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【試合レポート】白馬サマーノルディック

当初は9月中旬に開催予定だった試合が延期になりこの10/2-3の週末行われた。
そして土曜日のスペシャルジャンプは強風で翌日に延期。
10/3(日)にスペシャルジャンプとコンバインドのダブルヘッダーとなった。

盛り上がらない気持ち

本来であれば試合に向け気持ちは徐々に高まっていく。緊張ではなくワクワク感。
今回はそれが無かった。
試合で勝負するような状態では全くなかったから。
前のnoteにも書いた、更なる進化を目指して強みを一旦捨てて改善を図っている最中で、大きく崩れてしまっている現状。
そんな時に試合が“来てしまった”ような感じだった。

しかし、いざ試合が始まると集中してる自分がいた。
やっぱり好きなんだな、この非日常感の中で競い合うことが。

スペシャルジャンプ

朝7:30から試技なしの2本
88.5mと86mで10位
フルメンバーは揃っておらず少し寂しい顔ぶれだったが、それでも想定より飛べたなというのが正直な気持ち。物足りなさは相変わらずだけど。
しかし2本目に関してはスタートゲートが2段下がり風も横を向いた状態だった事を考えれば、ここ1ヶ月では上位に入る内容だった。
直後のコンバインドジャンプに向けて、自信になったと言うよりは少し安心したという方が合ってる様な気持ちだった。

コンバインド前半ジャンプ

力みも緩みもなくリラックスして飛べた。
ここ最近ですっかり忘れてしまっていた感覚だった。

88.5m
K点90mには少し及ばなかったが、トップから23秒差の5番手と、勝負できる位置に付けられたのは大きい。
1分以上付けられる覚悟でいたので...

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後半のスタートリストを眺め作戦を立てながらお昼を過ごす。

後半ローラースキー

後半は2kmを5周回
コースは中盤から終盤のキツく長い登りが1ヵ所あり他は比較的フラットめ。

自分を含めたジャンプ上位5,6人の集団になると読む。恐らく他の選手もその展開を想定する。
ただ、6番手の清水選手が私から10秒ほど後ろのスタートで、ラストスパートの力を持っている。なので、自分がブリッジになり一緒に集団を捉えるのは避けたい。

スタートから速めのペースで入る。
後続を追い付かせず、かつ力を使い過ぎず前を捉える。
絶妙なペース配分で入れたと思う。
1周目が終わる前に先頭集団に追い付く。
2周目は皆様子を伺うような感じだった。

誰が行くのか
後続から逃げるのか待つのか
自分の調子はどうか
他選手の調子はどうか

そんな探り合いの内に2周目は終わった。

3周目
プラン通り登りで仕掛ける。余裕を持ちつつ、効果的なペースアップでふるい落としを試みる。
登り切る頃に2選手が5秒ほど離れる。
トップは3人に絞られる。

4周目
登りのペースアップもあり平地ではスローペースになる。

後から考えれば、ここで緩めすぎずそのまま自分のペースで行く選択を選んでも良かったなと。


しかしその時の私は回復してラストの勝負に備える選択肢を選んだ。そして1つでも上の順位になる確率を上げるために登りで再度ペースを上げる。
あわよくばここで独走できれば楽だった。
しかしそう簡単にはいかない。
曽根原選手はしっかり反応してきた。
そこで1人脱落し2人になる。

勝負の最終周

5周目
私から先に仕掛ける。
登りの手前で一回フェイクを入れて、その後ペースアップ、更に登りの後半でもう一段上げて引き離す。
しかし後半はピッチを上げられなかった。
ここまでに予想以上に疲労してたのか。
逆に登り後半で曽根原選手に前に出られる。
離されたらここで決まってしまうので必死で食らい付く。3秒ほどの差
最後の数100m、まだ勝機はあると全力を出す。徐々に詰まるが追い付けず1秒差で2位となった。

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リザルト


まとめ

何度も書いてるけど、勝負に徹するなら前を牽かないで温存しラストだけ頑張れば一番勝率は上がる。
ルール違反デバイスないけれどそれで勝ってもカッコ良くはないし他選手からも認められないしリスペクトされない。
コンバインド選手が持っている美学みたいなものがある。

また、集団の中に若い選手も混ざってた。
私が海外での試合で感じた日本人の弱い部分を突く様な、そんなレース展開から何かしら感じてもらえてたら嬉しい。

今週末は秋田県鹿角市で試合です。
開催される事を祈りつつ、、万全の準備で臨みます!


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