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僕がセクシュアリティを認識したきっかけ

この記事は、2022年3月4日にはてなブログで書いた記事です。
noteにアップしなおすということで、加筆修正をしています。


僕のセクシュアリティ

僕のセクシュアリティは、

『ノンバイナリー マセクシュア マロマンティック リスセクシュアル クォイロマンティック』

だ。
このセクシュアリティだと気付いたのは1年程前になる。

セクシュアリティに気付いた時期

そもそもセクシュアリティが人と違うと気付いたのはいつだったのか・・・というと、それは小学校の頃に既に違っていたと思うし、それを変だとは思わなかった。

僕自身、子供の頃から可愛いものが好きだったし、変だとも思わなかった。
好きなことは好きだと思うほうだった。

恋愛に対しては、男性は女性と付き合うもんだという認識があった。
でも、セクシュアリティに関する言葉は何1つ知らなかった。

それが故に、1人で性的なことを行うときは男性が対象だったけど、恋愛・・・・?!というか、付き合う対象としてみていたのは女性だった。

中学の頃、先輩からホモ(今でいうゲイ)なんじゃないのかと言われたこともあった。嫌がられるようなことがなかったと記憶しているけど、同級生の中には嫌がる輩がいたことも確かにあった。

女性を付き合う対象としてみていたが、実際に付き合うことはなかった。
と、いうのも、これまでの人生の中で、女性からは『いい人だね』と言われて終わることが多かったからだ。

女性を恋愛の対象としてみることがなくなったのは、高校に入ってからだと思う。

高校の頃は吹奏楽部に所属していたこともあり、同級生の女の子とはそれなりに話もしていた。
だけど、恋愛対象は男性だった。ゲイだということは、学校中に知れ渡っていた。

振り返ってみると、この頃、既にアウティングは経験していたのかもなって思う。

高校の頃はBLにハマった時期もあった。

また、あまりセクシュアリティのことを考えずに、男性とセックスしたいとか恋愛したいとかって思って行動してたかなって思う。

高校を卒業して、浪人生活が始まり、地元の予備校に行くようになり、女性と付き合うのはもういいやって思ったことをはっきりと覚えている。

地元、福井で暮らしていた高校までのことを振り返ると、中学までは『バイセクシュアリティ』だと思っていたし、高校からは『ゲイ』だったと思っている。

専門学校に入るために上京した19歳~44歳の中頃までは、好きだということがわからないけど『ゲイ』だと思っていた。と、いうのも、LGBT以外のセクシュアリティを知らなかったし、好きという感情がわからない人がいると思っていなかったからだ。

セクシュアリティを知るキッカケ

僕がセクシュアリティを知ることになったのは、宇多田ヒカルさんがノンバイナリーだと公表されたことがきっかけで、セクシュアリティ診断をしたことがキッカケだ。

そして、セクシュアリティを

 『ノンバイナリー マセクシュア マロマンティック リスセクシュアル クォイロマンティック』

 だと知ることが出来た。

僕のセクシュアリティの説明

僕のセクシュアリティを聞いても何のことやらって人もいると思うので説明したいと思う。

ノンバイナリー          :性自認・性表現を「男性」「女性」などと決められ
             ない、決められたくない人のセクシュアリティ
マセクシュアル        :性的指向が男性に向く人のセクシュアリティ
マロマンティック    :恋愛対象が男性の人のセクシュアリティ
リスセクシュアル    :セックスが苦手、性的なつながりを持ちたくない、
           性的な目で見られたくない人のセクシュアリティ
クォイロマンティック:好きという感情がわからない、好きという感情が恋
           愛か、友情か、わからない人のセクシュアリティ

 となる。

 リスセクシュアルの人は、セックスをするタイミングで相手に合わせられるけど、あんまり良しとしていないことがあるなって、自分自身の経験から感じるところはある。
また、クォイロマンティックの人は人によると思うが、なんとなく付き合ってるって人が多くいるんじゃないかなって、自分自身の経験から感じるところではある。

これまでの経験

僕のセクシュアリティの説明はこのくらいにしておくとして、19歳~44歳の中頃までに経験したことを話しておきたいと思う。

どんな経験をしたかというと、当時はまだシスジェンダー ゲイだと思っていたので、ストレスだとかメンタル面の不調につながるんだってわからなかったけど、今になるとストレスやメンタル面の不調になったことだと認識していることは、

  • 男であること、男でいることを強要される

  • 性的行為(セックス)をする、求められる

  • 男性が好きであることを隠す

  • 女性的な話し方、仕草をすることを咎められる

  • 結婚の話題

セクシュアリティに関することで、ストレスだとかメンタル面の不調につながる原因はこれくらいかなって思う。

よく考えれば、まだあるような気がしないではないが・・・。

 恋愛の経験もセックスの経験もそれなりにある。けど、心からしたいと思ったかと言われると、思ってなかったなぁって改めて思う。

 特に酷いのが、『男であること、男でいることを強要される』ことがストレスであり、メンタル面の不調につながることかもしれない。これは、仕事にまで影響をおよぼすから、自分でも厄介やなって思っていた。

今は、セクシュアリティを認識できたおかげで、少しは自分らしく入られてるんじゃないかなってのは思う。

セクシュアリティは細かいところまで知らなくても良いんじゃない?

って思う人もいると思う。
それはちょっと違うかなって思う。
何故かというと、男女の二元論で縛られると、ストレスやメンタル面の不調につながり、社会生活を送れなくなる人もいるからだ。

かく言う僕自身がそうだからだ。

セクシュアリティを知ることで、自分と同じ人がいるという安心感が生まれるので、知っておくに越したことはない。

ストレスの原因、メンタル面の不調の原因を探っていっても、どうも見当たらんってなった場合は、セクシュアリティを知ることが近道になることがある。そうすると、メンタル面の不調やストレスがかるくなることがある。

僕の経験の話に戻ると、2019年2月までは東京で暮らしていた。

2015年までは日本にパートナーシップ制度は存在していなかった。その為、見た目が男なので、日常生活では男でいることを強要されることが多かった。また、僕のようなセクシュアリティの人の場合、シスジェンダー ゲイの人と付き合うことも多いので、いろいろと大変なことが多くあった。

 ゲイの人たちのイメージっていうと、新宿2丁目、性に奔放って感じではないでしょうか?

確かに、セックスが好きな人が多いってのはあります。だから、付き合うとなった時の体の関係を求められると、リスセクシュアルの人は困ってしまうのだ。

 ゲイ=男性 なので、ノンバイナリーやXジェンダーの人達は、見た目が男であっても性別までは『決めない』とか『決めたくない』人たちなので、男性が恋愛対象、性的対象だからといってゲイだと言われるのは苦痛が伴うことがある。
 見た目や自分の知りうる知識の中で、相手のセクシュアリティを判断しないでもらいたいということだ。

なので、相手のセクシュアリティを知りもせず、『結婚の話』や『いい人に会っていないからセックスが苦手』だと決めつけられることは、ストレスやメンタル面の不調につながるということなのだ。

 こういったことがあって、僕自身、44歳の中頃になってから、セクシュアリティを知ることが出来たので、精神的にもラクになった部分はある。
セクシュアリティ名は、ただのカテゴライズをするための名前なのかもしれない。けれど、セクシュアリティ名を知ることで、同じセクシュアリティの人がいることを知れて、安心できるという側面がある。

僕自身、今は長いセクシュアリティをプロフィールに書いているが、これってはっきりって言わない時期が来ればいいなってのは思ってる。
何よりも、セクシュアリティをカミングアウトするのがLGBTQ+だけという風潮のなのがおかしいのであって、マジョリティであるヘテロセクシュアルの人が当たり前ではないということも知って欲しい。

最後に!!

特にヘテロセクシュアルの方々に知って欲しいことがある。

ヘテロセクシュアルというのは、『シスジェンダー ヘテロセクシュアル』だから成り立つセクシュアリティのだ。
これは、恋愛対象も性的指向も異性に向くから異性愛者 = ヘテロセクシュアルなのであって、恋愛対象もしくは、性的指向のいずれかが異性だけではない場合、セクシュアリティは『○○ロマンティック』『○○セクシュアル』になるので、勘違いをしないでもらいたい問うことだ。

マジョリティだというのはどこを切り取るかなので、自分のことをもっとよく知って欲しい。そして、自分がもしかするとマジョリティでないかもしれないということも心にとめておいて欲しい。

 

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