さなちゃんねる王国旅行記2022 後編
前編はこちら
いざ会場へ
お腹いっぱい幸せいっぱいになったところでいよいよ会場へ。チネチッタ最上階へ降り立ちびっくりしてしまった。見渡す限りの花、花、花。映画館じゃなくて花屋に来ちゃいましたか?昨年は現地参加できなかったのもあり、まさかこんなにたくさんのフラスタがせんせえたちから届けられているなんて想像していなかった。こんなにたくさんの人から自分の推しが愛されているなんて。まだシアターに入ってすらいないのに少し泣いた。
一部しかご紹介できなかったが、本当にたくさんのでっかいラブがロビーに溢れていた。フラスタを用意するのも簡単なことではないはずだ。それなのにこんなにたくさんのせんせえがお花を準備している……私の推しを愛してくれてありがとう……(誰?)
そして恒例の有名映画パロディポスター。昨年は生で見れず悔しい思いをしたので見れて嬉しい。写真下手くそすぎてキモオタ(一人称)の写り込みが激しいためエビのツイートを引用させていただく。個人的にはNIB(NATORI IS BEAUTIFULL)が特に好きです。
メチャ・ハッピー・ショー開演
ロビーのフラスタや展示を堪能しいざシアターへ。
今年も劇団ひ○りもびっくり四人一役をやる名取の映像を見つつ、ツイ〜っとしつつ時を待つ。
照明が落ち、いよいよカウントダウンムービーが始まる。今年もめちゃくちゃお洒落なムービー!!なおこの時点でボロ泣きしていた。少し掛かり気味ですね。
一曲目、二曲目の間も30秒おきくらいに涙ぐんでいたが、トークが始まればひたすら笑っていた。視聴者だけでなく服にすら反逆されるの面白すぎるでしょ。
途中本物の時間停止※1が起きるトラブルがありつつ今年も地獄の大喜利大会、そして新曲へ。
新曲はなんと自分も大好きなsasakure.UKさん作詞作曲!!ボカロでインターネットに触れたボカロ世代なため、sasakureさんの曲を歌う名取はまさにインターネット存在だった。親和性高杉田玄白。
※1 この世の時間停止ものの9割は偽物で1割は本物と言われている(諸説あり)
続いては王(服)の命令でコールアンドレスポンス(情勢を配慮し光で行うものとする)(俺たちは蛍か?)
だじゃれをいえ〜!で一斉に赤色のサイリウムが点灯するの面白すぎる。
ばっちりコールアンドレスポンス(光)の練習をして新曲「だじゃれくりえいしょん」。第一印象は「やしきん先生になんてもの作らせてんだ??」。王(おう)の横暴(おうぼう)ここに極まれりってかw
最後は制服名取さんを鎮めるため恋愛シミュレーションゲームをさせられる。案の定ろくなことにはならなかったし、宿題を写させてもらうことは極刑であるらしい。みんなも気をつけよう。
服の暴動を鎮め無事新曲「メチャ・ハッピー・ショー」を披露することができた名取。イベントタイトルを冠する曲なんてずるいんだよな。
なにより初の名取さな作詞の曲。今までの曲も名取の気持ちを代弁したものではあっただろうが、ダイレクトに名取さなの気持ちを聞くことができてやっぱり泣いた。
これが最後の曲……ということだったがもちろんアンコールの手拍子が始まる。スクリーン11は個々の承認欲求が激しいためか統率が取れておらず、手拍子はだんだん早くなるしついには裏打ちを始める始末。逆に器用だな。
アンコールに応えナースの服に着替えた名取さなが登場……したが音声トラブルにより中断。この時のスクリーン11、
・緑のサイリウムで存在しない推しの存在しない曲に合わせてサイリウムを振り続ける
・それが面白くてその日で一番シャッター音が会場に響く
・連写せんせえが現れ拍手が起こる
・時がめちゃくちゃになりアンコール手拍子を永遠に繰り返すループへ
自我が強すぎるぞスクリーン11。毒撒かれなくてよかったな。
音声トラブルから復帰して最後は「さなのおうた」。
毎年更新していく「わたしここまでこれたよ、本当にありがとう」のフレーズ。ありがとうと言いたいのはこちらなのに。推しがなによりも輝く姿こそがオタクにとって何よりの喜びなのだから。
こちらこそ、ここまで来てくれてありがとう。
1日目の終わりに
余韻に浸りながらチネチッタを後にする。
だんだんと離れていくラ・チッラデッラの華やかなイルミネーション。自分の泊まる宿が繁華街とは反対の少し静かな方だったこともあり余計に寂しく感じてしまう。
何度も振り返ってはチネチッタに戻りたくなる。しかしここで戻ったら一生帰りたくなってしまう気がした。
2日目朝
ホテルのチェックアウトギリギリの時間まで体を休めて、いざ出発。
前日とは打って変わってめちゃくちゃ寒く小雨も降っていた。傘も持っておらず、とはいえわざわざ買うのは悔しいくらいの雨だったため濡れながらラ・チッラデッラへ。
まだどの店舗も開店前だったため人はほぼいない。しかしチラホラデカい荷物を持ったオタクっぽい人間がいる。同じようにホテルのチェックアウト時間に合わせて出てきた行く宛のない遠征勢だろう。
コラボレストランの時間まで1時間ほどあったため、開いていたサンマルクカフェで朝食を取る。
暖かい店内でポケモンwordleをしつつ時間を潰していると、いつの間にかコラボレストランが始まる時間になっておりあわてて外へ。時間にルーズすぎるんだよ。
白熊堂
白熊堂さんへ向かうと既に5〜6人は並んでいた。向かう途中前を通ったペゴッパヨやELOISE’s Cafeも同じくらい、あるいはもっと並んでいた。前日の同じ時間と然程変わらない人出だ。イベント当日ではないうえ平日の午前中なんだが??
ひとまず並び始めるが……とにかく寒い。それもそのはず、この時の気温は6℃。雨も降っていれば風もにわかに吹いており、体感温度はもっと低かっただろう。
そんなこんなで震えながら待っていると、知らない女性に声をかけられた。
「あの……これいりますか?」
差し出されたのはビールを浴びーるほど飲む王のコースター。「えっいいんですか?!」と言う自分に「どうぞ」とコースターを託すと女性はどこかへ行ってしまった。
地方勢ゆえコラボレストランは会期中この二日間しか来れないとわかっていたし、コースターのコンプも狙っていなかったが、一枚でも多くもらえるなら欲しいしめちゃくちゃ嬉しかった。自分だけもらってしまい周りのせんせえたちには少し申し訳なかったが…。
これを読んでいるかはわかりませんが、あの時はありがとうございました。
寒さに震えながらもあたたかいイベントにほっこりし、自分の番になったので店内でオーダーをする。
できればアベエビカキ氷が食べたかったが、この寒さの中でカキ氷を食べる強さはなく、整理券の時間的にも厳しかったのでホットチョコのみテイクアウトした。
注文している時に別のスタッフさんが隣でアヘエビカキ氷をめちゃくちゃ手際よく作っていてちょっと面白かった。
濡れてないベンチを見つけ一口啜る。
あ、あったけぇ〜〜!!
って声がマジで出そうになった。出てたかもしれん。
ホットチョコだからもちろん甘いが、いちごジャムの酸味がほどよくしつこくない甘さ。生クリームもわりとさっぱりめだ。マシュマロは表面がちょっと溶けててスプーンでホットチョコを沈めつつ絡めながらいただくと最高になる。
見た目も本当にうさちゃんせんせえでかわいい。ピンクのクリームやマシュマロではなく、いちごジャムでほのかに色づいているのがまたオシャレで良い。
インドア人類久々の遠出で疲れていたこともあり、ホットチョコの甘さがよく染みる。カキ氷が食べれなかったのは残念だったが、二日目のこの疲労と寒さの中で飲んだことでより美味しくいただくことができたかもしれない。
さよならさなちゃんねる王国
ホットチョコを最後の一口までじっくり味わい、ラ・チッラデッラの外へ向かう。
本当はあと一店舗立ち寄ることができなかったが、この後どうしても立ち寄りたいところがあったため渋々諦めた。
曇天の下、チネチッタに別れを告げる。
寂しさはそんなにない。きっと一年後、またここに戻ってくるから。
一年後も、二年後も、何年経っても3月7日にはあの子のお誕生日を祝いに来るのだ。
だからいつか、肉人間が高齢化した時のためにラ・チッラデッラにせんせえ向け介護施設作ってくれよな。
ポンペイ展 Powered by 東京国立博物館
川崎から電車に乗り上野へ。
どうしても立ち寄りたかった場所……それは東京国立博物館で開催中のポンペイ展だ。
まさかポンペイ展も名取さなとコラボを…?!と思われたかもしれないが、残念ながら直接的な接点はない。
しかし名取さなが配信中にポンペイ展の話題を出したことがあった。(以下の配信7:15〜あたり)
名取もポンペイの歴史はかなり怖い部類に入っていると言っているが、自分も小学生の頃ポンペイの歴史を漫画で読んだときには心底震え上がった。同時にそんなことが起きてしまう自然の凄さに感動した(雷雨にテンション上がるタイプ)
そのためポンペイの話は恐ろしいながらも興味のある歴史だった。
この配信でポンペイ展がやっていることを知り、ちょうど会期が爆誕のタイミングと合うことから絶対に行きたいと思っていたのだった。
いつの間にか改装して綺麗になっていた公園口を出て、最奥の東京国立博物館へ。
せっかくなので音声ガイドを借りて展示を見る。音声ガイドは小野賢章さんと小野友樹さん演じる若者二人が灰に埋まる前のポンペイの街を歩きながら展示について解説してくれるストーリーだった。
そう、ポンペイ展はポンペイの噴火の凄惨さについて展示したものではない。
自分も一瞬で石になった人間がたくさん展示されていると思っていたから覚悟していたが、実際そのような展示はほとんどなく(あるにはあったが)、ポンペイの人たちがどのように暮らしていたかが、どんな人々が生きていたかについての展示だった。
ポンペイの街はとても大きく、奴隷からめちゃくちゃデカい家を持った人まで暮らしており、中には女性の実業家もいたそうだ。
ポンペイの街が栄えたのは紀元前2世紀頃からだそう。日本は弥生時代だ。しかしそんな昔とは思えないほど、なんなら現代のものと遜色ないガラスの器や金で装飾された陶器、宝石のアクセサリーがたくさんあった。日本はまだ土器とか青銅の時代だったのに…
しかしそんな栄えた街が一瞬で滅んでしまった。富めるものも貧しいものも一瞬で。
炭化したパンやイチジク、黒く焦げた道具たちがそれを物語っている。
ポンペイの文化に焦点を当てた展示であったが、だからこそそこに生きていた人々のことを考えてしまう。
展示の一つに「メメント・モリ」を表したモザイク画があった。メメント・モリとは「死を忘れるな」の意。当時は金持ちも奴隷もあらゆる人々がこの思想を大事にし、どんな人間にも必ず死が訪れることを意識していたそうだ。そう考えると、ポンペイの噴火も決して悲劇なだけではないのかもしれない。
自分も死を忘れず、今を一生懸命生きていこうと思った。
※ポンペイ展有益情報
ポンペイ展は東京国立博物館にて4/3まで開催中。その後京都、宮城にも巡回予定。
なお平日の昼間でもそこそこ混んでいたため、確実に入りたいせんせえ方は予約することをおすすめする。またポンペイ展公式ツイッター(@pompeii2022 )が毎日当日券の空き状況をツイートしてるので、参考にすると幸せになれるかもしれない。
東京キャラクターストリート
ポンペイ展を堪能し東京駅へ。
向かうは東京駅構内にある「東京キャラクターストリート」。名取さなとサンリオコラボグッズのポップアップショップが期間限定でオープンしていた。
個人的に東京駅は何度来ても覚えられない大迷宮なため、たどり着くのに何時間かかるだろうか…と覚悟していたが幸いにもすぐに見つけることができた。
トイザらスで無限にはしゃげるのでありとあらゆるかわいいグッズやおもちゃショップが並ぶ通りにウキウキになりながら奥へ進んでいくと、明らかに目を引くめちゃくちゃ可愛いピンクのワゴンが…!!
ショップの写真は撮り忘れてしまったが、ワゴンの周りだけゆめかわ空間が広がっていた。間違いなくそこだけサンリオピューロランドだった。
残念ながら自分が行った時はほとんど売り切れでシール屋さんと化していたが、一目見ることができただけで十分だった。
旅の終わりに
東京キャラクターストリートからそのまま新幹線のホームへ。
新幹線の時間がギリギリで駅弁を買えなかったのが悔しかったが(そのあとめちゃくちゃ乗り物酔いしたので買わなくて正解だったが)、座席に座り駅のホームを眺めながらこの二日間を振り返る。
爆誕はもちろん、それに合わせたコラボ企画まで本当に楽しめた二日間だった。
時間は限られていてすべてを網羅することはできなかったが、それでも自分の楽しめる範囲でめいいっぱい楽しんだ。
冷静に考えて遠征二日間使っても足りないくらい楽しめる企画というのは本当にすごいと思う。イベントだけでも十分だというのに、様々なコラボでまるでテーマパークにきたみたいだ(画像略)
冗談抜きに本当にそう思ったし、ラ・チッラデッラは間違いなくさなちゃんねる王国だった。
ここまでのことをやるのにどれだけの時間や労力を費やしたかと思うと計り知れないし、それでもファンのみんなを楽しませるために頑張る名取さなのことが大好きだしこれからも応援したいと思う。
年々拡大し続けるさなちゃんねる王国。来年は一体どんな景色を我々に見せてくれるのか。
また一年、これを楽しみに人生をやっていこうと思う。
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