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星屑テレパスの明内ユウについての考察

はじめに

私は漫画やアニメは基本的に何も考えずにライブ感で見るタイプなので、深く考察したり矛盾などを気にしないで楽しんでいます。
しかし、星屑テレパスという作品は、あまりにも素晴らしく、ハマりすぎてしまったため、この衝動をどこかに残しておきたいと思い、備忘録としてメモがてら駄文(考察)を残しておこうと思います。

※星屑テレパスのネタバレを含みます。

この記事は宇宙人・明内ユウの正体を自分なりに解釈した記事です。原作4巻までの内容を含んでいますのでネタバレが含まれます。
また、誰かに見せるための記事というよりメモとして残しておくための記事なので、4巻までを読了していることを前提として書いていきます。
重ねて言いますが、考察自体が初めてであり、自分用に記述するため妄想も多く含まれています。読み進める場合はそこのところ、ご了承ください。

明内ユウの正体とは?

本題となりますが、そもそも原作4巻で「明内ユウ」は『同胞』との交信によって正体が明かされています。そこでの内容はかいつまんでいうと、『征服も防衛もしない、高水準の宇宙人(善い宇宙人)』とのことです。
その内容は真実であり、『同胞』というのも本当なのでしょう。
しかし、不可解な点が随所に見受けられます。その内容は下記の通りです。

  1. 1度目の通信において、「明内ユウ」という名前が『同胞』に知られていない。

  2. 「明内ユウ」が『同胞』と同じ存在ならば、「明内ユウ」が『同胞』のことを考えている間は相互にテレパシーで通信ができているはず。

  3. 明内ユウが所持していた宇宙航海日誌には、『宇宙船が故障したため、地球に墜落』したというニュアンスの記述がある。しかし『同胞』の話によると、『ホームから出る際に、目標地点を地球に設定』しているため、矛盾が生じている。(引用元に宇宙語の翻訳記事があり、参考にさせていただいております。ありがとうございます)

  4. 『同胞』がかたくなに自身(ここ)の居場所を伝えようとしない。

私の考えている結論から書くと、「明内ユウ」は……

『普段は粒子状の存在だが、誰かに想われることによって姿を形成する宇宙人』であり、中でも「明内ユウ」は『その力を徐々に失っている状態』だと考えています。

上記の結論に至った理由を箇条書きの不可解な点と一緒に書いていきます。

1について。「明内ユウ」という名前が『同胞』に知られていないということですが、これに関しては、当時「アキカズ」と交信をしていた時点ではまだ「無数に存在する同胞」の状態で名前はなかったと推測されます。「アキカズ」が宇宙人との交流を夢見ており、それが強い想いとなって『アキカズの交信相手の同胞』(以降「アケウチユウ」と記載)を形成したと解釈しています。「明内ユウ」と成ったのは地球に顕現したあとなので『同胞』のログに名前がないのも頷けます。

2について。『同胞』達は思念を合わせることによって相互に交信(テレパシー)ができます。「アケウチユウ」も同じ存在なので当然、テレパシーができるはずです。しかし「明内ユウ」と成った後、「明内ユウ」は宇宙人との交信をしようと躍起になっていたため、どこかでお互いに受信できてもおかしくはありません。それができていないということは、「明内ユウ」の状態は本来の能力を失いつつあるということになります。

3について。「明内ユウ」が所持していた宇宙航海日誌には「他の惑星に訪れた」という記述があります。(原作4巻より)
そもそも「アキカズ」に会いに行くために地球を目的地に設定しているのであれば、他の惑星に寄り道することはないはずです。燃料補給のためと考えても、そもそも「アケウチユウ」1名だけが搭乗して宇宙渡航するでしょうか?
ここで考えられるのは、そもそも宇宙船などは存在せず、「アケウチユウ」の種族は粒子状になって宇宙を移動できる存在なのではないか?ということです。何故宇宙船で移動していないと言えるのか。それは原作を振り返ればわかります。
まず、灯台に墜落したのであれば、宇宙船の残骸や目撃情報がどこかしらにあってもいいはずです。ですがそのような描写は一切ありません。
次に、宇宙船に関する記述は全て宇宙航海日誌にのみ記述されており、『同胞』との交信の際に『同胞』は宇宙船に関する話を一切していません。
私の仮説通りに解釈するのであれば、「アケウチユウ」は「アキカズ」の想いが具現化した存在なので、宇宙航海日誌も「アキカズ」が思い描いている宇宙人像が具現化して出来上がった日誌なのではないか?と考えられます。
そうなると、書いてある内容は「アキカズ」が考えていた内容ということになり、事実とは異なる可能性が高いです。

4について。『同胞』は「私たちは同胞を見捨てたりしません」と言っているのに「故郷に帰りたい」という「明内ユウ」の願いに対してまともに返答していません。これは「明内ユウ」が海果の想いによって具現化した存在であるため、「地球人としての居場所」を見つけつつある海果の想い=「地球人としての友達」と解釈され体が再構築されてしまい、「明内ユウ」が故郷に帰れなくなるからではないか?と考えられます。
厳密にいえば『同胞』に対して明確に「故郷に帰りたい」とは言っていないのですが、故郷のことを知りたいと発声しているシーンで意味深な「……」の表記があります。これは、「明内ユウ」が地球人として再構築して今の気持ちを整理するのを待っている可能性が高いです。
そのため、最後の「必要な事物は必要な時に必ず与えられる」に繋がるわけですね。「明内ユウ」が地球人としての整理がついたあとに再度通信の機会が訪れるのかもしれません。

まとめ

ここまで長々と書いてきましたが、上記の内容をまとめつつ、私自身の解釈を垂れ流すと下記のようになります。

「アキカズ」が宇宙人との交信を開始。その宇宙人は「想いによって姿を変える存在」である。そのため、アキカズの思い描いた宇宙人「アケウチユウ(仮称)」として具現化。この時点ではまだ宇宙人の能力があり、姿も粒子状のまま。
なんらかの理由により「ホーム」を離れる必要があった宇宙人達。そのため『同胞』達は別の惑星に一斉に移住するが「アケウチユウ」は「アキカズ」に会うため目的地に「地球」を設定する。
宇宙人は粒子状のまま宇宙を渡航できるが、その間は交信ができない状態になってしまうため、「アケウチユウ」は『同胞』や「アキカズ」との交信が途絶えてしまった。
「アキカズ」は交信が途絶えてしまったことにより宇宙人と会う夢が果たせなくなり、夢を諦めることになった。
「アキカズ」が亡くなった後、「アケウチユウ」を想う存在がいなくなったことで「アケウチユウ」としての人格を形成できなくなり、存在が消えかかっていた。(それによって記憶喪失になった?)
それでもギリギリ地球には到達した。その時粒子状になった状態で灯台に落ちてきて、それを海果が目撃。「宇宙人に会いたい」という想いを受信し、「アケウチユウ」は「明内ユウ」と成った。
灯台に残っていた「アキカズ」の夢(受信機)の想いにより宇宙航海日誌が、海果の願いに答えるため学生証がそれぞれ具現化。

星屑テレパス本編開始。

補足情報

・想われることによって具現化するという仮説
原作2巻において海果が自信を無くし夢を諦めかけた時、「明内ユウ」が灯台から消失したような描写があった。→海果に想われていないと存在を保てない?
その後海果に呼びかけられてその場に『出現』したのでここらへんはおそらく正しいと思われる。(アニメ版だとわかりやすい)

・本体は粒子状?
ことあるごとに海果のベッドの中にテレポーテーションしている。→さすがに玄関から入ってきたなら誰か気づくやろ……ってことで粒子状になって移動している?(無意識のため気づいていない?)

・宇宙人としての力が失われる→そして地球人に近づいている?
『同胞』と同じなら『同胞』とテレパシーできるはずなのにできない→「明内ユウ」は海果と友達になるために具現化しているため、もともとの宇宙人としての能力が弱くなっている?
原作4巻において、本来は食事を必要としないはずなのに「空いたかも……少し」と言っていたため徐々に地球人になってきている?

・『同胞』と同じ種族
『同胞』の性格としては、相手の話を聞き、いい方向に導いてくれる存在だと見受けられる。「明内ユウ」が時折見せる姉のような包容力は『同胞』と同じ存在なのだと理解できる。
ちなみに雷門さんの心だけ読みやすいって言ってたのはメンバーの中で雷門さんが一番自分に真摯(誰よりもまっすぐ)だからだと思われる。

私の仮説の不可解な点

長々と書いてきましたが、あくまで仮設であり妄想でもあるため不可解な点もあります。
まず、「明内ユウ」の記憶喪失の理由がわかりません。どうとでも解釈できてしまうため、ここではとりあえず仮説をたてませんが……
そして、ところどころに発生する地球への影響です。
そもそも「明内ユウ」が学生証を持って藤野岬高校に行っていますが、本来ならば入学できるはずもありません。受験もしていないし住所不定だし両親もいないですしね。
それなのにそれらもろもろに突っ込まれていないのは、なんらかの力が働いているからですね。原作4巻において雷門さんも「妨害電波でも食らっている気分」と言っていたので、おそらくそういうことでしょう。そしてこの記述を書いている私自身もよくわからなくなってきました。妨害電波を食らっている気分です。

最後に

以上です。ここまで見てくださった方はお疲れさまでした。長文&まとまりがない&理屈もおかしい妄想文章に付き合っていただきありがとうございます。
考察自体が初めてなのでこんなに時間がかかるのかと驚いております。
とにかく、最後に言えることは……

星屑テレパスは最高。

ありがとうございました。

補足記事を書きましたのでこちらもよろしくお願いします。


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