LGBTQ+と結婚
先日、東京の代々木公園でTokyo Rainbow Pride2022が開催されました。
それに併せて、トランスジェンダーで人気YouTuberの奏太クンが動画を上げていました。その動画を見て、僕なりに感じたことを書きたいと思います。
Tokyo Rainbow Pride(TRP)が3年ぶりのリアル開催ということもあって、沢山の企業さんがブースを出されていたなっていう印象がありました。そして、毎年のごとく、京都の企業チェリオさんがライフガードの無料配布をされていました。
どういった企業さんがスポーンサーとして参加されていたかについては、下記のリンクよりご確認下さい。
奏太クンがあげていた動画の中で、印象的だったのが『公益社団法人MarriageForAllJapan-結婚の自由をすべての人に』のブースでインタビューに答えていた理事の松中権さんの話しかもしれません。
松中さんもおっしゃっていましたが、『当事者だけでなく、当事者を支援する方々が声を上げてもらうことが大事』ということは、国民の声として法律を作っている政治家の皆さんの心を動かす原動力になるなって僕自身も感じます。これは、同性婚に限らず、マイノリティ支援には欠かせないことだなって思います。
『公益社団法人MarriageForAllJapan』だけでなく、様々なマイノリティ支援を行っている団体があります。これらの団体がSNSで情報発信をされているのを見かけたら、シェア、拡散をしてあげて下さい。そして、僕のような当事者が情報発信をしている場合もあるので、これもSNS等でシェア、拡散をしてもらうと当事者の声として、広がっていくので、よろしくお願いします。
で、早速タイトルにもある、LGBTQ+と結婚の話に入りたいと思います。
LGBTQ+ ・・・いわゆる同性愛者とされる人たちの結婚が出来ないのは、LGBTQ+の人たちの存在は知っていたけど、忌み嫌う存在とされてしまったがために、結婚を許されなかった。そして、家制度の名残として、結婚が出来るのが両性、いわゆる男女という括りにされてしたことにより、同性婚が出来なかったんですよね。
皆さんに考えて欲しいのは、両性としていても結婚するのは、結婚する当事者であって、親同士が結婚するわけでも、家が結婚するわけでも、家系図に載っている人全員が結婚するわけでもないということです。なのに、何故結婚となると、家と家とのつながりが・・・と言われたり、出産のことを言われたりするのでしょうか?
で、男女の結婚は子供が生まれるから認められる的な考え方ってどうかと思うんです。
それと、会社の同じ部署の誰かが結婚すると、『次は○○さんの番だね』って言われるのもどうかと思うんですよね。
結婚云々の前に、妊娠出産は結婚していなくても出来ます。それに、結婚しても子供をもうけない場合もあります。それから、妊活、不妊治療をしても子供ができないケースもあります。この場合、不妊治療や妊活をするのは女性って前提条件がおかしいと思います。女性が大丈夫であっても、男性側に問題があるなんてケースもニュース番組や情報番組で取り上げられています。
また、『同性婚が少子化に拍車をかける』なんてことを言った国会議員がいました。これも、何を勘違いしているのでしょうか?
はっきり言って、誰もが好きな人と結婚できる社会になるから、好きな人と結婚したいと思えるのであって、結婚を親に認めてもらえそうにないから、できちゃった婚や授かり婚をしようと考えるんだと思います。
これって、結婚したいと思ってやっているかどうかっていうのが疑問ですよね。『できちゃった』から結婚するのであって、『授かった』と言って、いいように言ってるだけのような気がしますが・・・。
僕自身、LGBTQ+であると知って、結婚はあきらめていました。さらにHIVに感染して、子供も諦めました。今までは、『同性婚ができるようになるかも・・・』って希望も持てなかったからです。海外のいろいろな国で同性婚が実現し、日本のゲイ男性が、同性婚の出来る国で結婚している現実を人気YouTuberのかずえちゃんの動画で、見て考えが変わりました。
僕も付き合って10年になる相方がいます。いずれ、婚姻制度が変わり、同性婚が出来るようになった時は相方と結婚したいと思うようになりました。何故、結婚したいと思うようになったかというと、それは、一緒に暮らすようになって、同性婚の話題や様々なことを話しするようになったからかもしれません。
ある政党の国会議員が言った出生率が・・・ということは、結局、同性婚が出来ることによって下がるのではなく、離婚率が増え、出生前検診をすることが増えることが原因になるのではないでしょうか?(必ずしもこれが原因だとは言えませんが・・・)
同性婚が認められないのは、婚姻制度の問題ではないと思います。日本国憲法の三つの基本原則の1つ『基本的人権の尊重』がなされていないということに気付かないのでしょう?
この『基本的人権の尊重』がなされていないから、同性婚、障害者の結婚に関して、『ダメ』ということが言われてしまうんだと思います。
『基本的人権の尊重』はどこへ行った?
『基本的人権の尊重』という、極めて当たり前なことをしないで、婚姻に関する法律だけを取り上げて、裁判で争うのは・・・どうなんでしょう?
僕がLGBTQ+で同性愛者だから結婚できないのは間違っています。また、LGBTQ+だからパートナーとは法的に認められた関係になれないのは、間違っていると思います。
国会議員の人に考えて欲しいことがあります。それは、同性婚が認められていないことで、日本国憲法の三つの基本原則の1つである『基本的人権の尊重』がなされているか、ということです。このことを考えるだけで、LGBTQ+や障害者への『基本的人権の尊重』が十分にされているか動画わかるはずです。
Tokyo Rainbow Pride2022を機会に、改めて結婚の在り方を国会議員に任せるのではなく、家庭でもパートナーとでも話し合ってみても良いのではないかと思います。
サポートよろしくお願いします。ご支援くださったたサポートは、今後のクリエイター活動だけでなく、今後の当事者支援に役立つ形にさせてもらいます。