【人を動かす】を解説してみる。

はじめに

邦訳500万部突破の歴史的ベストセラー。人づきあいの根本原則を実例豊かに説き起こし、時代を超えて読み継がれる不朽の名著。

あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。1936年の初版刊行以来、時代に合わなくなった部分を改良するなど、折々に改訂が施されてきた現行の公式版。

★どのような人がおススメできるか★

①マネージャーやチームリーダーなど組織をまとめる人
②母親や父親
③もう全人類だと私は思う。

以上の3点に当てはまる方は、ぜひご一読してみることをおススメします。というか、日本人すべてに読んでほしい1冊です。

本書の内容について

あなたの人生に影響を及ぼした本は何ですか?
と聞かれたら迷わずにこの本
「人の動かす」を私は選びます。

理由は人の接し方や、考え方をこの本の通りに実践したことで、好影響を及ぼしているからです。本書の内容は人が人を動かすためどのようにすればよいか、15年間にわたる様々な事例をもとに、実際に人が動いたエピソードを紹介しています。あとがきを含めると全346ページで以下の目次で構成されています。

1 人を動かす三原則
2 人に好かれる六原則
3 人を説得する十二原則
4 人を変える九原則
付 幸福な家庭をつくる七原則

ここでは、私が重要だなと感じた人を「動かす三原則」について要約したいと思います。

人の動かす三原則

①批判も非難もしない、苦情も言わない。
②重要感を持たせる。
③人の立場に身を置いて考える

この3点がD・カーネギー氏は大切だと述べています。

【①の批判も非難もしない、苦情も言わない】

盗人にも五分の理を認めるというもので、相手がたとえ間違った行動をしても、非難や批判をしてはならないというものです。間違った行動をした人は「自分は悪いことをしていない、正しいことをしたのだ」と正当化します。この正当化によって、相手を非難や批判をすることで、逆恨みにされてしまいます。アメリカの第16代大統領リンカーンは”悪意をすてて愛をとれ”と自身に言い聞かせ、「人を裁くな、人の裁きを受けるのが嫌なら」という言葉を残している。人に批判や非難をすれば、必ず自分に返ってきます。
また「父は忘れる」という手紙の内容にはとても感心しました。少し泣きそうになりました。。。

【②重要感を持たせる】

言葉のとおり、相手に重要感を与えることです。相手の行動や対応に惜しみなく心からの称賛の言葉を送り、相手の自己の重要感を満たしてあげることで、人は動いてくれる秘訣であると書かれています。人間は誰しも「私は重要な人物でありたいという欲求」があります。ただし大切なのは”お世辞”を言うのではなく、心から相手の良いところを褒めることが重要であり、お世辞だとかえって逆効果となります。本心で褒めること、これを実施するだけで相手は動いてくれます。

【③人の立場に身を置いて考える。】

これも言葉のとおり、人の立場に立って、相手が望んでいるものは何かを考え、その望みと自分の望みを一致させることで相手に行動させることです。
アメリカの心理学者オーヴァストリート教授の言葉で「人を動かす最善の方法は、相手の心の中に強い欲求や要望を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持者を得ることに成功し、やれない人はひとりの支持者を得ることに失敗する」と述べている。いかに相手の立場に立ち、相手が望んでいるもの、ほしいものや望んでいるものを考え、それを叶えることで相手は自ら動いてくれると書かれています。

他の章についても、人を動かすための原則がたくさんの事例をもとに書かれていますので、購入してみてください。

koyokoyo的見解を述べてみる

この本を読んだ私の見解は以下の通りです。

相手に重要感を持たせることが大切。そのために、とにかく褒めまくる。聞き手にまわる、相手のことを考えることが重要であると感じた1冊でした。

【上記の根拠として】
見解の根拠として3点あります。

①相手は自分のことを大切にしてくれる人に忠実である。
②褒めてくれるのはうれしいし、その人のために頑張ろうと思うから。
③話を聞いてくれて、自分の考えに同調してくれるのはやっぱうれしい。

私がこの本を大切にしている理由は、冒頭でも述べましたが、私の人生に好影響を及ぼしてくれたからです。ある時期まで自分の主張が大事であり、第一優先で相手のことなんか考えずに行動していました。その結果、仕事でも成果が出ず、プライベートでも自分ひとりで過ごすことが多くなり、自暴自棄になっていたときがあったからです。しかしこの本に出会い、考え方を根本から改め、書いている通りに実践した結果、今ではマネージャー職として部下6名に恵まれ、仕事しています。本当にこの本には感謝しています。もし同じ境遇の方はぜひ、読んでみてください。あなたの人生が変わる第一歩になると私は思っています。




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