【ヒット!】40代の今だからこそ刺さり、癒される | 髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく 髙田 明 (著) | #塚本本棚
コロナ禍に読むからこそ癒される。自分の力ではどうしようもない事態にどう向き合うか。20代の時に読んでもなんとも思わなかったかもしれないけれど、社会に出て20年戦った後に読んだら元気が出た。
今日は「髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく( https://amzn.to/33ve2ki )」 髙田 明 (著) #塚本本棚
【紹介文】
昨日の自分を超えていく――。
ライバルは「昨日の自分」。
他人と自分を比べず、「自分史上最高」を全力で追う。
ただそれだけでいつか自分がなりたいと思う自分になれる。
ジャパネットたかたの創業者・髙田明が
いつも頑張っているあなたに伝えたい成長のルールとは。
【書評】
世阿弥の哲学は能に由来しているが、その道は人の研鑽の在り方を説いているんだなぁと感じます。自分はできる人間なのに、社会に翻弄されてしまって恥ずかしい。無力感を許すことが出来ず、自分を卑下し、情けなくて行動が出来なくなる。本書はそういう時の処方箋が書かれていると感じました。
コロナ禍は行動が制限され、残念なことも多く起こりました。自責の習慣が強固で、すべてが自分のせいだと思い、心が苦しくなることもありましたが、それを歩みを止めずに適度にリリースするための心の持ち方が本書に書いてあると感じます。
髙田さんや世阿弥ですら、抗えない世の時節があり、日々考え、時には手放し、自分を信じつつ、疑い、バランスをってそれでも歩みをやめないように生きてきたんだなぁと、読んでいて僕もそのように頑張ろうと思えた本です。
世阿弥の功績の一つは”老後の開発”、「麒麟も老いては駑馬に劣る」の克服にあると能研究の専門家である増田氏は解説されています。老後に対しての在り方は僕のこれからのテーマでもあり、世阿弥は大変興味深いと感じました。
若さは”時分の花”。
そういうものがそぎ落とされた40代からこそ、生き方の真価が試される時なのだと思います
【本を読んで考えた・メモ】
・変えられないことで思い悩まない、人生には良い時と悪い時があることも受け入れる。達人にもそれが当てはまるという事なら、負の時期に自分を責め過ぎずにすむなと感じる
・”現状を受け入れたくないときに、それを口にしても事態は何も変わらない。それならばひたすら今自分がやれることに、もっともっと集中する。”これって今まさに僕がやっていることで、救われる思いがする
・悩んでもしょうがない事にとらわれない
・いつ始めても遅くない
・横を見ない、比較しない。昨日の自分を超えていくと、オリジナルになり希少性が生まれる
・凡事を徹底する。歯を磨くように、ただの習慣にする。モチベーションの介在してくる余地をなくす
・信と疑。自分を信じるとともに疑う。そのバランスが、やり抜く力と変化する行動を生む
・心は十分に動かす。手は七分に動かす。手は抜かず、肩の力を少しだけ抜く。こういうのって向こう見ずな20代の時は相手にしなかった言葉たちだろうなーと思います。今だからこそ刺さる
・空手でもまず防御には受けがある。ここが基本。そしてその先には潰しがある。つまり攻撃の初動を封じる。さらにその先には流水、流しそらす。どこにもダメージを受けないやり方。能にも、仕事にもそのステップはあり、まず基本を熟知し、その先も見えたなら、さらにその先に”そらす”華が生まれる事がある
・得た人ほど、失うことを恐れる。しかし、それを恐れてもしょうがないことととらえ、日々凡事徹底し、邁進していく。自分を信じて自分を疑い、だからこそ代謝を重ねていく。その果てに”老いを開発する”
・戦国時代のエリートは、能の持つ呼吸のコントロールや極度の集中力を保つ技を愛し、自身もそれを習った。それによって必要のない過度なストレスを流し、安定した鋭い集中を持続させようとした
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