手帳を取得してから23年半が過ぎた。

梅毒に感染していることが判明し、同時にHIVだとわかった時、特に落ち込むことがなかった。
これは、LGBTQ+だって認識した時も同じだったかもしれない。

どうして、落ち込んだり、悩んだりしなかったのか。これは今もって疑問な部分であり、不思議な部分かもしれない。

ありがたいことに、親兄弟にHIVのことをカミングアウトできたし、付き合った相手のほとんどが、すんなり受け入れてくれていたことがあったから、今まで悩まずに来れたのかもしれない。

23年前といえば、今のようにインターネットが発達していなかったし、HIVの情報を手軽に手に入れることが出来たわけではない。では、どうやって23年前はHIVの情報を手に入れていたのか。

23年前は新宿2丁目や堂山町などのゲイショップ、エロ本系が充実している本屋などに行けば、ゲイ雑誌が手にすることが出来た。

その中でもG-MENは、初代編集長がHIV陽性であったこともあり、紙面で感染症内科の専門医による連載があったので、毎月情報にアクセスすることが出来た。なので、G-MENを買っていれば、当事者でも必然的にHIVや性感染症の情報を知ることが出来たのだ。

でも、今はインターネットで手軽に方法が手に入るようになった。それが故に自分から積極的に情報にアクセスしないといけなくなった。

また、HIV陽性者がブログやTwitterなどで、自身の声を発信しているので、以前よりは当事者の声を見聞きすることが多くなった。

なのにだ!!

未だにHIVのことを正しく理解していない人が多くいるのだ。なので、当事者としては、もっと正しい情報や当事者の声を発信していく必要があると感じている。

それと、HIV陽性者と仕事、HIVと障害者手帳といったことを当事者として噛み砕いて伝わるように発信していく必要があると思う。

これを思ったのは、23年前には考えられなかった、

  • 抗HIV薬でのHIV予防(PrEP)

  • 1日1回の服薬

  • 注射薬による治療

などが出来るようになってきている。

なので、HIVに関する正しい知識や情報が大事になってくるのだ。

そして、このHIVに関する正しい知識や情報ってのは、当事者が勉強をし、発信していくことが重要なのではないかって思う。

そして、HIVや性感染症の問題ってのは、LGBTQ+コミュニティー、特にゲイコミュニティーだけの問題だけではないと思っている。なので、積極的にHIVや性感染症の問題、障害者や障害者手帳のことについて発信していきたいと思う。

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