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ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『スパイス・オブ・インフェルノ』第2版対応改定版

1.始めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の基本ルールブック環境に対応したシナリオである。初版向けに作成した記事『スパイス・オブ・インフェルノ』の改定版となっており『成長の壁』突破数1~2個のPC3人での挑戦を想定している。想定される所要時間は3~4時間程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※NMの情報:この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように※から文章が続く形になっている場合その情報はPLに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

2.募集用テンプレート

第2版セッション:スパイス・オブ・インフェルノ
シナリオの方向性:『中立』
日時:
想定時間:3~4時間程度。
募集人数:3人
募集条件:『成長の壁』突破数1~2個のPC。公式の16スクラッチを使用可能。
危険度:★★(キャラロスト可能性あり)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:
備考:『カルマロンダリング可能』
概要:ヌケニンにしてかつて最強のシックスゲイツと呼ばれた男、インターラプターの
目撃情報がソウカイネットへと伝わった。彼は発見当時、周囲のモータルを無差別に巻き込みながら
戦う謎のニンジャとイクサを続けており、敵が逃走したのを確認するとともに
どこかへと去っていったとのことである。この情報を受けたビホルダーは自身らで
インターラプターの行方について調査を行うとともにPCたち骨のあるニンジャに
逃走したもう1人のニンジャを調査させることに決めた。

3.導入

あなたたちはソウカイ・シックスゲイツの1人、ビホルダーの呼び出しによってソウカイヤが所有するビルのブリーフィングルームへと集められていた。見知った顔がいるかもしれないし、お互いに知らない顔ばかりかもしれない。何はともあれ、これから同じミッションを与えられるもの同士、まずはアイサツを済ませておくべきだろう。

:あなたたちのいる部屋へと車椅子に乗ったニンジャが入室してくる。

:「ドーモ、ビホルダーです」

◆ビホルダー(種別:ニンジャ)攻撃8 射撃10 回避10 ジツ16 緊急1
カラテ     6  体力   10
ニューロン   9  精神力  15
ワザマエ    8  脚力    4
ジツ      5  万札   30
スキル:『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『☆◉◉魔眼』『☆◉操り人形』
『☆◉カウンター・イビルアイ』『◉頑強なる肉体』『◉不屈の精神』
『◉ニンジャソウルの闇×2』『●部位損傷:脚部』
『◉◉グレーター級ソウルの力』
記 憶:『◉交渉:欺き』『◉交渉:卑屈』『◉交渉:鼓舞』『◉知識:ソウカイヤ』
装 備:『**アイ・オブ・ビホルダー**』『ブレーサー』『伝統的ニンジャ装束』『車椅子』
ジ ツ:『☆カナシバリ・ジツ』『★レッサー・イビルアイ』『★★イビルアイ』
サイバネギア:なし

☆◉◉魔眼:このニンジャの『☆カナシバリ・ジツ』の抵抗難易度はU-HARDとなる。

:**アイ・オブ・ビホルダー**:『頭部防具』『頭部防御6+』
この防具を装備したニンジャは手番「開始フェイズ」に「瞬時行動」として
『☆カナシバリ・ジツ』を行使できる。ただしこの『☆カナシバリ・ジツ』は
『精神力ダメージ』を持たず『カナシバリ』効果のみを持つ。
『☆◉操り人形』への効果置換は宣言可能。

:車椅子:『脚部防具』『脚部防御1+』『連続側転不可』
『●部位損傷:脚部』による行動難易度ペナルティを無視する。

:「では早速、ミッションについて伝えさせていただきますね」

:「この度、ソウカイ・ネットに看過しがたい情報が二つ入りました。一つは行方不明のヌケニン、インターラプター=サンのものと思われる目撃情報です。彼はかつてシックスゲイツ最強と謳われた強豪の中の強豪であり、こちらはまだ貴方たちに任せられる案件ではありません」

:「あなた達が覚えておくべきは、発見時すでにアイサツを終え、インターラプター=サンと思われるニンジャと交戦状態にあった、もう一人のニンジャについての情報です。報告によるとそのニンジャは、周囲のモータルを無差別に巻き込みながら戦いを続けていたが、強烈な一撃を胴体に受けた時点で不利を悟ったのか戦闘を止め『血の竜巻』とでも言うべきものに包まれてどこかへ消えたとのことです」

:「調査を行った結果、そのイクサが目撃された地域でここ最近、浮浪者やヒョットコの間に迷信めいた恐怖が広がっていることが分かりました。おそらく、奴は定期的にモータルの殺戮を行っており、その過程でインターラプター=サンと交戦することになったのでしょう」

:「ソウカイヤに目を付けられるような富裕層に犠牲者が出ていないところを見るに、ニンジャスレイヤーのような節度も何もない怪物ではなく、身の丈に合わない相手は敵に回さない知恵を持った存在であることが伺えます。しかし、もし彼が本当にインターラプター=サンと戦闘したなら、今なおそのダメージは完治していないはず」

:「そこであなたたちには、奴を見つけだし殺害または捕獲するミッションを与えます」

:「トミモト・ストリートには、改造キャンピングカーを拠点に違法カキノタネの製造、販売を行いソウカイヤに売り上げを上納していたホットソース=サンというニンジャがいたのですが、現在彼とも連絡が取れなくなっています。他にアテがないなら彼の足取りから調べてみるのもよいでしょう」

:「さて、何か質問はありますか?」

特殊ルール:このシナリオで『Wasshoi!』判定が成功した場合『ニンジャスレイヤー』ではなく『インターラプター』が乱入する。

4.トミモト・ストリート

:時刻は昼。あなたたちは全員で問題の地区へと向かっていた。

:その時、突如として行く手をヒョットコ達が遮る。

:「アッヒヒ!運が悪かったな!」

:「ここらは俺達のナワバリよ。本来なら命はねえところだが、今回は特別に手持ちの金品をあらいざらい差し出せば許してやる......」

:リーダー格と思われるヒョットコスモトリが威圧的に釘バットをスイングする。

:彼らの背後では哀れな浮浪者が痣だらけになって呻いていた。懐には何かの袋を大事そうに抱えている。

:ここでPCたちは以下の選択肢のうち1つを選べる。
・代表者1人による【カラテ】判定NORMALで切り抜ける。失敗時は『回避:HARD』の1ダメージを受ける。この選択肢は浮浪者を助けられる。
・全員【ワザマエ】判定NORMALでその場を去る。失敗者は『回避:HARD』の1ダメージを受ける。この選択肢は浮浪者を助けられない。
・代表者1人による『交渉判定:HARD』で切り抜ける。出目【6,6】が含まれていた場合は『ヒョットコスモトリ』1人を子分としてシナリオ終了まで連れ歩いてもよい。

有効な交渉/知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル(+2):『◉交渉:威圧』『◉交渉:超然』
次に適した交渉スキル(+1):『◉交渉:欺き』『◉交渉:誘惑』
最も適した知識スキル(+2):『◉知識:ストリートの流儀』『◉知識:犯罪』
次に適した知識スキル(+1):『◉知識:ヤクザの流儀』『◉知識:公僕の流儀』
◆ヒョットコスモトリ(種別:モータル)攻撃2 射撃2
カラテ     2  体力    4
ニューロン   1  精神力   1
ワザマエ    2  脚力    1
ジツ      0  万札    0
スキル:『◉頑強なる肉体』『◉突撃』
装 備:『釘バット(カタナ)』『チャカガン』
ジ ツ:なし
サイバネギア:なし

浮浪者を助けた場合:「アイエエエ......助かった......?」浮浪者が起き上がりあなたたちを見つめる。

:「アリガトゴザイマス!この御恩は忘れません!」彼はあなたたちに恩義を感じたようだ。ここで情報を聞き出してみても良いだろう。

違法カキノタネ販売業者について:「カキノタネ......ツルダ=サンか。最近は毎週火曜の夜8時にキャンピングカーに乗ってこの辺に商売に来るね。焦燥していた様子だったけど何か知っているのかい?」

この地域で目撃されたニンジャについて:「エエト......あんたたちはもしかして、ここ最近噂になってる、ブッダデーモンのことを話しているのかな?」

:「ここ最近、騒ぎになっている通り魔事件に纏わる、くだらない噂さ。少し前まで、このあたりは他と比べてまだマシだったんだ。強いヨージンボがいるし、高潔なドージョー主の運営するイアイドー・ドージョーもあったからな」

:「けど少し前、ドージョー主であるシヤマ=サンが門下生ともども失踪しちまったんだ。その結果、ヨージンボのワタナベ=サンも1人では対応できなくなってこのザマさ。そのことを割り切れない連中が、近頃の連続通り魔事件と絡めて『シヤマ流イアイドー・ドージョーの剣士たちは今まさにこの地を襲っているブッダデーモンへ勇敢に立ち向かい、散っていった』という噂を産み出した。くだらない話だが、その気持ちは痛いほどわかるぜ」

※NMの情報:ロールプレイ次第では浮浪者ではなくヒョットコから情報を引き出せるかもしれない。その場合のセリフ案は以下の通り。この場合でも浮浪者が生きていたなら可能な限り彼の口からシヤマとワタナベの存在について語らせるのが望ましい。

違法カキノタネ販売業者について:「ツルダんとこのカキノタネか。あれはいいぞ。あいつはヒョットコではないが名誉ヒョットコとして認定してやってもよい。最近はうんと安くなったしちょっとしたブームだぜ」

この地域で目撃されたニンジャについて:「ブッダデーモンについちゃあ俺達の間でもちょっとした噂だぜ。俺達ヒョットコに睨みを聞かせてたイアイドー・ドージョーの連中が一夜にして全滅して師範は行方不明だってな」

:「シヤマ=サンの話か」浮浪者が俯く。

:「高潔な方だった。ヨージンボとして最大限の責任をもって我々を守っていてくれた」

:「ワタナベ=サン1人で守るには我々の共同体は大きすぎる......」

5.浮浪者コミュニティ

※NMの情報:PCたちは今回の事件や『ワタナベ』についてさらなる情報を得るため自分達を浮浪者キャンプへと案内させようとするかもしれない。その場合PCたちは地下の共同体でインターラプターと遭遇することになるだろう。彼は一目でPCたちがソウカイヤのニンジャであることを見抜き『俺はソウカイヤとはもう関わらんと決めている。お引き取り願おう』とPCたちをキャンプから立ち去らせようとする。『難易度:U-HARD』の交渉判定に成功した場合のみ『シヤマ流イアイドー・ドージョー』の師範シヤマ・タクラその人が今回の通り魔事件を引き起こしているニンジャ『キルアラシ』であることと彼が『ホットソース』という名前のニンジャをカラテで従えていたことをインターラプターから聞き出せる。PCたちが無理にインターラプターと戦おうとした場合はインターラプターが中心マスに配置されている『7×7』マスの即席マップで戦闘を始めること。このマスでは外周マスで「攻撃フェイズ」を消費することでマップからの脱出を宣言できる。
有効な交渉/知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル(+2):『◉交渉:誘惑』『◉交渉:共感』
次に適した交渉スキル(+1):『◉交渉:駆け引き』『◉交渉:欺き』
最も適した知識スキル(+2):『◉知識:ドラッグ』『◉知識:ストリートの流儀』
次に適した知識スキル(+1):『◉知識:バイオ系メガコーポ』『◉知識:ソウカイヤ』

6.シヤマ流イアイドー・ドージョー

:あなたたちはぼろぼろの廃ドージョーにたどり着いた。「バカ」「臆病者」「カタクチイワシ」などのラクガキや、鈍器によるものと思われる破壊行為の痕跡があり、かつて備えていたであろう威厳はもはや見る影もない。略奪できるような品は、もはやここには存在しないだろう。

:内部は浮浪者やヒョットコさえもいない、完全な無人である。床にはばらばらになった「シヤマ流イアイドー・ドージョー」のカンバンが痛々しい姿で散乱しており、壁際には「禁忌」「ネダヤシ」二つのカケジクが添えられた、カタナの台座が配置されている。

:部屋の隅にあるゴミ箱には中身が入ったままの、『違法カキノタネ』の袋が捨てられていた。これはアイテムとして入手してもよい。

:浮浪者からシヤマの話を聞いていた場合:ここで全員【ニューロン】判定U-HARDに挑戦できる。

成功した場合:浮浪者の「高潔だった」という言葉を信じるなら違法カキノタネはこのドージョーにふさわしくないものだ。あなた達の脳裏にドージョー主のシヤマが、密かにこれを食べていた門下生から取り上げ、中身の入ったままゴミ箱に捨てたのではないか?という推測が頭に浮かぶ。注意深く調べれば彼が独自に調べ上げた違法カキノタネ販売業者の販売ルートについてのメモが見つけられるだろう。それによると違法カキノタネを販売している移動店舗は毎晩20時にトミモト・ストリートで取引を行っているようだ。

7.移動店舗

:ここまでに手がかりを見つけられなかった場合は代表者1人が【ニューロン】判定U-HARDで『調査判定』を行うこと。『◉知識:ストリートの流儀』『◉知識:ドラッグ』など適切な『◉知識』系スキルを所持していた場合は判定ダイスが+2される。

:成功した場合はホットソースの移動店舗が毎晩やって来る場所を知ることができる。失敗した場合は全員【体力】と【精神力】を−1した上でホットソースの移動店舗の場所を知ることができる。

※NMの情報:何らかの形で毎晩移動店舗が取引を行う場所を知ったPCたちはそこで張り込みを行うことで販売現場に遭遇することができる。

:『カライ、オイシイ、カキノタネ』そのような電子音声を鳴らしながら真っ赤なキャンピングカーが近づいてくる。

:キャンピングカーの窓から顔を出した男はあなたたちの顔を見て驚愕の表情を浮かべ慌ててその場から去ろうとする。

:男の顔はソウカイネットに記されたホットソースの人相と一致していた。

ホットソース:「ド、ドーモ、ホットソースです!」車上から降りたオレンジ装束のニンジャがアイサツ!

ホットソース:「ソウカイヤの皆さん、この場はお引き取り下さい!お互いのために!」

キルアラシ:「ホットソース=サン。ソウカイヤのこと知ってたならなんで言わねえんだ」車内からドスの効いた声が響く。ホットソースは恐怖に顔をゆがめ、声も上げられず失禁!

:「「「アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」」」買い出しに来ていたモータルたちが連鎖失禁!

キルアラシ:「まあいい、まずはあいつらが先だ。ケジメはその後だ」

:赤い装束と全身から生えたヤイバが特徴的なニンジャが車から降り、アイサツする。

キルアラシ:「ドーモ、キルアラシです。こいつの車に『居候』させてもらっている」

:そのニンジャ装束の隙間から覗く包帯には、痛々しい出血の痕が残っており、小さな棘に覆われた右手にはへし折られた巨大なカタナの切っ先に、持ち手として布を巻きつけたような歪極まる深紅のカタナが握られていた。

キルアラシ:「お前たちがワタナベ=サンの言っていたソウカイヤだな?」キルアラシがあなたたち全員を値踏みするように眺める。

キルアラシ:「この傷じゃあ、少々厳しいか?まあいい、やってやろうじゃねえか」

戦闘開始

◆ボス級◆キルアラシ(種別:ニンジャ)攻撃10 射撃9 回避8
カラテ     7  体力   10
ニューロン   5  精神力  10
ワザマエ    8  脚力    5/N
ジツ      5  万札   10
スキル:『●連続攻撃2』『●連射2』『☆◉◉タツジン:外道イアイドー』『◉ニンジャソウルの闇』
『◉常人の三倍の脚力』『◉◉グレーター級ソウルの力』
『◉◉◉アーチ級ソウルの力』『●邪悪なサディスト』
記 憶:『◉交渉:威圧』『◉知識:ストリートの流儀』
装 備:『**ネダヤシ**』
ジ ツ:『☆ヤイバの風』『★妖刀』『★★ヤイバの嵐』
サイバネギア:なし

:**ネダヤシ**:基本的な性能は『カタナ』と同様。ただし以下の相違点がある。
・『近接攻撃ダイス+2』
・『戦闘スタイル』宣言不可。
・『◉◉タツジン:イアイドー』適用不可。
・『◉ニンジャソウルの闇』を1つでも持つ場合は『●邪悪なサディスト』を自動獲得。

☆ヤイバの風:『連続側転』判定成功時に【精神力】を1消費して発動を宣言できる。
その場合『連続側転』の効果は無視され代わりに以下の効果が得られる。

・【脚力】の2倍の距離を移動できる。
・敵のいるマスを通行できる。
・通行した敵4体までに2ダメージ(回避難易度:NORMAL)。

☆◉◉タツジン:外道イアイドー:『カタナ』で行う『近接攻撃』が直前の『移動フェイズ』中に
『☆ヤイバの風』で『気絶』以上の状態異常にした『モータル』または『ニンジャ』の
人数に応じて以下の効果を得る。

1人以上:敵を『崩れ状態』とみなせる。
2人以上:サツバツ!が【6,5】でも発生するようになる。
3人以上:ナムアミダブツ!が【6,6,5】でも発生するようになる。

★妖刀:自身が『カタナ』で行う『近接攻撃』に『無属性ダメージ1』を付与する。

★★ヤイバの嵐:手番「移動フェイズ」での『☆ヤイバの風』使用時に【精神力】を1ではなく
3消費して発動を宣言できる。宣言した場合はその手番中『☆ヤイバの風』が持つ【脚力】の
2倍の距離を移動できる効果が失われるが「攻撃フェイズ」でも『☆ヤイバの風』を用いた
移動が可能となり1度の手番に2回の『移動攻撃』が行えるようになる。
この際に再度の判定や【精神力】消費は不要。

◆ボス級◆ホットソース(種別:ニンジャ)攻撃3 射撃3 回避4
カラテ     3  体力    3
ニューロン   3  精神力   3
ワザマエ    4  脚力    3/E
ジツ      3  万札    5
スキル:『常人の三倍の脚力』
装 備:『バクチク・グレネード』
ジ ツ:『☆カトン・マキビシ』
サイバネギア:なし

☆カトン・マキビシ:手番「終了フェイズ」に【精神力】を1消費し発動を試みられる。
判定難易度はNORMALである。発動に成功した場合は直ちに『マキビシ・グレネード』の
効果を発動できる。ただしこの『マキビシ・グレネード』が与えるダメージは
『火炎属性ダメージD3』となる。『マキビシ・グレネード』のデータは
『RPG作業バックアップ』を参照。

戦闘中描写案

ホットソース:「死、死にたくない!私はど、どちらに着けば!?ワカラナイ!アーッ!」

キルアラシ:「ダマラッシェー......全身をケジメされたいか?」

ホットソース:「アイエエエ!」

ヤイバの風:「イィヤァーッ!」周囲のモータルを斬撃に巻き込み血の竜巻と化したキルアラシがあなたたちに迫る!

カトン・マキビシ:「イ、イヤーッ!」ホットソースの拳から、赤熱するエネルギー・マキビシがハナビのように巻き散らされる!

EX.インターラプター

◆ボス級◆インターラプター(種別:ニンジャ)攻撃13~16 射撃8~11 ジツ7~10 回避12 緊急4
カラテ    12  体力   14
ニューロン   4  精神力   5
ワザマエ    8  脚力    6/N
ジツ      3  万札    5
スキル:『●連続攻撃2』『●連射2』『◉◉タツジン(ザムラ・カラテ)』『☆◉ムテキ・ブースト』
『◉憎悪(忠誠心:ソウカイヤ)』『◉知識:ソウカイヤ』『◉知識:ストリートの流儀』
『◉交渉:共感』『◉頑強なる肉体』『●オハギ中毒』
記 憶:『◉ニンジャソウルの闇×3』『☆◉ダークカラテ・エンハンスメント』
装 備:『違法オハギ』『家族の写真』『フェイスガード』『ストリートウェア』
『*ブレーサー・オブ・タツジン(近接+1/緊急回避+1)*』『レガース』
ジ ツ:『☆ムテキ・アティチュード』
サイバネギア:なし

◇タツジン(ザムラ・カラテ):『素手』での『近接攻撃』に出目【6】が含まれていた場合
『痛打+1』を得る。加えてこのニンジャは以下のワザを使用可能となる。

『●ワザ:カラダチ』:『ダメージ軽減』で『近接攻撃』のダメージを0にした際に
発動を宣言できる。『カウンターカラテ』に対しては発動不可。このワザが発動した場合
使用者は攻撃者へ直ちに『回避:U-HARD』の『カウンターカラテ』が行える。
この『カウンターカラテ』のダメージは0だが命中した場合対象の手番は直ちに終了し
対象と使用者は使用者の次の手番終了時まで『拘束攻撃』と同様のルールで『拘束状態』となる。
この『拘束状態』は『脱出判定』不可。ターン中1回限りの使用。

『●ワザ:タタミ・ケン』:『連続攻撃』を宣言せず行った「近接攻撃」の出目に【6,6,6】が
含まれていた場合に発動を宣言できる。「拘束」以上の状態異常を受けている敵に対しては
【6,6】で発動可能。発動に成功した場合その攻撃は「回避:HARD」となり
『痛打+3D3』『弾き飛ばし』が適用される。

◇オハギ中毒:アトモスフィアがハードモード以上になった場合このキャラは『移動』に制限を
受けない特殊な『拘束状態』であるものとみなされ、あらゆる【精神力】消費が2倍となるが
『記憶』スロットの『◉ニンジャソウルの闇』と『◉ニンジャソウルの闇』を前提とするスキルを
使用可能となる。これにより【体力】の上限値や現在値が変化することはない。
このスキルを持つキャラは『◉ニンジャソウルの闇』を記憶スロットに入れられる。

:違法オハギ:『消耗品』『使い切り』『ドラッグ』
その戦闘中『オハギ中毒』の効果を無視できるが次の手番開始時まで『麻痺状態』となる。
この『麻痺状態』が持続している間は【精神力】を消費する行動が行えない。
『インターラプター』のデータを作成する上では初版の公式記事『【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】AoS-025「インターラプター」』を参考にさせていただきました。
※NMの情報:このシナリオで『Wasshoi!』判定が成功した場合に登場する『インターラプター』は基本的にPC側初期配置マスに配置される。マップ上に『キルアラシ』がいる場合、出現したターンで攻撃される「標的ニンジャ」はPCではなく『キルアラシ』となる。

:恐るべきカラテをみなぎらせた男が、あなたたちの前に姿を現した。身なりこそみすぼらしいが、あなたたちのニンジャとしての本能が、目の前にいる男がただならぬ存在であることを告げる。

インターラプター:「......ドーモ、インターラプターです」

:インターラプターは様々な感情が入り混じった複雑な表情で、キルアラシに呼びかけた。

インターラプター:「シヤマ=サン。もうよせ」

インターラプター:「ワタナベ=サン......」キルアラシは一時逡巡した後、邪悪なカタナ『ネダヤシ』を構える。狂気に満ちた瞳が、インターラプターを見据えた。

インターラプター:「なにやら勘違いしているようだ。俺はシヤマ・タクラではない......いい機会だ。貴様もネダヤシのサビにしてくれよう。ドーモ、インターラプター=サン。キルアラシです」

8.結末と報酬

 移動店舗での戦闘が終了した時点でこのシナリオは終了である。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

※備考:インターラプターから生還した場合は評価が一段階上昇。

S:インターラプターを撃破した:【万札】プール+100
  全員の【名声】が+4される。

A+:評価Aの条件を満たした上でインターラプターから生還した:【万札】プール+75
  全員の【名声】が+3される。

A:キルアラシを撃破した:【万札】プール+60
  全員の【名声】が+2される。

B:ホットソースを撃破した:【万札】プール+40
  【名声】は変動なし。

C:誰も倒せず逃げ帰って来た:【万札】プール+0
  全員の【名声】が−1される。

余暇日数:4日

セッション用Googleスプレッドシート

おまけ.ニンジャ名鑑と簡易ロールプレイガイド

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【キルアラシ】◆卓◆
本名シヤマ・タクラ。モータル時代は高潔なイアイドー・ドージョーの主であったが、ドージョー・ヤブリに敗れた際、使ってはならないとされていたカタナ「ネダヤシ」でドージョー・ヤブリに切りかかったことで潜伏していたヤイバ・ニンジャのソウルが覚醒。門下生ともどもドージョー・ヤブリを惨殺し、周辺地域でブッダデーモンと恐れられる怪物と化した。

一人称:「俺」敵対:「貴様」味方:「テメエ」

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【ホットソース】◆卓◆
ショウユ・プールに転落し死亡したカキノタネ工場の従業員ツルダにニンジャソウルが憑依。邪悪なニンジャ、ホットソースと化した。違法カキノタネの製造、販売が彼のシノギだ。

一人称:「私」敵対:「あなた」味方:「あなた」

◆忍◆レリック名鑑#XXXX【ネダヤシ】◆卓◆
旧きニンジャ存在『ヤイバ・ニンジャ』の折れたヤイバに布を巻きつけ持ち手とした歪な武器。所有者の精神を蝕む邪悪なジツの力が込められており、その存在は幾度もの惨劇の引き金となった。

利用規約

 この記事に含まれるデータは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

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