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ロザン菅広文さん著『京大中年』を読んで気づいたこと。

 京大中年をとりあえず3回読みました。

 3回とも最初から最後まで気づけば一気に読んでしまっていました。
 3回読んでもやはり「第7章 宇治原さんの両親へ」はうるっときてしまいます。そしてなにより私がロザン沼にハマったのがおふたりが41歳になる年だったことの謎が解けた気がしました。


 ロザンのおふたりを認知したのは多分ですが、現役大学生芸人誕生!みたいな新聞記事だった気がします。当時は関西に住んでいませんでしたが帰省中に新聞で読んだりテレビのニュース的なもので観たりした記憶がうっすらとあります。新聞の記事はまあまあ大きくて写真もあったとわりと覚えてるのですが、なにかと混同してるのかもしれない可能性もあります。(要するに自信はありません)その次にロザンを観たのはクヮンガクッでした。これも帰省中に観ておもしろかったので、実家で録画をしてもらい送ってもらってました。やはりハンコを配る企画はとてもおもしろくてロザンの仲の良さや色んなアイデアを出してがんばってるところや普通ならケンカになりそうな状況でも全くそんなことにならないのがスゴイなあと思ってみていました。ラストはちょっとあっけなかったですけど(笑)クヮンガクッはたくさんの芸人さんが交代で出演でした。たしか陣内さんのレシートすごろくだけは毎回放送があった気がしますが……そんな中で私はロザンの回を楽しみにして、ビデオテープを再生していました。ですが今現在ほどハマることはなかったです。だからなのかクヮンガクッが終わってからはオールスター感謝祭で菅ちゃんが優勝していた回をたまたま観ていたりはしていましたが、そこからロザンを観ない日々が続きます。


 少しして平成教育予備校、平成教育学院での宇治原さんの活躍を観るようになり、帰省すれば道案内は観ていたり……伝説のアメトークやGyaOのロザンの60分なども観ていたり……ある事情で実家に戻ることになってからはロザンを見る機会がもちろん増えていきました。なぜかスネアドラムは記憶にないのですが、マラソンも三線も宇治原オンアイスも観てましたし、京橋花月の最後の向上、NGKの14ベストも行ってたのですが、たくさんチャンスはあったはずなのになぜかそこまでハマらず……でした。


 なぜハマらなかったのか……若かりし頃のおふたりはビジュアル的にキツく見えたというのはありそうです。柔らかさが見えなかったのかなあと。なら30代は?となるのですが、なんとなく不自然さを感じてた気がします。それはもちろん受け手である私の勘違いかもしれませんが、当時の仲良しアピールの方法がどうも“こんなんが好きなんやろ?”感が拭えなかったのですよね。今のおふたりがやれば、自然に受け入れられそうなのですが(笑)なんとなくあの頃は“違う”ってなってしまったのです。

 これも私の勝手な読み取りですが、その答えが京大中年に書いていた。40代になったからこそできるようになったこと、とか、菅さんの変化がそれまで感じていた不自然さを払拭してくれて、そんな菅さんの変化に宇治原さんも……だったのか宇治原さんは元々そうだったのか……のあたりはよくわからないですけど、あれだけピュアな方とお見受けすると後者のような気がします(笑)そんな自然な仲良しさに惹きつけられて、アレ?あの時観たのと違う!となり、どハマりしたのだと思います。なのでありがとう40代の菅さん!と感謝の気持ちでいっぱいですし、そんな再確認もできた(と勝手に思ってるだけですが)京大中年を書いてくださってありがとうございます!


 菅さんは京大芸人シリーズは小説とおっしゃいますが自伝的小説なのでほぼノンフィクションだと思っています。とはいえ、作者の気持ちは作者にしかわからないですし、あの頃テレビなどで見ていた“仲良しキャンペーン(勝手に命名)”の真意もただ面白いからだったのか、なにかの作戦だったのかはおふたりにしかわからないですが、今思うと菅さんのボケだったのかなあと思えることも。まあそれキッカケでロザン沼のにドボン!な方々が多数いたのも事実ですので、私のように違う!となったのが、かなり少数派なのかもしれませんが……


 とにかく今はどっぷり沼の奥底あたりにいますが、とても心地良いです。

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