〈エッセイ〉既得権益としずかちゃん【しょう】
みなさん、こんにちは
今宵はここまでに しょうです
「既得権益」って言葉をみなさんはご存じでしょうか。
「既得権益」とは
ある社会的集団が歴史的経緯により維持している権益(権利とそれに付随する利益)
です。
要はその業界や職場に長く勤めている人、いわゆる上司ですね。
こいつがまぁ話が全っ然伝わんねぇんだわ!笑
決めセリフは決まってコレ。
「昔からこのやり方でやってきた」
「そんなことやって誰が責任をとるんだ」
何か新しいことを提案したり企画したりしようとすると、決まってこの言葉を使ってつぶし、その上司の目や手の届く範囲での企画のみが通る。いつの間にか今をより良くするために、社会のために、顧客のために、ではなく、まずは上司が納得するように、が前提となってしまっている。これが現状でしょうね。
これがまた上司ではなく部下だったらさらに厄介でして…
年上の部下ってやつですね
まぁあまりグチグチ言っても現状は変わりません。
私なりに見出した攻略法としては、スネ夫ポジションにつくことです。(ついにドラえもん出てきた!)
のび太を無双するジャイアン。
「なんだと~生意気だぞぉ~のび太!」
すかさず援護射撃するスネ夫。
「そうだぞ~のび太のくせに」
豆知識として。
このスネ夫のセリフは当時担当声優の肝付兼太さんのアドリブだそうでして、現在はのび太の人格そのものを否定する言葉になってしまうので、コンプラ的にお蔵入りのセリフだそうで…
つまり腕力で恐怖を煽る既得権益の権化であるジャイアン、その脇を固めるようにポジションをとるスネ夫。
まさにトラの威を借るキツネ。
これ書いてて恥ずかしくならないの?あなたの社会人レベルそんなもんですか?って声が聞こえてきそうですが(ネガティブ思考)、これ夜久衛輔の据え膳レシーブなので結構確実ですよ(急にハイキューネタ)笑
ジャイアンにヘコヘコするだけのスネ夫なら確かに恥ずかしいですね。
仕事に置き換えると、絶妙なタイミングを見計らって、「そうだぞ~のび太のくせに~。でものび太の言うことも一理あるかもしれませんよ?ちょっと試してみませんか?」みたいにアプローチすると何か新しい視点にジャイアンに気づいてもらえるかもですね。
現にテレビではさんざんこき下ろされてるのび太が、いざ映画となると超大活躍して、のび太の発想が功を奏しまくる展開が多いですよね。
既得権益がいい具合にぶっ壊れていく瞬間というのは、案外そういった草の根活動、どぶ板営業、自転車操業のような地道な活動の先にあるような気がしますね。
みなさんお互いに頑張っていきましょ。
さてさてドラえもんにはもう一人の登場人物がいますね。
そうです紅一点しずかちゃんです。
私がしずかちゃんを語るきっかけになったのは内田舞さんの存在です。
みなさんは内田舞さんをご存じでしょうか?
内田舞さんは小児精神科医、ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長で、当時日本人として史上最年少で米国臨床医となった方です。
私の大好きなYoutubeチャンネル「日経テレ東大学」に出演された動画を見て初めてその存在を知りました(惜しまれながらこのチャンネルは閉鎖されました)
そこで内田舞さんがドラえもんのしずかちゃんを取り上げて日本における女性像に問題提起されていた話の内容が的確過ぎて、ぜひ紹介させていただきたい!
内田舞さんが日本を飛び出すきっかけになったのが、しずかちゃんだそうでして
なんじゃそりゃ!って思うでしょ?
しずかちゃんって優等生で、優しくて、気がきいて、バイオリンのお稽古事やってて、お菓子作りが趣味で、って感じのいわゆる超ハイスペ女子です。
でもそのハイスペックがジャイアン、スネ夫、のび太の輪の中で発揮されるまずなく、性格を生かして、リーダーシップを発揮することはありません。
挙句の果てにはお風呂をのぞかれる性被害的な一面もある。(その昔どこでもドアでしずかちゃんが入浴中のお風呂につながってって描写がありましたが、よく考えると22世紀の道具としてはポンコツすぎんか?)
そして将来はダメダメなのび太と結婚し、そんなのび太を支え続ける。
こんなしずかちゃんを見て、内田舞さんは私がしずかちゃんと同じ能力があるのならば、のび太を支えるよりもドラえもんを作ってたくさんの人の役に立ちたい、と思い立って渡米を決意したそうです。
私は医療業界でコメディカルとして働いているので、基本的に女性が多い職場ですが、世間はまだまだジェンダーバランスや、バイアス、ギャップがあるようですね。
みなさんはいかがですか?
こういう話題は議論し、対話を重ねていきたい。一緒に話してみませんか?
さてさて
来月で我々「今宵はここまでに」結成半年記念です。
ともやさん、ゆかこさん、そして皆さんのおかげで楽しい日々を過ごせております。
また皆さんとはいつか必ず直にお会いしたい!します!
待っててね!待ってるよ!
では
今宵はここまでに
しょう