ごまとうふ教室

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当店ではご依頼をいただきますと人数の制限はありますが「ごまとうふ作り教室」を開催しております。対象は小学生から大人まで幅広く、小・中学生は3~4人一組ぐらい、高校生以上は2人一組でグループを作っていただき、お1人2~3個のごまとうふを作ります。
作業そのものはそんなに難しくないですが結構体力が必要な場面も…。

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胡麻擦りが一番!

すり鉢に胡麻とお水を入れて擦るとことからスタート!
胡麻は硬い表皮に覆われているため、実はそのまま食べても栄養を吸収しづらくなっています。(そのまま排出されることも…)
そのため胡麻は擦ればするほどその高い栄養価を摂取することができ、ごまとうふ教室ではこの作業に一番時間を割いています。(俗にゴマスリが大事!と言われますもんね(笑))
1人がすり鉢を抑えて1人がすりこ木で擦る。これを交代しながら繰り返し、最初に投入した水がなくなるまで擦ると(これが結構大変)ごまとうふの元の元?が完成!
それを丁寧に濾して内皮と搾り汁に分けて吉野葛を投入し、よく溶かしてから火をつけます。火にかけたらこの後はノンストップ!お鍋の中のごまとうふの原液をターナーなどでかき混ぜながら熱していきます。手は止めません。中身の温度が60℃近くになってくると固まり始め(糊化)、それを滑らかになるまで混ぜます。正直、熱いです。細かい粒がなくなるまでよくかき混ぜ、粘りが出てきたら型枠に流し込んで完成です!

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精進料理は作ることも修行

高野山や仏教の世界では精進料理を作ることも修行の一つと言われているようです。その観点からごまとうふ作りを振り返ってみますと、胡麻をする作業では"擂ればするほど”自身の栄養・もしくは召し上がっていただく方の栄養につながり、火にかけて煉る作業は手を止めることなく続ける中で煉れば煉るほど滑らかな食感になりくちどけも良くなります。修行は如何に自分と向き合うか、であると同時に、やればやるほど自分の身になるということだと思います。まるで階段を上れば上るほどいい景色が見れるような感じですね。私どものごまとうふ教室では、そういった内容も踏まえてお話をさせていただきながら作っています(たまに話の方が長くなることも…)作業そのものは難しくありませんが、単純作業であるがゆえに一つでも手を抜いたら違ったものになりますし"その程度”の成果しか得られないということかな?と思います。

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