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CP+2020を予測する

2019年のCP+が始まる前からずっと「オリンピック、オリンピック」って言っているkoyokoです。いよいよオリンピックイヤーのCP+が迫ってきました。まだオリンピックのチケットは入手できていませんが、とにかく東京の空気を撮影するのを楽しみにしています。

オリンピックを撮影するプロカメラマンは、既にカメラの選定を終えていろいろな状況に向けてシミュレーションがおこなっていることと思います。(メーカーからテストという名目で支給されたまだ発売されていない機種も含まれます)

機種バレしても良いように開発発表を済ませていますので、当然年末年始におこなわれたスポーツイベントでこっそり使われていたかもしれません。

このようにオリンピックに向けた状況は2019年の内にほぼ作られてますので、CP+ではその熱気を一部のマニアだけのものにせず、いかに広い層に広げ、それぞれのオリンピックイヤーの写真の撮り方を見つけてもらうかがポイントになってきます。

ということで勢い余って先に結論を書いてしまいましたが、今年のCP+は、2/27(木)~3/1(日)にパシフィコ横浜で開催されます。


今年の見どころ(予想)

開催までにまだ2ヶ月弱がありますので、これから新製品が出てくることが予想されます。まずは一眼カメラのボディについて予想してみます。

ボディは大きく分けて4つのカテゴリーがあります。(カッコ内は私の勝手な定義)
・初心者クラスのカメラ(SNSへの発信を意識した素敵な写真が撮りたい)
・中級クラスのカメラ(テクニックを使った作品撮りを始めたい)
・上級クラスのカメラ(プロが普通の仕事で使う、ハイアマチュアの証)
・オリンピックなどで使われるカメラ(絶対的な信頼性)

今年のCP+テーマは「写真のわくわくに出会おう!」ということもあり、初心者クラスのカメラがちょっとだけリニューアルする可能性があります。(記念モデル的な感じでカラバリとか) ただしメインはカメラではなく、アクセサリーやちょっとした撮影テクニックという体験ベースの活用スタイルをどれだけアピールできるかがポイントです。「〇〇パッケージ」という目的別セット、インフルエンサーセットが登場するかもしれません。

一方で中・上級クラスのカメラは、オリンピックカメラの技術や思想をアピールにつなげる展示も多くなるはずです。チケットの入手困難によってより特別な体験であることが強調されているこのタイミングこそ、歴史的なオリンピックを表現してみたいと思う気持ちが最大化するタイミングとなります。連写速度やAFの性能アップ、高ISOによる室内競技でのブレ低減など、オリンピック会場という環境を想定した従来機との比較を出せばきっと新しいカメラが欲しくなります。


CP+のタイミングで2年を経過した機種をリストアップしておきます。

例えば、Pen-F(2016年2月発売)OM-D E-M1MarkII(2016年12月発売)、OM-D E-M10MarkIII(2017年9月発売)、Lumix G9(2018年1月発売)、X-H1(2018年2月発売)などが何か出てくる可能性があります。

ニコン、キヤノンについてはガラガラポンがおこなわれたばかりで、ラインナップ展開がリセットされたのと、ソニーは定期的にアップデートが行われているので、単純なモデルチェンジで予測することが難しいのですが、パナソニックを含めた4社はいずれもオリンピックに向けたスペシャルモデルが出てくる可能性があります。(発表済みの機種に特殊スペックを付けたものとか)

真夏のオリンピックで暑さ対策が話題になっていますが、カメラにとっても温度上昇は大きなリスクとなりますので、冷却に対するなんらかのソリューションが示されるかもしれません。


今年はレンズビジネスの年

新しいボディの発表はCP+にとって華ですが、実際のビジネスではレンズ販売がより重要になってきています。フィルム時代から一眼ビジネスがそうであったのと、デジタルになってからようやくボディの使用年数が今後長くなりそこで利益を上げることが難しくなるからです。

主な動きとしては新マウントを充実したり、デジタルになって初期に発売されたレンズが10年以上になっているためリニューアルが進んでいくなど、単に本数の多さを狙うのではなく、今後に向けて各社のコンセプトが見えてくる展示になると思います。


何よりもカメラメーカーのレンズラインナップに刺激を与えているのが、レンズメーカーです。シグマ、タムロン、トキナーなどから個性的で魅力的な製品が出てきており、ボディとレンズを同じメーカーにする必然性が低くなってきています。

ソニーのα7/9シリーズが売れている背景には、ソニーのマウントに対して多くのレンズが発売され選択肢が広いことが表現する上でのワクワクに繋がっており、同一ボディに違うレンズを付けるからこそ語れるウンチクが楽しめるようになってきています。(同一ボディでレンズ評価するのに現在のEマウントは最適)

Lマウントでも同じような状況が生み出される可能性もありますが、シグマが参加していることで競業であるタムロンやトキナーが対応するかどうか読めません。(出してくれたらEマウント以上に面白いことになりそう)

いづれにしても今年のレンズメーカーの元気さが来年以降のカメラビジネスに大きく影響を与えることになりそうです。


これから数回に分けて、CP+への期待としてカメラ妄想を書いてみたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


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