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夫婦で育児ノイローゼ寸前!からのPTA会長になった話。

この春、息子が小学2年生になりました。この間入学したばかりだと思っていたのに、一年というのはとんでもなく早いものです。

本当に、本当に、自分でもびっくりしているのですが、ひょんなことから今年度のPTA会長をやることになってしまいました。正確には私ではなく、夫なんですが、あえて ”正確には” と書くのには意味があるので、そのあたりをこのnoteでは中心に書いていこうと思います。

ということで、今日のテーマはPTA。ただし、この記事ではよく議論になっているPTAの意義とか、”やるやら” については一切言及しません。そうした内容を期待してこのnoteにたどり着かれた方は、このまま「戻る」ボタンでお帰りになることをおすすめします。

なんのステータスもない庶民ですが。

突然ですが、PTA会長って、一般にどんな人がなるんでしょうか?

職業や雰囲気で「あぁ、この人いかにも会長って感じ!」っていうの、あるよな〜と私は思っていて、一般的にも、なんとなく社会的身分の高い方がなるようなイメージがある気がします。たとえば、地元の名士や経営者、自営業の方(「○○歯科医院」とか「○○不動産」の代表さんとか。地域のお祭りとかでよく挨拶しているような。)とか。ちなみに、私が子どものころは、地域で有名な子だくさん&子煩悩パパが会長さんをされていました。

その点、我が家は夫婦それぞれフルタイムの会社員(私自身は会社員×フリーランスですが)で、ステータスもないただの庶民。それも、ふたりとも今住んでいる土地にまったく由縁はなく、子どもも一人です。PTAの委員さんは別としても、少なくとも「会長さん」をやるような要素はゼロ。はっきり言って異端です。

そんな人が何で会長をやっているのか。冒頭で”ひょんなことから” と書きましたが、夫のプライベートなつながりで推薦を受けたからでして。詳細は避けますが、夫の習い事のお仲間に近くの市の教育長がいらっしゃって、その方から「君は会長に向いている!」と太鼓判を押されたのが発端です。(その後の経緯や、学校のPTA事情はここでは割愛します。気になる方は何かの機会に直接質問くださいませ。お話できますので。)

子どもたちのためになるなら、喜んで力を貸すよ。

「会長に向いている!」と言われても、当の本人はもちろん、私も夫が会長職に向いているとは正直全く思っていませんでした。さきほど書いた通り、”要素”がありません。それに、喋りもお世辞にも上手いとは言えないし(想いは伝わるのですが)、人付き合いもすごくいいタイプではありません。そもそも、他薦なので、理由をつけてお断りすることももちろんできました。

でも、そんな夫が、ボソっと「やってみてもいいかも」と私に言った瞬間、私は全てを理解できたんです。

「子どもたちのためになるなら」。

正直この気持ちが全てでした。もともと社会的ステータスというものに全く関心がない夫なので、当然ながら何かの見返りや損得など気にもしていません。それでいてPTA役員は何かと学校の集まりも多いし、地域のお祭りとかにも顔を出さなければならないみたいで多忙かつ大変になるのは目に見えていました。見返りもないのにやる意味ってどこにあるんだろう…っていう気持ちももちろんあるけれど、それ以上に子どもたちのため…いや、正直にいうと「息子のためになるのであれば」という思いがとても強かったんです。

恩返し、なんて言ったら大袈裟ですが。

私の息子はADHDとASDを持っていて、日常的にはお薬と療育で対応しています。普通学級で楽しく過ごしていて、学力の面でも今のところ全く問題はないのですが、その特性ゆえに集団生活の中では良くも悪くも目立つタイプです。

去年は初めての学校生活で、子ども以上に親がドキドキし、担任や教頭先生、療育の主治医などと連携しながらさまざまサポートしましたが、正直、夫と私の心が秋にポッキリ折れてしまいました。毎日のように学校から電話があり、トラブルの内容によっては保護者に謝罪の連絡を入れたり、学校にすっ飛んで行ったり…とにかく気が休まらない一年でした。

でも、最初の一年が終わってみると、息子はびっくりするほど成長していて、薬もフィットしているのか、トラブルも減って学校からの連絡も驚くほど減りました。先生がたと私たち夫婦の信頼関係もできていて、ふと俯瞰して振り返ると、子育ての喜びを全身で感じた一年だったと思えたんです。

「先生。実は、PTA会長やりませんか?ってお話が夫に来ていまして…」

ある日、私は意を決して、特に仲良くなっていたスクールカウンセラーの先生に打ち明けてみました。すると、「なんて素晴らしい!適任じゃないですか!」というお返事がかえってきました。それも ”秒” で。正直、怪訝な顔をされると思っていたので拍子抜けしてしまったのですが、この一見が私の中での「決意の瞬間」でした。

子育てに悪戦苦闘しながらも愛情いっぱいに子どもと接する親として、私たちは何の引け目もなく自信を持っている。去年の秋に心が折れてしまったときはとにかく子育てにも自分にも自信がなくて仕方がなかったけれど、ペアレントトレーニングも重ねてきた中で、むしろ自信のほうが大きくなった気がします。

学校への恩返し、なんて言ったら大袈裟ですが。せっかく学校の先生がたとも仲良くなれたので、この流れでPTAとして関わっていくのはそんなに大変な話じゃなさそう。先生との交流、地域との関わりを持つことは、息子の学校生活にとっても間接的にいい刺激、影響になると思います。いや、ほんと、そうとでも思ってなければ、こんな面倒くさそうなこと(←失礼)、とても一年やってられません(笑)。




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