「私は誰の目を気にしていたんだろう…」つくることの楽しさに気づいた今思うこと
私は絵を描くのが苦手です。
だからずっと描いていませんでした。しかし、子どもが生まれたことでお絵かきは避けては通れないものとなりました。
5才になる息子は、今でこそ一人で集中して絵を描いてくれますが、もっと小さい時は、
「くるまをかいて!」「りんごをかいて!」「ねこをかいて!」
とあれやこれや依頼され、私のこんな下手な絵でいいのだろうかと戸惑いながら描いていました。
そのおかげ(?)なのかはわかりませんが、絵を描くことが大好きになった息子。(見出し画像に息子の作品を使ってみました。)
コロナによる休校に伴いオンライン授業が始まりプリスクールで行われていたアートクラスも家で受けることになりました。
息子はそのアートクラスを毎週とても楽しみにしていたので一体どんなものなのかと気になり、私も横で一緒に描いてみました。
先生の指導がうまいのか、私にしてはなかなかの出来。少し息子の気持ちが理解できたような気が…
以来、私もクラスがある時は一緒に描くことにしました。
「絵を描くって楽しいな」
ふと、なぜ自分が絵を描かなくなったのか考えました。
人と比べて上手に描けない、なんとなく惨めな気持ちになる、たぶんそんな理由だったのかな…
そんなつまらないことで長い間この楽しみを失っていたなんて、なんだかもったいないことをしてしまったなと思いました。
考えてみれば絵に限らず、ピアノも、ダンスも、歌も、裁縫も、料理も、下手だからと、イヤイヤやったり、やめたり、やらなかったりしたことがたくさんあります。
最近、家で時間ができたことで色々やるようになりましたが、なぜだかどれも意外と楽しい。
「そもそもプロでもないのに、なぜ私は自分に高いレベルを求めていたんだろう…」
よくわかりません。
「私は何を、誰の目を気にしていたんだろう…」
自分に問いかけました。
「時間に追われ、心の余裕がなかったのかも。」
それだけじゃない。
「いつも誰かと比較して、これではだめだと自分を否定して、なんだかつまらないことをしていたな。」
久しぶりに絵を描き、楽しいと思えたことで、そんなことに気がつくことができました。
「表現することは心地良い。優劣なんて関係なく、ただ自分が楽しいと感じられればいい。」
今はそう思えます
そして、そのことに気がつけた今、絵に限らず自分を表現することが怖くなくなったような気がします。
以前の私なら「こんなモノ人にはとても見せられない、聞かせられない。」と、自分の描いた絵をnoteにアップしたり、音楽を作ってラジオのテーマ曲にしたり、なんて絶対しなかったはずです。
そもそも、完璧主義だった過去の自分はnoteすら書くことができなかったかも…それが今や音声配信まで!
「うまくなくてもいいや、ちょっとイタイ人と思われてもいいや。」
なんだか肩の力が抜けたというか、すっかり気持ちが楽になりました。
アート、それは私にとってどこか遠い世界に存在する言葉でした。
才能のある人たちがするもの
あくまでも鑑賞するためのもの
でも今は、
自分の心を表現するもの
自分との対話
そんな身近な言葉に感じています。
作品と呼べるのかは、わからないけれど…
ラジオ用に作った音楽、素人感丸出しだけれど、私にとっては大切な曲
渋々作った子どもの通園バッグ、縫い目はガタガタだけど、なぜだかとても愛おしい
つくることの魅力の一つは、クオリティとは関係なく、思いや時間が加わって、自分にとって特別な作品になることなのかもしれません。
もっと楽に、心の赴くまま、内に秘めたものを外に発散させる。
表現する、つくること自体を楽しめばいい。
こんな簡単なことに気がつくのにずいぶん時間がかかってしまいました。
「楽しみながらつくる」そんな姿を子どもに見せていけたらな~
なんて思う今日この頃です。
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息子へ
心からアートを楽しむ人生を!
遠回りした母より
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マスクをつけて描くのはちょっと理解できない世界観ですが…彼なりのアート?!
お読みいただきありがとうございました。
※ラジオテーマ曲の制作裏話(という名のくだらない話)について語っています。ちょっとだけ歌ってみたら思っていた以上に音を外してました…
お時間ありましたら聞いてみてください。
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