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LGBTQ+と結婚

みなさん、結婚についてどう考えてますか?

僕自身、LGBTQ+ということを高校生ぐらいから受け入れていた部分もあったので、将来、結婚することってないんだろうなって思っていました。でも、近頃ではパートナーシップ宣誓制度、ファミリーシップ宣誓制度、結婚の自由をすべての人に訴訟(通称:同性婚訴訟)など、結婚やパートナーシップに関することを自治体などで考えていく動きが多くなってきました。

そこで今回は、LGBTQ+と結婚ということで、LGBTQ+を取り巻く結婚に関する話題についてお話したいと思います。

家族・・・って言ってもいろんな家族の形がありますよね。結婚・・・もカップルの数だけ、いろんな形があって良いんだと思います。

僕が東京に上京したのは19歳の頃でした。その頃は、LGBTQ+が結婚すること、パートナーシップやファミリーシップを自治体の制度を使って宣誓するなんてことは考えられませんでした。ましてや、TVでLGBTQ+のことを真面目に取り上げてくれるなんてこともありませんでした。

ですがどうでしょう。自治体がLGBTQ+に対して、パートナーシップ宣誓制度やファミリーシップ宣誓制度を導入しています。また、司法の場では、同性婚訴訟が行われていて、地方裁判所で判決が出ていたりします。

自治体レベルではありますが、僕たちLGBTQ+に対しての施策を講じてくれているのはありがたい限りです。そして、このパートナーシップ宣誓制度やファミリーシップ宣誓制度が、LGBTQ+の可視化につながっていると言っても過言ではありません。

また、同性婚訴訟もLGBTQ+が異性愛者と同等に人権・・・結婚などの権利を有しているのだということめぐって争われています。

以前であれば、LGBTQ+・・・いわゆる同性愛者は

  • いないもの

  • いても見てみないふりをするもの

  • 差別する対象

と、されてきました。何よりも自分がLGBTQ+であることを言えない風潮があったものです。

カミングアウトなんて言葉も結局は、異性愛者ではなくLGBTQ+であることを公表する為に出来た言葉なんです。今は、いいように解釈されて、言いにくいこと言うときの言葉として言われていてありしますが・・・。

なので、一部の新興宗教や一部の政治家の方々の中には、未だにLGBTQ+が結婚することを良く思っていない方々や団体などが存在しています。だから、ニュース沙汰になったりするんですが・・・。

また、酷い場合になってくると、体の性と自認する性が違っているのは間違っている的な考え方を持っている宗教団体もあったりします。

これって、はっきり言って特定のジェンダー、セクシュアリティに対して、特定の個人の嫌悪的感情が生んだ、差別思想としか言いようがありません。

そして、何よりもビックリなのが、G7と言われている国の中で唯一同性婚が出来ないのが日本だけという事実です。これは、夫婦別姓でも同じことが言えます。また、G20においても然りです。先進国である日本がです。驚きを隠せません。

ここからがびっくりなんですが、パートナーシップ宣誓、ファミリーシップ宣誓をしたことを言うと、結婚したんだと勘違いする人がいるということです。

パートナーシップ宣誓、ファミリーシップ宣誓をしたというのは、該当の2人、該当の家族が自治体にパートナーとして、家族として認められたということなのです。地方自治体に認められたというだけであって、国にパートナー、家族だとは認められていないということになり、該当の2人が結婚したとはならないということです。

パートナーシップ制度、ファミリーシップ制度があるから多少は守られています。とは言え、法的に守られているということではありません。

結婚とは何なのか?

これを深堀していくと、結局は、生活を共にする2人を国や地方自治体などを含めたみんなで守っていくことなんだと思います。昔、言われていた結婚・・・「家と家とが繋がるのだから・・・・」云々といったことはないと思います。また、憲法24条に記載のある両性とは、憲法が制定された時に難なのかを考えたのだろうかと言いたくなります。確かに時代背景を考えると同性愛者の存在が可視化されていなかったので仕方のないことと言えばそれまでですが、曲論、両性とした場合に未来にどういう影響があるかを考えなかった落ち度はあるのではないかなって思います。

法律は時代背景などから見直しが何度もされています。ですが、憲法を見直すことはあまりされていません。どうしてなのでしょうか。

憲法が作られたのは、家制度のある頃です。その頃と家族観、結婚観などは大きく変わってきています。それなのに未だに家制度が重要だと言えるのはどうしてでしょうか。

必ずしも男が金を稼ぎ、女が家を守る必要がるのでしょうか?

専業になるのは主婦だけなのでしょうか?
専業になるのが主婦でも主夫でも構わないはずです。家族の生活を支えるのが夫、妻、歳上の夫、歳下の夫、歳上の妻、歳下の妻など誰であってもいいはずです。なぜなら、その家族が幸せなら・・・。

もう一つ考えて欲しいのは、セクシュアリティをLGBTQ+の当事者だけが言わなければいけないのでしょうか?

恋愛の話になった時、話の前提となるのが異性愛だからでしょうか。異性愛者が多い場合は、必然と異性愛がベースになるのでいいでしょう。ですが、その場のマジョリティがLGBTQ+であった場合はどうでしょう。LGBTQ+がマジョリティになった場合は、多様なセクシュアリティがあるので、誰がそのセクシュアリティ、ジェンダーなのかということはわかりません。だから異性愛者だから言わなくても良いなんてことは通用しません。

というように、異性愛が普通でLGBTQ+が異常だと決めつけるのは間違っています。ましてや憲法で結婚は両性と記載されているからといって、古くからある家制度にあてはめ、結婚をし子供を産み育てる意思のあるものだけが結婚を認められるべきなのでしょうか。だとすれば、婚姻届けを受理する際に子供を産み育てる意思があるのかを確認するべきなのではないでしょうか。そして、子供は・・・なんていう男女にもLGBTQ+と同様に「婚姻届けの受理はしますが・・・」、と言って保留にするのが筋なのではないでしょうか。

また、時代背景にそぐわない憲法であれば変えるべきです。両性を両者に替えるなど、時代に合った結婚観、家族観に合わせたものに変えていかなければ、いつまで経っても明治、大正、昭和の古い日本のままです。そして、立法府である国会がかわっていきませんし、新興宗教の考える男女あり方、ジェンダー、セクシュアリティ思想、結婚観によって国だけでなく、一部の洗脳された議員の皆さんによって、先進国なのに保守的と言わざるを得ない状況が考えられます。

LGBTQ+と結婚は、LGBTQ+が結婚を間違った方向に向かわせているのではなく、本来の結婚とはどういうものなのかを考えるキッカケになっていると言えます。また、結婚だけでなく、家族とは何なのかを考えるキッカケになっていると思います。

今のままでは結婚だけでなく、憲法に記載されている『基本的人権』がセクシュアリティに関係なく保証されているとは言えなくなると思います。異性愛者だから結婚もでき、基本的人権も守られるようになったら本末転倒です。

皆さんも今一度、結婚、家族、パートナーなどについて考えてみて下さい。

最後に、結婚の自由をすべての人に訴訟(通称:同性婚訴訟)の札幌、大阪の裁判所での判決を受けての記事、結婚が出来ないが故に養子縁組を選んだゲイカップルの記事を載せておきます。

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