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自作パングラム振り返り

この記事は 謎解きクラスタによる謎以外の Advent Calendar 2022 に向けて書かれた記事です。

こんにちは。こーやんと申します。
僕は言葉遊びが好きで、今年に入ってからいくつかパングラムを作っていました。 (パングラムをよく知らないという方は、以下のサイトを軽く見てみてください。)

僕が一番初めに作ったパングラムはこれです。

いきなり変な縛りをしていますが、この縛りのパングラムを作ろうとしたことにはきっかけがあります。
今年の4月、ダブリングさんが「五十音表上で縦と横にしか動かない言葉」としてルーク語という概念を考え出しました。
たくさんの人がルーク語を探す中、「そのうち誰かがルーク語のパングラムを作るのでは……?」という声をいくつか見かけたので、面白そうだし作ってみるかあと思い作ったわけです。
今考えると当時の自分はなぜこれで作れると思ったのかよくわかりませんが。

その後、ルーク以外にもナイト、ビショップ、キングといったほかのチェス駒の動きを使ったパングラムを作り、それ以降はほかの縛りでパングラムを作ったりしていました。
今まで作ったパングラムは以下のまとめから見られます。

今回は、それらの中でも特にコメントを残したいものを4つほど紹介します。

パングラム紹介

ビショップ語パングラム

ルーク語の派生、ビショップ語のパングラムです。
文章としては、田舎から都会へ移住した人の様子を表現しています。

ビショップの動きだと、五十音表の「あ」から行ける場所と「い」から行ける場所の2つに分断されるので、どうしても2回分使わないと網羅できません。
その性質から、 A side / B side のような構成として、前半では田舎から旅立つ描写、後半では都会へ出た描写にしてみました。

厳しい縛りでパングラムをしていたので、文章として意味が通じにくくなってしまうというは一つ難点としてあります。
一応、一つ一つのパングラムに自分なりの細かい解釈は決めているのですが、押しつけがましくなるとよくないのであまり載せてなかったりします。

翻訳パングラム (New job)

英語パングラムを翻訳したパングラムは2つ作っていますが、そのうちの1作目です。
2作目である quick brown fox の翻訳 は、元の英文が有名だし情景が浮かびやすいのでTwitterのヘッダーにもしているのですが、より気に入っているは1作目のほうだったりします。

quick brown fox とは違って New job のほうはもともとの英文のほうも文字の被りのないパングラム (完全パングラム) だし、翻訳もほとんど過不足なく作ることができたという点で満足しています。

数学パングラム

英語パングラムも1つ作っていました。
こんな証明が成り立つ命題があるのかどうかは自分にはよくわからないですが。

 Qを処理するために Q.E.D. を使いたい
 →数学の証明でパングラム作れないかな
 →略語とかいっぱい使うし、母音が足りないのも何とかなりそう
という発想で作っていた気がします。
数学の証明でパングラムを作るという発想はすでにありそうだなと思ったんですが、探した限りでは見つかりませんでした。
もし知っている人がいたらぜひ教えてください。

自己言及パングラム

パングラムについて話しているパングラムはよく見る気がしますが、このパングラムには少し思い入れがあります。

48文字の仮名を並び替えた文字列は、五十音順に並べると「あいうえおかき……ん」から「んをゑゐわろれる……あ」までの約1.2×10⁶¹個があるわけですが、それを上からたどっていくといつか特定のパングラムにたどり着くことになります。
そうしてたどり着いたパングラムの一つがまさにその構図を表現したものだったら感動的だなあと思い、このパングラムを作ってみました。

たまたまですが、七五調でそろえられたところもお気に入りです。

おわりに

今年は何かに取り憑かれたようにパングラムを制作していました。
もし楽しんでいただけたなら嬉しい限りです。
面白いパングラムのテーマが思いついたらまた何か作るかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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