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「OM SYSTEM」のシステムを考える(妄想)

10月27日にOMデジタルソリューションズからOLYMPUSに変わる新しいブランドとして「OM SYSTEM」が発表されました。

ブランドロゴは新しくなっていますがブランドのメッセージは従来と全く同じで、小型軽量のシステムで機動性を重視し日常から過酷な環境まで持ち歩けるカメラの提供を謳っています。

予告から楽しみにしていたファンとしては少し物足りなかったかもしれません。OMが変わらずにいることが嬉しい人にとっては納得の内容でしたが、新会社によるチャレンジを期待していたファンにはちょっとモヤモヤが残りました。

一般にCI(コーポレート・アイデンティティ)/BI(ブランド・アイデンティティ)を変えるときは、ブランドのポジションやメッセージが変化したことを伝えるための手段にすることが多いのですが、今回はそれらは基本的に変わらず、従来のコンセプトをより体現したブランド名にしたという感じでした。



体験設計のシステムデザインとしての「OM SYSTEM」

今回の発表内容とは違いますが、もしかしたらこんな新ブランドの発表内容もあったかもしれないということで、OMユーザーの私が勝手に期待していた「OM SYSTEM」の体験システムについて考えてみます。

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まず私たちが新しいブランド名に「SYSTEM」という言葉を含めた想いについてお話します。

このSYSTEMとは単に従来のボディやレンズなどのカメラシステムを指すのではありません。ファンの方、コミュニティ、またその中での活動や情報を含めた「関係全て」を私たちはSYSTEMだと考えました。

OMシリーズを始めPENシリーズを使用し様々な創意工夫によって素晴らしい写真を撮っていただき、また作品だけでなくノウハウをコミュニティの中に発信していただいてきました。それらから私たちは刺激を受け新しいカメラのコンセプトになったり、被写体認識AIのための学習データになってきました。

そういった、撮影機材だけではなく、ユーザーのさまざまな活動やコミュニティといったものが一つのシステムとして繋がることで、これまで歴史が作られ、またこれからも歴史を作っていけると確信を持ち、ブランド名にSYSTEMという言葉を採用しました。

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写真がデジタルになることで様々な変化が起きました。その中でも重要な変化は「連携によるシステム化/ソーシャル化」です。まさにデジタルの力によってSYSTEMがどこまでも繋がり、情報が活用されて、システム化が深く・広く・速くなっています。

私たちは新しいブランド「OM SYSTEM」に下で、皆さんと一緒に新しいフォトライフコミュニティを作り上げ、レンズやカメラをデジタルネットワークに接続し、より撮影を豊かな体験へ変えていきます。写真撮影を通して仲間とのコミュケーションや自分自身を発見する機会につなげていきます。

またそれらの活動はさまざまな形で未来のカメラ作りにつながるようになります。直接的な要望を発信することもできますし、沢山の写真を撮ることで貢献することもできます。メーカーとユーザーが一つのシステムとして繋がり新しいカメラを共創していきたいのです。

デジタルで繋がっていからこそできる新しい関係を「OM SYSTEM」の名の下に展開していきます。 どうぞご期待ください。


今後提供されるサービス・製品

■新スマートフォンアプリ「OM SHARE」
カメラと連携し設定情報を100%扱うことができるカメラUIとして機能します。撮影設定オブジェクト「MODE※」を管理する機能を持ち、クラウドとの連携によりフォトレシピの活用から発信まで、撮影に関する情報サイクルの中心的な役割を持ちます。

■新クラウドサービス「OM Cloud」
コミュニティ内でのフォトレシピの流通だけでなく、年間を通した様々なファームウェア提供による常にフレッシュな気持ちでカメラと付き合えるサービスを提供します。(利用にはOM SHAREが必要です)

■新UIカメラ「OM-S1」
「OM SHARE」との連携により全てのカメラ操作がスマートフォンからおこなえます。撮影設定オブジェクト「MODE」を組み合わせることでカメラを自由にカスタマイズすることができます。さらに「OM Cloud」からフォトレシピを取り込み撮影することで新しい表現を発見しコミュニティへ発信することができます。

※撮影設定オブジェクト「MODE」
カメラのカスタムモードを進化させた撮影設定ファイルです。カメラ内やアプリで自由に作成することができ、呼び出すことで再利用できます。MODEにカメラ設定以外の撮影状況や表現の工夫などを追加することでフォトレシピを作りコミュニティに発信したり、自分のフォトダイヤリーにすることもできます。

ここに記載した内容は私の妄想によるものです。以前noteに書いた体験設計シナリオ「MODE」をブランド発表風に書き換えたものです。くれぐれもメーカー発表と間違わないようにお願いします(笑)

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