執行詩篇

〈題名〉執行詩篇   〈氏名〉小山 尚
【はじめに】
「AIのべりすと」(https://ai‐novel.com/)に、天沢退二郎の詩である「死刑執行官」の中に登場する死刑となる「もの」、または「者」、すなわち「旗にうごめく子どもたちを裏がえす者」から「めざめても青いまぶたのへりを旅する者」までを入力することで、新たに死刑となる「もの」、もしくは「者」を連続して出力させることに成功した。
さらに、その出力したものについて、「ChatGPT」(https://chat.openai.com/)に、いくつかの文章を記述させた。
今回は、「AIのべりすと」にて生成した、新たに死刑となる「もの」、もしくは「者」についての詩篇を作成することにする。
なお、「ChatGPT」にて生成した文章からの引用箇所を『』で、「AIのべりすと」で生成したものを小題として《》で括り、それを示すものとする。

【本文】
《人目をしのんで這い出ぬもの》
烏賊のお寿司を全身の穴という穴に詰め込んだ姿をファクシミリで拡散することをクリスマスプレゼントとみなしてしまうこと、いうなれば『いるかのような錯覚』(いるか=海豚)が、特に子供に対して不安を与える粉雪として『幅広く活用』されていることが事実かどうかを確認する
まず、電話回線を山羊につなぎ、『蜘蛛の巣のような構造』を、〔思い出すたびに大きくなる船のごとき理論をもつ村の書記〕に設計していただく
そうすることにより、各々の公立小学校に放置されているテレビアンテナにとまる防犯ブザーが、本格的に鳴きはじめることが可能となり、蛍光色の、地元の人妻に対して湿り気のある『誘いを与えます』
したがって、肖像の『顔や身体の一部が影に隠れている』紙幣が、およそ一週間吊るされたままの足袋の群れに、手際よくフィットしていくこの光景は、境界線を含まない胴体に大量の野菜を詰め込むことに『含意していると解釈』される

《歯を割る者》
JIS(日本産業規格
の略称)によって規定
された『性格が称賛さ
れる場面で』、イチョウ
の葉を拡散させる姿は
規則的に倒れる鴨の脚
          エナメル質で出来た試
          験片を『標準的な圧縮
          試験機にかけ』、伝統的
          なワサビおろしを思い浮かべ
          つつ鮫の鱗で破断面のバリを除去する
細胞の動力で体を温め
る化石は肝油ドロップ
と合同であるからこの
『比喩を物理的な実験
に応用し、材料の強度
と耐久性を評価する』
          形式の異なるプラーク
          の[抵抗および破壊強度を
          求めるため]、漠然とした
          四本足を、『異なる温度条件下に
          さらし、』小魚を泳がせます

《前かがみに歩きすぎる者》
⦅アルファベットの順列が夥しい曇天⦆の下にはネオンサインに近似される広告やスパムを眼球で義務的に啄みながら等間隔でヌルヌル胴体を揺らす発酵食品がいっぱいあるんだよ!
 ↓
『呼吸を制限し、酸素の摂取が不足すること』によって
『手首が自然な角度で保たれるようになっており』ます
 ↓
某地方都市のプラットフォームにて芋焼酎を染み込ませたちり紙(ホログラム)をバラ撒き続けるテクニカルなランチョンミートの缶詰は自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)に対してよく整備された単語を贈るために照明を点けたり消したりしているのだろうか
 ↓
『スマートフォンアプリを利用し』
『定期的に姿勢を評価し』
『歯や歯ぐきの健康』の
『変動に注意を払う』ことに関しての
『重要性を広く理解させる』
結果として、『他者とのコミュニケーションにおいても誤った印象を与える』

《頭を下げすぎる者》
『コンテキストや状況を考慮しながら適切に
調整される』蛸.

《うなりをたてて人家にもぐりこむ者》
『合法的かつ倫理的な手段』で⁅大きな空を眺めたら⁆金平糖が降ってきており、その『音や振動が、動物を引き寄せ』るという性質によって⁅朝の光が差し込んだ⁆。この現象は『都市部でよく見られ』るような石灰質で覆われており、「⁅今日は楽しい今日は楽しいハイキング⁆」を何の事情も知らず遂行し、のうのうと健康的な食事を摂ったり摂らなかったり摂ったりしているのだろうか。だがその周辺には細やかな棘が茂っており、円錐形を形成しては、⁅みんなの声がする⁆。

《他人の家の便所に這いこむ者》
ウォシュレットが詰まっている
(アザラシではないだろうか
『共感や理解を促すような』
((金属光沢や
『便所への異常な興奮や性的な興奮』は
(((健康的だ
バルブが寛容的になってくれたおかげで
流線が思い思いに泳いでくれるだろう
((((その運動に合わせ
『新たな法的手段』を講じる陶器

【参考文献】
・「死刑執行官」 天沢退二郎 (思潮社 現代詩文庫11 天沢退二郎詩集に収録されているものを用いた)
・〔〕内は「山羊をつなぐ」 寺山修司 (国文社 現代歌人文庫 寺山修司歌集に収録されているものを引用した)
・[]内は「一般社団法人 日本機械学会」、
「圧縮試験[JSME Mechanical Engineering Dictionary]」、https://www.jsme.or.jp/jsme-medwiki/doku.php?id=07:1000172 から引用
・⁅⁆内は「サザエさん一家」 宇野ゆう子
作詞:林春夫 作曲:筒美京平 から引用

現代詩手帖2024年2月号 選外佳作(峯澤典子 選)

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