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ウマ娘創作にメス!ガイドに配慮した表現を…!

ウマ娘界隈にメスがはいることになった。ウマ娘ガイドラインが更新され、ウマ娘二次創作にも大きな影響がありそうだ。元々ウマ娘プリティーダービーはエログロナンセンス創作に厳しかったが、今回は法的処理までチラつかせてるあたり、ウマ娘運営の人たちは手を焼いているのではないかと推測できる。今回はそんなウマ娘創作についてなぜエログロナンセンス創作がダメなのか改めて解説していきたい。
ウマ娘二次創作ガイドラインを参考にすると、
① 本作品、または第三者の考え方や名誉などを害する目的のもの
② 暴力的・グロテスクなもの、または性的描写を含むもの
③ 特定の政治・宗教・信条を過度に支援する、または貶めるもの
④ 反社会的な表現のもの
第三者の権利を侵害しているもの

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がナンセンス創作に当たるとされている。しかし『本ガイドラインは『ウマ娘』を応援していただいている皆様のファン活動自体を否定するものではございません。』との言葉の通り二次創作を否定するようなものではない

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要するに、R18級の過激な創作をやめろ、常識的な範囲で行えという勧告ではないかと推察できる。また『本作品、または第三者の考え方や名誉などを害する目的のもの』から競走馬へのヘイトをやめさせようという意図もあるのではないだろうか…

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二次創作の範囲はどこまで許されるのかという問いは難しい。特にパロディ・MADなどはどうしても⑤に触れるかどうか怪しいところではある。まあ⑤の権利の侵害というのは、著作権の侵害のことを主に言ってると思うのだが、動画サイトはJASRACなどの著作権管理会社と契約しているし、著作権は親告罪なので垂れ流しとかでなければセーフだろう(あくまで個人の考えです)。社会模範として常識的な範囲で行えば、大丈夫だと思う。というのが今回の勧告の感想だ。


程度の問題

私はよく程度の問題というのを大事にして生きている人間だ。しかしこの程度の問題というのは個人の価値観が違うのでややこしいのが実情である。例えばウマ娘との恋愛ものはアマガミくらいの(充分アヤシイが)イチャラブ程度なら私はギリ大丈夫だと思うが、露骨な性的表現(セックス・キスetc)は本当にまずいと思う。というように『普通』の人間であるならば、こういった社会模範というものは守れるだろう。こうやって程度を察して二次創作できるのであればいいのだが、頭のネジが吹っ飛んだ人はこういう判別が出来ない。ウマ娘創作の約1%がR-18の作品であるが、これは他のジャンルと比べても本当に少ない。

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このことはいいのだが、悪い意味での多様性があるのが、人間というものの本質なもので、どうしてもそういう創作をしてしまう人間がいるのが現状だ。そんな人間はアングラ性を楽しんでいるのだろうが、社会に迷惑をかけるアングラなど単なる迷惑である。私も過去アングラジャンルでやってた身であるが、そっちに行ったらどうだろうか?というよりもエロやグロ、アングラネタの人気で集めたものなど価値はほぼないと今の自分は考えるのだが、それは人それぞれなので否定はしない。ともかく程度の問題を理解できない人はウマ娘に向いていないと思うし、社会に迷惑をかけて訴訟などを起こされたら、自分の身に降りかかることを忘れずに。

表現の自由と権利の適用

表現の自由が侵害されたとか、たかが一企業に表現を規制されるなんて…。と思いがちな人もいるが、ウマ娘プリティーダービーというものはCygamesのものであり、元はと言えば、二次創作自体がグレーゾーンなのだ。しかし二次創作をCygames側は『本ガイドラインは『ウマ娘』を応援していただいている皆様のファン活動自体を否定するものではございません。』という言葉の通り、二次創作を決して嫌っているわけではないのである。じゃあ今回の件で何が問題なのかということを改めて考えると、その権利が過度に侵害されていることではないかと思う。私はリバタリアンであり、基本的に人の自由の侵害には反発するが、それは権利が侵されない前提での話である。例えば、ゲームの禁止条例にはゲームする自由の侵害なので反発するが、学校の授業でゲームをしてしまうのを禁止にするのは正当である。なぜかといえば、学校の授業でゲームをすることは他の人の授業の妨害になり、権利の侵害に該当するからだ。それと同じようにウマ娘創作でも馬の権利に侵害する過激な創作はやめるべきである。二次創作では『程度の問題』と『表現の自由と権利の適用』のバランスが大事なのである。


認知のゆがみがある人にどう対処するか

根本的にはこんなウマ娘ガイドラインによる注意は梨のつぶてであり、個人で意識するしかないのである。なぜならここまで言われ、このnoteをたとえ見たとしてもウマ娘プリティーダービーでR-18創作やエログロナンセンス創作、馬の誹謗中傷などをやめられない人間というのは残念ながら一定数いるのだ。それはなぜかといえば、認知のゆがみというのが原因であると私は推測する。私もかつて中高では、不良行為をしてきた自覚がある。無論私の自覚が足りなかったせいでもあり、今でも到らない点はたくさんあるのだが、そこは反省し、汚点がないよう心がけている。自分で気をつけようと心がけない限り、エログロナンセンス創作などの非行を繰り返してしまうのがゆがんだ人間のサガであるのだ。でも個人の資質だろ?なんでそんなことするんだ?と考える人はぜひ『ケーキの切れない非行少年たち』というベストセラー新書を読んで欲しい。多分社会で浮いてる人がなぜその行動をしてしまうのかわかるはずだ。加減がわからない人にもオススメなのでぜひ読んで欲しい。この本では、認知のゆがみによって自覚なしに犯罪を犯してしまう非行少年のことが書いてあるのだが、それとエログロナンセンス創作する人が減らないのは似ていると思う。

ケーキが切れない非行少年たち


彼らは認知のゆがみによって自分が、悪いことをしてる自覚がない…あるいは人にあるべきストッパーが欠如してしまう人間であるがために、こういう創作をやってしまうのではないかと推察できる。
しかし自覚あってもあえてやるパターンが存在すると私は思ってる。こういう創作をやめられないパターンの二つ目には『金』『自己顕示欲』と言う欲求的な側面もある気がする。
例えば、アメリカで禁酒法が制定された時、闇酒が跋扈してマフィアの資金源にされたため結局禁酒法自体がなくなったことはよく知られてることだ。この現象はウマ娘にも当てはまりそうである。ウマ娘みたいな人がたくさんいるジャンルでエロが禁止となると、良識のある絵師はたぶん商売用の絵でもそういった絵は描かないだろう。しかし考えようによっては、ウマ娘コンテンツの膨大な人数を抱えた中でエロを描く絵師などの強豪相手がいないとなれば、経済的な側面でいえば、またとない大大大チャンスでもあるのだ。SkebやPixivで公表すれば多くの人からの賞賛・金を得ることが可能である。もともとオタク界隈は経済的利益や権利には配慮があまりなく、コミケなどでもグレーゾーンの商売がおこなわれてるのが実情だ。先ほどの『程度の問題』・『表現の自由と権利』について配慮できればいいのだが、倫理をすっ飛ばし、経済的な面を優先させるクリエイターもどきがいるのが現状である。ウマ娘でもその規約を無視する人がいてもおかしくはないと思う。
YouTubeでもそうである。私は本当にしがないコンテンツしかないチャンネルであるが、YouTubeチャンネル中には計算的にやってるなと思うものもある。例示するなら、2ちゃんねるでのまとめを上げるチャンネルと言っていいだろうか…。それがウマ娘とトレーナーの感想とか服の感想とかであるならば、良いと思うのだが、中にはパンツの中はどうだとか、明らかに性的なキワドイものが存在する。


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実際に私も見たがちょっと過激すぎんかと僕の尺度では感じた。こういったチャンネルは広告がつけられており、著作権的にもアヤシイものが多い。どのチャンネルかはここでは明示しないが、某ウマ娘チャンネル(チャンネル登録者3万人前後)でメンバーシップを登録し、広告もあるチャンネルがどれだけ儲けてるのかを調べると、アメリカドルで$843~$13.5Kの月々広告収入を得ているらしい。(あくまで推測)これを日本円換算すると約95000円から150000円である。これだけのお金があるということは、ウマ娘で食っていけることも可能である。

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ここまでの努力が出来るのは比較的怠惰な投稿者から見たら素晴らしいと思うのだが、肝心なのはこのチャンネルがキワドイ創作をしているというところである。このようなキワドいまとめ創作の作者が月10万前後も儲かっているコンテンツ収益を捨てられるか?
そう思うと完全なるエログロナンセンス創作をなくすことは難しいなと考えてしまう。
結論としては『程度の問題』・『表現の自由と権利』・ウマ娘ガイドラインを守って創作するのが一番である。しかしもろもろの事情(認知のゆがみ、経済的な側面や自己顕示欲)によってそれが完全に守られることは難しいだろう。
だからせめて公共の場ではやらないで欲しい。難しいかもしれないが、隠れてこっそりとやって欲しい。というのが現状の願いだ。この『程度の問題』が理解できなければ、最悪ウマ娘というコンテンツの終焉につながりかねないと思った。

以上です。二次創作の『程度の問題』・『表現の自由と権利』については他のジャンルでも同じことが言えると思います。気をつけましょうね…。

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