見出し画像

短射程の憂鬱(のち、晴れ)

ここしばらく考えることが多かった。
ずっと楽しく遊んできたゲーム、楽しさの横に悩ましさが見え隠れし始めた。
ハマってから1年ちょっとのスプラトゥーン2。
勝てばウデマエが上がっていくのだが、ある程度上がったら伸びなくなった。継続してそこにいられればまだ先を見れる見込みがあるものの、継続することすら難しい。一旦ひとつ落ちれば、そこから上に戻るのが難しい手ごたえ。

ウデマエの最高位を目指しているかといえばそうでもなくて、自分なりに楽しみつつひとつ上のウデマエを目指したい、ゆるガチエンジョイ勢だったので、前向きに情報収集したりするわけでもなくひとつひとつ覚えたことを実践していくスタイルだった。でも、努力と経験に見合ったと思える結果にはついてきて欲しい。そんな気持ちも持っている。

ゲームは体で覚える。
初めてゲームセンターでジョイスティックを握ったあの日から、このスタイルは変わっていない。パズルゲームもアクションゲームも大好きだったけど、頭を使わずに感覚的に遊ぶのが好きだった。

どんなゲームも攻略方法を手に入れるのは容易い時代であるが、結局自分で経験して納得したことでないと身に付かないタイプのようで、感覚だけでは超えられないものは小さなことからコツコツ自分のものにしている

段階的に、あれ?わたし少し成長したかな?と思った時期がこれまで数回ある。半年以上携帯モードで遊んでいたのをTVモードに変えた時。ウデマエ上位のフレンドとたくさん遊んで、少し速さの違うペースを自分なりに掴めてきた時。超えられなかったウデマエの壁を超えて一定期間維持できた時。

TVモードは理由が明確で、単純に捉えるべき点が見易くなったから、というのがあると思う。
ウデマエ上位のフレンドと遊ぶことは、最初はものすごく心を折られる。頑張っても見えない、追いつけない、何もせずにバトルが終了してしまう。自分が役立たずだと感じる。無力過ぎて、何からすれば良いか、どうしたら良いのかわからない。申し訳なさでいっぱいになる。
そこで諦めなかったのは、一切苦言を言わず見捨てず楽しく遊んでくれる人と頑張れる場所の居心地が良かったから。
自分が下手なのはわかっているけれど、せめて足を引っ張らないくらいになりたいなぁ。そう思い始めてから、向上心というものがわたしの中に生まれた。ウデマエはそう簡単には上がらないし、慣れてやってきたものがすぐ変化するわけではないだろうけど、明らかに分かってる自分の欠点からひとつずつ向き合ってみよう。いまだにお世話になりっぱなしだけど。

何度も挑戦していくうちに、自分的にハイレベルだったスピード感にも少し慣れてくる。技術的にはまだまだ全然だけれど、自分の居る帯と違う感じの試合運びの中で、何故わたしだけやられてしまうのか、何故わたしの他の人はこういう動きをしているのか、と、立ち回り的なものも少し考えるようなる。
自分のダメポイントと戦いながら動き方にも変化を入れていった。生き残る動き方をしなければ。これまで猪のように突っ込んでいた立ち回りを、一瞬気持ちを立ち止まらせて状況を見るところから始めてみたりした。

うまくいく時もあるし、これまで止まらなかったところで止まるため判断遅れも発生した。慎重さに重きを置きすぎると敵の猪に突っ込まれて畳み掛けられるも多々で、これなら猪の方がよかったんだろうか、と迷走したりもした。

ただ慎重にいくことの大切さは、実践することでリザルトに反映されてくる数字を見て身に染みてわかった。生き残れること、これがなければ次に繋いでいけない。慎重さを身につけつつ、突っ込みどころで判断を誤らないこと。そこが大事なのかもしれない。きっと両方、必要。

わたしの持つブキは射程が短い。
まともに対面したら撃ち負ける。
裏を取りに行くつもりはなくても、回り込んで倒しに行くパターンが多い。
初動で失敗すると気が遠くなる。自分の動ける道がなくなる気がする。だから初動で突っ込みがちで、結果自チームを不利にするというダメな動きが多かった。

なら射程のもう少しあるブキを…?という迷いは、ウデマエに行き詰まるたび浮かぶ。エイムがあるかどうかとかいう問題はさて置き、撃ち負けないためには射程が欲しい…欲しい…けど、自分の持つブキ以外に愛せるものが無かった。

ゲームは楽しむためにある。その中には悔しさとかイライラとかモヤモヤとかの人間的な感情も込みだけれども、その先に楽しみがあるから、遊んでいて楽しいから、ゲーム内で人と関わることも楽しさで溢れているから、理由もたくさんあるけれど、楽しむためにやっている。

不本意なブキを持ったり、勝てる方法だからといって自分が望まない不本意な戦い方をしたいわけではないんだよなぁ。

結局ここに行き着く。

何度同じことを繰り返したかなぁ。わたしが下手なのは射程のせいではない。うまく使ってやれていないからだ。懲りずにまた同じことを思うかもしれないが、なんだかんだで持ちブキを愛してるなぁ、と毎回笑って終わりそう。

いろんなことに悩んだり、小さなことを克服したり、目標を掲げてそこに向かって頑張ったり、共通の話題で楽しめる友人と笑いあったり、そういうの全部ひっくるめて、このゲームやっぱり大好きだなぁ。

まさか大人になってからこんなにハマるものに出会えるとは思わなかったけれど、ゲームを作ってくれた人にも、いつも一緒に遊んでくれる友にも、たくさんのありがとうを伝えたい。ここまで読んでくださったあなたにも、感謝!

成長は亀の歩みだと思うけれど、また今日も頑張る。いつか誰かのお役に立てるくらいになれたら、嬉しいな。

#ゲーム
#スプラトゥーン2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?