見出し画像

最近よく聞く「フェムテック」……あなたは説明できる?

「フェムテック」って最近よく聞くけど……実は意味があいまい、という方も多いのではないでしょうか。

女性の性について語る文脈で、よく見かけるようになった「フェムテック」という言葉。なんとなくのイメージで読み流していたけれど、あらためて意味を調べてみました。

Femtech = Female + Technology

Femtech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」など女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスを指し、2025年には世界で5兆円規模の市場になると言われています。

Fem+「Femtech(フェムテック)とは

「フェムテック」の「テック」は、テクノロジーのことだったのですね!

ちなみに「フェムテック」の類似語として、テクノロジーに依存せず、さまざまな方法で女性の健康問題の解決に取り組んでいく製品やサービスのことを「フェムケア」というそうです。

「フェムテック」と「フェムケア」の違いはテクノロジー(科学技術)を用いているかどうかです。ただし、その差は明確に定義されておらず、企業やサービスによって使い分けられている印象でした。

例えば、吸水ショーツは技術を活用した「フェムテック製品」として紹介されることもあれば、デリケートゾーンをいたわる「フェムケア」の一環として紹介されているものもあります。どちらが間違っている!というより、2つあわせて覚えておくのがよさそうです。


たとえば、どんなものが「フェムテック」になるの?

身近にある「フェムテック」の例をまとめてみました。

「フェムテック」というと、月経や性行為に関するお悩みのイメージでしたが、妊娠・出産後のサポートだったり、更年期のケアだったりも含まれていました。女性のライフステージに寄りそったトータルケアなのですね。


おすすめの「フェムテック」3選

せっかくですので、私が活用している「フェムテック」の中で、おすすめを3つご紹介したいと思います。

ソフィ シンクロフィット

シンクロフィットが生理用品に革命を起こして久しいですが、意外とまだ使ったことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。手に取ったことがない方は、ぜひ一度、使ってみてください。これ、全女性におすすめしたい画期的な商品なのです……!

シンクロフィットはナプキンのように下着に貼りつけるのではなく、股の間にはさむだけの商品です。三角錐にちかいフィットしやすい形状になっていますので、使い方は直感的にわかると思います。

ナプキンを小さな棒状にしたイメージなのですが、なんと挟んでおくだけで量が多い日の2時間分の経血を吸ってくれるのです。もちろんナプキンと併用しなければなりませんが、「ナプキンいらないのでは?」と思うほど、見事に吸水してくれます。私の場合、2日目でも4〜5時間は安心して過ごせます。

シンクロフィットのメリット
・量が多い日も、漏れを気にせず過ごせる
・ナプキンより持ち運びがラク
・経血が流れるときの不快さが軽減される
・座ったときの不快さが軽減される
・トイレにそのまま流せてラク

デメリットとしては、ナプキンと同じざらついた素材のため乾いた状態のデリケートゾーンにあてると少し痛いことがある、という点です。ただ、経血を吸ってしまえば痛みや違和感はほとんどありません。私の場合、量が多い日につけることがほとんどですので、だいたい1〜2分で痛みはなくなります。

12個入りが350円ほどですので、気になった方はぜひ試してみてください。Amazonやドラッグストアで購入できます。(Amazonリンクはこちら


ムーンパンツ

いま注目を集めている吸水サニタリーショーツムーンパンツはその先駆けともいえる商品ではないでしょうか。私はちょうど1年ほど前にYouTuberのあさぎーにょさんの動画で、その存在を知りました。

実際に1年ほど使用していますが、使い心地はとってもよいです。生理週間がとっても快適になりました!

ムーンパンツのメリット
・ナプキンを付けかえる手間がなくなる
・吸水面もすべらかな素材なので、ナプキンのごわごわ感がなく快適
・蒸れた時のイヤなにおいが軽減される
・つけ置き不要・手洗いして洗濯機にいれるだけなので、お手入れがラク

ムーンパンツのデメリット
・量が多い日につけると、吸水面の濡れた感触が気になる
・毎日汚れた下着を手洗いするので、抵抗がある人にはハードルが高い

私の場合、量の多い1〜2日目はナプキンを使用し、量の少なくなった3日目以降はムーンパンツで過ごしています。生理がそろそろ来そうだ、という日にもムーンパンツを履いておけば安心です。付け心地がよく普通のパンツと同じ感覚で履けるため、生理前のソワソワする時間がなくなりました。

濡れた感触が気になる、という口コミもあるのですが、量の少ない日に履けばほとんど気になりません。普通に下着をつけているのと同じ感覚です。3〜4日目以降だけでも、日中にナプキンを替える手間がいらないだけで心持ちがまったく違います。私はムーンパンツを履いている日はナプキンを持ち歩いていません。

私はムーンパンツのおかげで、生理に対する気持ちの負担がかなり少なくなりました。今はほかにもたくさんのブランドから吸水ショーツが販売されていますので、まだ使ったことのない方は、ぜひ一度でも試してみてほしいです。もしサニタリーショーツとして使えないな、と思っても、そのまま普通の下着として使えるような可愛らしいデザインのものもたくさんありますよ。


心・体・性のウェルネスメディア「yoi(ヨイ)」

「yoi」は、心・体・性のウェルネスメディアとして、フェムテックをはじめ、LGBTQやメンタルヘルスなどについての情報を発信しています。女性向けコンテンツがメインですが、男性の性のお悩みにまつわる記事もあります。心・体・性について知りたいと願うすべての人に届いてほしいメディアです。

私が「yoi」を知ったのはつい先週なのですが、なんとなくモヤモヤしていたけれど受け流していたなあ、ということに深く切り込んだ内容ばかりで、どの記事もとっても勉強になりました。

「yoi」にはYouTubeチャンネルもあり、こちらも素晴らしい動画がたくさんあります。

私のお気に入りは、シオリーヌさんの「SAY(性)HELLO!」という連載。女性が抱える性のお悩みを、とても誠実に、深く深く掘り下げてお話しされています。凝り固まった固定観念を、丹念に解きほぐしてくれるような内容でした。

女性がたのしく健やかに生きるためのコツがつまった、素敵なメディアです!興味のある方はぜひ読んでみてください。


まとめ

女性は各ライフステージによって、健康上の問題に悩まされる場面が多いと思います。この身体の構造の部分は、どうしても男女の違いが埋められないところです。それによって、私生活やキャリアでつまずいてしまうこともあるかもしれません。

月経や妊娠・出産、更年期によって引き起こされる不調に対し、周囲の配慮を求めることは非常に大切だと思いますが、同時に自分をケアする方法も絶えず模索していきたいと感じます。「フェムテック」を知ることで、そして「フェムテック」を広めていくことで、女性一人ひとりの人生が、そして社会全体が、明るく健やかなものに近づいていくといいなと思います。


【参考】
ELLE「フェムテックとは? おすすめ商品31選を紹介。更年期お助けグッズや吸水ショーツも」2023年8月30発行
WAKANOTE「フェムテックとは?フェムテックの意味や商品・サービスを簡単に解説!」2023年7月8日発行


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?