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レンズメーカーが面白い

本格的な撮影に行けない日々が続いており、ボディに「レンズ1本」で出掛けることが多くなっています。そうなるとどのレンズを付けていくのか考えることになるのですが、これは撮影のイメージを事前に想像することに繋がり作画プロセスの一部としてポジティブに作用するのではないかと考えています。

昨日は一眼カメラを初めて購入したときセット購入した60mmマクロを持ち出してみました。「小さな秋、見つけた。」をイメージしての選択です。

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レンズ選びの話題になったので、Lensにまつわるカメラ業界について妄想してみます。

レンズブランド

SIGMAやTokina、Tamronなど複数のマウント用のレンズを販売している企業をレンズメーカーと呼びます。それに対して自社ボディ用のレンズを出しているのはカメラメーカーです。

LeicaやZEISSなどは自社生産かどうかは別にしてもレンズ設計や品質基準をブランドにして複数のカメラ/スマホで使われているので、現在ではレンズメーカーの定義に当てはまります。

Leicaは様々なレンズメーカーがターゲットにするカメラメーカーのビジネスでしたが、いまではマウントやレンズブランドを他社にライセンスしたりするマルチな活動が目立っています。

カメラメーカーでもオリンパス(現OMデジタルソリューションズ)はZUIKOという独立したレンズブランドを持っており、NIKKORやFUJINONのようなカメラブランドをちょっと変形したブランド名称とはちょっと違う存在となっています。


レンズのためのボディという未来

フィルムの時代にはボディは正確で高速なフォーカスと露光をするためのメカでした。モノクロやカラー、さまざまな光源へのマッチングなど画作りはフィルムが担っていましたが、デジタルカメラになったことでそれらが統合されボディの新たな役割となりました。

富士フイルムやオリンパスは画作りに強い個性を持たせることで差別化を図っており、デジタル時代はボディの時代になるかと思われましが、数年でスペックが陳腐化してしまうボディは、最新技術が求められる一方でユーザーにとって資産になり得ない存在になってしまいました。

そこで各社が力を入れたのが「レンズの資産化」です。キットレンズとはレベルの違う高性能レンズのラインナップを充実させ、ビジネスの中心をレンズに振ることで製品寿命の長期化と合わせて収益構造を変えました。


レンズメーカーの存在感が増してきた

そこに合わせてきたのがレンズメーカーです。カメラメーカーの純正レンズの価格が上がってきたことでレンズの価格レンジが広がり魅力的なレンズを作りやすくなりました。

これまで実力は有ってもコスト的に作れなかったレンズがレンズメーカーでも作れるようになったのです。

そうなってくるとユーザーの考え方も大きく変わってきます。これまでカメラメーカー純正のレンズよりも劣るイメージを持たれていましたが、もともと実力のあるレンズメーカーが本気を出すと、本当にワクワクするレンズができてきます。

レンズメーカーの人たちも今はとても楽しく仕事ができているのではないでしょうか。もちろんカメラの販売台数が少なくなっている中でのビジネスですので大変ではありますが、それなりにビジネスになっているみたいです。


私も次のカメラシステムを決めるときにはレンズメーカーが対応している機種(マウント)にしようと考えています。やっぱりスペックも価格も沢山のバリエーションがあった方がより楽しめるはずです。




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