違反者講習
免許証の更新期限の締切りに気づいたのが、期限前日の夜。慌てて翌日の打合せを調整して、教習所に向かった。ネットで調べてみると、めっちゃ混むらしい。受付や写真撮影などあるから、下手したら、講習時間に間に合わないこともあるそうな。そんなことになったら、仕事に差し支えるから、受付開始の30分前に到着する。着くと、なんと、すでに受付が始まっていた。GW明けだったから、早めに受付を開始したのか。どうあれ、スムーズに進んで、ほんとうに助かった。どんな違反をしたのか正直記憶にないけど、2時間の違反者講習を受けなければならなかった。その違反者講習のレクチャーを見聞きしながら、あれこれと考えさせられたので書きなぐる。
僕が受講した違反者講習の教員は、なんというか、学校の先生のような感じ。女性で柔らかい雰囲気だけど、どこか高圧的。机の上は筆記用具だけ、携帯は鞄にしまい、飲食ダメ。講習内容も、一方的に話しまくるもの。学校生活を卒業して、インタラクティブな学びに慣れてしまったせいか、なかなか馴染めなかった。いま思い起こせば、学校てほんとこんな感じだったし、そういった意味では学びの場として普通の設計なのかもしれないけど、その環境から遠く離れてしまっていると、めっちゃ違和感を覚えた。
なんで、こんなに高圧的な雰囲気を醸さないといけないのかを考えてみた。それは、誰もこの講習を受けたいと思ってないからだろう。交通違反者は強制的に受講しなくてはならないものだから。高圧的な教員でなければ、もっと寝たり、携帯つかったり、仕事する人も多いだろう。僕も仕事の作業すれば良いやと思ってたし。消極的な受講理由のなかで、それでも伝えねばならぬ情報がある場合、ある程度、その場を管理する必要があるように思う。
翻って、ワークショップやインタラクティブな学びの場には、強制的な場ではないのに、それぞれが関心をもって、参加費や時間をつくって参加している。参加理由は積極的なケースが多いだろう。もちろん、人数合わせや、会社命令での参加もあるんだろうけど。そういった場だからこそ、インタラクティブな手法が成立するんだとも思う。
いま学校教育のなかでアクティブ・ラーニングの導入が進んでいる。自分自身のふてくされてた学校生活を思いかえすと、アクティブ・ラーニングがあったら、前のめりに勉強したのだろうか。アクティブ・ラーニングだったら、もっと勉強したのにと思うことが多いが、それはこの年になって、そういった学びの楽しさを経験したから。思春期のあの当時に、いまめっちゃ面白いという内容を経験しても、同じようにワクワクできるかどうかは分からないな。先生にもよるだろうな。
交通事故は年々減っているようだから、管理された一方的な講習の意義は大きいんだろう。この講習スタイルは正解なんだろうな。インタラクティブな講義が絶対に正しいわけではないんだな、ということを実感するひとときだった。
ちなみに、講習内容はためになった。決して面白くはなかったけど。講習後の運転で、改めて、運転を気をつけるようになったから、その効果は大きいことを実感してる。
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