noteへの期待とビジョン
私がnoteのアカウントを作ったのは、サービスが始まってすぐのことだったと思います。
その時に考えていたこと、そして現在自分が記事を書いている中で感じていることを少しまとめてみたいと思います。(勢いで書いてそのままアップしていますので、直ぐに消してしまうかもです)
課金できるSNSの誕生
何年も前の記憶なので勘違いしているところもあると思いますがご容赦ください。
Twitterをはじめ無料のSNSが、価値の高い情報から低い(◯◯ナウみたいな)情報まで、並列に扱うことで誰でも情報を発信できる社会を作り出した一方で、情報が多くなりすぎて、どの情報が有用なのかという判断が難しくなり、結局プラスマイナスゼロの様に見えていました。
そんな状況を変えるために「価値の高い情報に寄ったSNS」を作り、メーカーがお金を出す形でコンテンツ価値を上げ、その流れに乗ってユーザーコミュニティが活性化し、出版社や個人プロもそのプラットフォームに乗ってビジネスをおこない、最終的に製品が売れると言うシナリオを考えていました。
通常新製品が出る場合には、メーカーや出版社からの情報が先行し、その後でユーザーの体験を通した情報が拡大していきます。現在の取扱説明書とカタログとムック本を一つにしたようなメーカー・出版社メディアにユーザーSNSを統合したようなものをイメージしていました。
・・・
その時に一番注目していたのがクックパッドです。学ぶ人、教える人の双方が幸せになるサイクルを回し、そこにメリットを生む形で企業がサービスを提供するということが、他の分野でもできると思っていました。
クックパッドが実際に材料を揃え調理するところまでデータ構造を持っているように、メーカーの製品のコントロールも含めれば新しいユーザーインターフェイスになっていく可能性も出てきます。
ニコニコ動画の「作ってみた」よりも、連鎖をシステマチックに運用することで、ネ申が生まれにくい代わりに、長期的にコミュニティが続いたり、疲れないユルイ関係性が作れるのではないか。
メーカーコンテンツ、プロコンテンツ、アマチュアコンテンツが同居しているプラットフォームで、課金システムによって良質のコンテンツの競争が生まれ、アマチュア(ユーザー)がYoutuberのようにプロになっていく道が見えることで製品購入のモチベーションを上げることができると考えていたわけです。
noteであればこれらを実現できるのではないかと注目をして、アカウントを作ってみたというのが最初の出会いでした。
メーカーの枠を超えて
特定メーカーのユーザーコミュニティは、盛り上がっているかどうかは別にしてメーカーの数だけあったりします。(写真投稿サイトなどが一般的です)
1年だけのキャンペーンとしてサービスを展開するのであれば、アプリを作り、プロにコンテンツをお願いすれば出来てしまいますが、そこで課金して入手した情報や、ユーザーが提供したコンテンツは大切な資産であり、10年20年と運用していけるものでなければなりません。
そこで、既存のメーカーや出版社以外のニュートラルな立場の新しいメディアによってサービスを作ることで、より大きな規模で展開できるのではないかと注目をしました。
何よりも、ユーザーのシステムが複数メーカーの製品を組み合わせたものになっていく場合に、その組み合わせの使いこなし情報に強い価値が生まれると考えていました。(例えばオールドレンズ遊び)
あの時、Goを出していれば・・・
最近のnoteの成長を見ていると、あの時に極めて具体的に描いていたものを正式にオファーしていれば、現在どんな風になっていたかと時々考えます。
もちろん今でも、アイデアとして可能性を感じますが、残念ながらメーカーに新しいことにチャレンジする余裕が無くなってしまいました。
むしろnoteからオファーをもらえればメーカーも動きやすい状況です。抽象化した中間フォーマットをAPIとして定義することで、ユーザーの自由度が増すだけでなく、メーカーとしてもオープンイノベーションの切っ掛けになるのではないでしょうか。
そして現在と、これから。
以上のような目論見で作ったnoteのアカウントは、いくつも担当業務が変わる中で放置してしまう形になってしまいました。
そして2年ほど前に、新しいカメラを購入したことを切っ掛けにメーカーを超えたデジカメUIの面白さを再認識し、それをまとめる場所としてnoteに記事を書き始めました。
主な内容は、デジカメUI、プロトタイピング(ロボットなどもここに含まれる)、システムデザインの3つです。一見バラバラな内容ですが私の中では上記の新しいコンテンツメディアを作るために必要な要素と繋がっているのです。
(デジカメの例が多く出てきますが、実際には他の分野へ同じ仕組みを展開することを念頭に置いています)
・・・
何も変わっていないように見えていながら、実際には色々な人に影響を与えられるようになってきています。noteの記事を書くことで自分の中で明確なビジョンとして意識できるようになり、今は非常識や理想論と言われるようなことにも信念を持って行動できるようになってきました。
ようやく私の勤める会社でも副業が許可されるようになりましたので、何か次の展開を模索していきます。フォローしてくださっている皆様、偶然私の記事を目にしてくださった皆様に感謝し、具体的な活動にしていけるように頑張ります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?