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最近、いつHIVの検査しましたか?

HIV検査に関して、興味のある記事がありましたので、皆さんにシェアしたいなって思ったんで、記事にさせていただきました。

僕が興味を持った記事というのが、

になります。

興味を持った理由

どう興味を持ったのか、と、いうと、それはコロナ禍になってHIV検査に行く人が減っていたこともあり、クラブのゲイ向けイベントでGOGOボーイとしても活動するNAOTOクンが実際に新宿東口検査・相談室での匿名無料のHIV検査を受ける様子が記事になっていたからです。

なお、新宿東口検査・相談室での検査の様子については、上記のリンクよりご覧いただければと思います。

HIV検査というと、どこでやっているのかと疑問に感じ入る人もいら者ると思います。そこで、今回はHIVの検査をやっている場所も併せてお伝えしたいと思います。

セクシュアリティに関係なく検査が受けれる場所

セクシュアリティに関係なくHIV検査が受けられる場所は

  • 病院、クリニック

  • 保健所

  • 保健所が委託する場所での検査

  • 東新宿検査・相談室のようなHIV検査専門の場所

  • LGBTQ+向けイベントで行われることもあるHIV検査

と、いった感じになります。

  • セクシュアリティを限定しているHIV検査や検査会など

  • ゲイタウンなどにあるコミュニティセンター主催の郵送検査

  • HIVの研究調査を目的としたゲイコミュニティやMSM(男性とセックスをする人向け)コミュニティ向けの郵送検査

と、いった感じになります。

ご紹介した中で、病院やクリニックでの検査は匿名・無料ではなくなってしまいますのでご注意下さい。また、コロナ禍でHIV検査を中止している場合がありますので、検査予約を行う前に検査実施の可否をご自身でご確認下さい。

HIVなどの感染不安などで相談したい場合の相談先

HIVなどの感染不安などで相談したい場合、どこに相談したかというのがわからないかと思います。このような時は、下記のリンク先に掲載の電話で確認をするようにして下さい。

HIV関する予備知識として

HIVはゲイをはじめとする男性とセックスをする男性特有の感染症ではありません。そして、HIVは正しい治療や予防をすれば、死に至る病でもなくなりました。また、HIVに感染していても血液中のHIVウイルスの量が検出限界以下になっていれば、妊娠することも可能となっています。

HIVは感染症のウイルスの中でも弱いウイルスだと言われています。なので、HIVに感染した人と一緒に食事をしたからといって感染することはありません。お風呂も一緒に入れます。職場にHIVの人がいたとしても感染することはありません。

それからCOVID-19やインフルエンザなどと違い、飛沫感染はしません。セックスや血液を介して感染するものなので、その点をご注いただければ問題ありません。

HIVとAIDSや性感染症の関係

HIVになったからと言ってAIDSになったのではありません。また、HIV単体で感染することもないと言っていいでしょう。

HIVに感染してしまう場合というのは、高確率で梅毒などの性感染症に感染している場合が多いです。なので、性感染症の予防をしていれば、HIVに感染するリスクも抑えられるということです。

性感染症とはどういったもの感染症のことを指すのでしょうか。性感染症 = 性行為感染症 となり、セックスによって感染する感染症のことを指します。性感染症は以下のものがあげられます。

  • 梅毒

  • 淋菌感染症

  • クラミジア

  • アメーバ赤痢

  • A型肝炎

  • B型肝炎梅毒

  • 淋菌感染症(淋病)

  • 性器クラミジア感染症

  • アメーバ赤痢・細菌性赤痢

  • 性器ヘルペスウイルス感染症

  • 尖圭コンジローマ

  • トリコモナス症

  • ケジラミ症

  • 性器カンジダ症

  • A型肝炎

  • B型肝炎

  • C型肝炎

  • AIDS

  • HIV

  • 疥癬

  • HPV(ヒトパピローマウイルス)

  • HTLV-1(ヒトT細胞あっ血症ウイルスⅠ型)

HIVとAIDSの関係性はというと、HIVに感染していて、免疫力が低下して、下記の厚生労働省がAIDS発症の指標となる23の疾患になってしまった場合にのみ、AIDSを発症したということになります。

厚生労働省が定めるエイズ発症の基準となる23の合併症一覧

  1. カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)

  2. クリプトコッカス症(肺以外)

  3. ニューモシスチス肺炎

  4. コクシジオイデス症
    (1:全身に播種したもの 2:肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの)

  5. ヒストプラズマ症
    (1:全身に播種したもの 2:肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの)

  6. クリプトスポリジウム症

  7. トキソプラズマ脳症(生後1ヵ月以後)

  8. イソスポラ症(1ヵ月以上続く下痢を伴ったもの)

  9. 非結核性抗酸菌症
    (1:全身に播種したもの 2:肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの)

  10. 化膿性細菌感染症
    (13歳未満でヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの。1:敗血症 2:肺炎 3:髄膜炎 4:骨関節炎)

  11. 活動性結核(肺結核又は肺外結核)

  12. サルモネラ菌血症(再発を繰り返すものでチフス菌によるものを除く)

  13. サイトメガロウイルス感染症(生後1ヵ月以後で肝、脾、リンパ節以外)

  14. 単純ヘルペスウイルス感染症
    (1:1ヵ月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍を形成するもの 2:生後1ヵ月以後で気管支炎、肺炎、食道炎を併発するもの)

  15. 進行性多巣性白質脳症

  16. カポジ肉腫

  17. 原発性脳リンパ腫

  18. 非ホジキンリンパ腫
    (LSG分類による。1:大細胞型・免疫芽球型 2:Burkitt型)

  19. 浸潤性子宮頸癌

  20. 反復性肺炎

  21. リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)

  22. HIV脳症(痴呆又は亜急性脳炎)

  23. HIV消耗症候群(全身衰弱又はスリム病)

近頃はコロナ禍ということもあり、セックスの頻度が減ったからHIVをはじめとする性感染症に感染していないと思われている方もいるのではないでしょか。

COVID-19で皆さんも感染症には潜伏期間(ウィンドウピリオド)があるということを知ったはずです。もちろんHIVにもウインドウピリオドがあります。その期間は、基本的には90日と言われています。(東京都23区は特別区ということもあり、電話相談で60日と説明される場合もありますので、ご注意下さい。)

ただ、このウインドウピリオド期間は、感染が疑われる危険な行為をしてからの期間なので、頻繁にアナルセックスをする方は90日がいつのものかわからなくなるので注意が必要になります。また、ウインドウピリオドの90日が過ぎても検査で陽性、陰性の判定が出ず、判定保留になってしまうケースもあります。その時は、再度の検査(確認検査)が必要になってきます。確認検査でも陰性と判定される場合でも安心はしないで下さい。何故、安心してはいけないというのかというと、それは、90日以上前に感染しているということが証明されただけにすぎないからです。なので、90日目以降のセックスでHIVに感染していることも想定されるということを覚えておいて下さい。

HIVの検査、予防を行っていれば、性感染症にならないわけではありません。また、セックスの相手が性感染症に感染しているかを話する機会なんてほとんどないはずです。なので、相手がHIVを含む性感染症に感染しているかどうかはわからないのです。自分が安全だと思っている行為でも基本的には、安全でない場合もあるのでご注意下さい。

異性愛者の方々に注意をしてもらいたいことですが、妊娠をさせないためにであるとか、コンドームを使いたくないってことだけで、アナルセックスをしないようにして下さい。アナルセックスであっても性感染予防の観点からコンドームの使用を推奨しています。それと、ゲイに代表される男性とセックスする男性でもコンドームを使ってセックスしているということを覚えておいて下さい。

コンドームは避妊具言われることが多いのですが、避妊具としての役割も多いですが、あなたの性生活を守ってくれる大事なものになります。今ではあまり見かけませんが、コンドーム販売の自販機なんかには、『明るい家族計画』なんて書かれていたものです。

明るい家族計画・・・いわゆる、

  • 望まない妊娠をしない

  • 性感染症にならない

ということを言っているのです。コンドームは正しい使い方をすれば避妊も性感染症の予防にも使えるのです。

最後に!!

これだけは覚えておいて下さい。

HIVをはじめとする性感染症の感染状況を知るすべは、検査を受けて知る以外にはないということです。また、オーラルセックス(フェラチオなど)、挿入行為など関係なく感染する恐れがあるということです。なので、コンドームを使うことが一番のだということです。

男性とセックスをする男性向けにPrEPと言われる、HIV治療薬を使って予防する方法も出てきていますが、保険適用ではありません。予防医療の為、自費なり、場合によっては高額になります。また、このPrEPで予防出来るのは、HIVだけだということです。

HIVだけでなく多くの性感染症を予防するのは、コンドームしかありません。

あなたを守るのは、あなた自身です。また、セックスの相手を傷つけずに気持ち良くなるのは、あなたの予防の仕方一つです。

長くなりましたが、あなたの心がけ1つで、HIVをはじめとする性感染症に感染することを防げます。性感染症に性別やセクシュアリティは関係ないということを心に刻んでおいて下さい。

皆さんの性の健康がより良いものとなり、素敵なセックスライフを楽しんでいたければと思います。

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