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2019年5月30日の夢日記

修学旅行先で私だけはぐれ、山の麓にある田舎町を彷徨い歩いていた。
昔ながらの日本家屋が立ち並ぶその町は、人の気配が無く、ほとんどが空き家のようだった。
私はどこか身を隠せる場所を探していた。このまま失踪するつもりだった。

ふと見上げると、私の背丈くらいの猿がこちらを見下ろしていた。目が合い、まずいなと思って逃げると猿が飛びついてきて、私のカバンをひったくろうとした。中にはスルメやパン等、1日分の食事が入っていた。猿は図々しくカバンに手を突っ込んできて、奪おうとした。
それにしてもこの猿、力が尋常でなく強く、並ぶと私より背が高い。私は思わず、たすけてくださいー!と叫んだ。

すると、一軒の民家からおじさんともう一人若い男性が出てきて、またかという顔で呆れながら猿をひっぱがしてくれた。猿は食べ物を惜しそうに眺めながらも、怯えて逃げ出した。
この辺りは猿がよういて歩いてられませんよ。帰れますか?と聞かれ、たしかにこの先一人でまた猿に襲われたら身がもたないと思い渋々クラスメイト達がいる旅館に帰ることにした。

旅館に戻り、教師に怒られるだろうなあと思ったが私が負傷していたためかおとがめは無かった。
クラスメイト達は、大きなホールでスクリーンに投影された昔の自分たちの映像を眺めながら食事をとっていた。
丁度、そこに1年前のまだのびのび生きていた頃の私が映った。この星では、16までは男女関係なく平等に育てられるが、17になると男に選ばれたら無条件でその男の元に嫁がなければならなくなる。
だから17になると、私たちは自分自身だけでなく周りの環境まで大きく変わってしまうのだった。
大丈夫?と、井田ちゃん(男)が声をかけてきた。今度うちにおいで、漫画あるから、と言ってきた。
この誘いがどういうことかは、いやでも分かった。
私は井田ちゃんのところに嫁がなきゃいけないのかなあ、その瞬間は我慢できるとしても一生は嫌だな、私ってなんのために生まれてきたんだろう、と思った。

消灯ちかい時間になり、女子宿舎にみんなでむかっていくと途中にあるホールで女子が男装をして踊り狂っていた。その中にマツコデラックスがいて、完全に男の格好をしていた。なかなか格好いいなと思い、写真を撮らせてもらった。
その横で友人の小久保もスーツ姿で踊っていたが、なんだか様子がおかしく、顔色も悪く目が泳いでおり最後うつろな目をして床に倒れた。やたらほっぺたが腫れている。大丈夫?とほっぺたを触ると、はんぺんのような心地で、握りつぶすとぼろぼろと崩れた。

変なしきたり、変な遺伝子工作、この国はどんどん危ない方向へ向かっている。統率されない田舎で、のびのびと動物のように暮らしたいと思った。

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