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善光寺の紹介⑤ 境内紹介〜山門・仁王門・世尊院編〜

 自己満ブログも第5回です。「いつか」「誰かが」善光寺について知りたいな〜と思ったときに検索エンジンに引っかかって役に立てばいいよね、くらいのつもりで書いてますので、今回も好き勝手書いていきたいと思います。

1.山門

 重要文化財に指定されている山門は、本堂と同じく檜皮葺の大きな建物です。山門と言えば有名なのが鳩字の額ですね。鳩が5羽見えると言われています。また、「善」の字は牛の顔に見えるとも。

「牛に引かれて善光寺参り」の話:昔、信濃国小県の里に心の貧しい老婆がいました。ある日、軒下に布を干していると一頭の牛がそれを角にひっかけて走り去ってしまいました。老婆は牛を追いかけ、気付いたら善光寺の金堂(本堂)前まできてしまっていました。それを見た老婆は菩提の心を起こし、一晩中念仏を唱えました。その後のある日、近くの観音堂にお参りしたところ、牛に持っていかれたはずの布が観音様の足元にありました。老婆はあの牛は観音様の化身だったのだと気づき、ますます信心を起こして極楽往生を遂げました。それが現在の布引観音です、といったお話です。善光寺信仰の大きな要素である女人救済に関わる説話です。

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 さらにこの山門、楼上に上がることができます。楼上には文殊菩薩像四天王像が安置されています。文殊菩薩は「三人よれば文殊の知恵」で知られる仏様ということで、毎年新年には合格書き初めコーナーが設置されたりします。

 内部は撮影禁止ですが、外の絶景を撮影することはできます。そして、カイジのスピンオフである「1日外出録 ハンチョウ」の善光寺回で紹介されたりしてます。

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2.仁王門

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 善光寺に参拝する際に、最初に目に入るのが仁王門です。仁王門には「定額山」の山号が掲げられています。山号とは、延暦寺なら比叡山、金剛峯寺なら高野山、知恩院なら華頂山....といった形のものです。

 ここに安置されているのが、高村光雲米原雲海作の金剛力士像(啊形・吽形)、三面大黒天像、三宝荒神像です。最後に紹介した二つの像は金剛力士像の裏に安置されているため大体の人は気付きません。

3.世尊院

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 数ある宿坊の中で最も有名なのはここでしょう。世尊院の釈迦堂です。ここの御本尊は涅槃釈迦如来像といい、国の重要文化財に指定されています。これは、等身大の銅像としては日本唯一のもので、出開帳の時には出開帳仏と共に全国を回ったほど、善光寺の宝物の中でも重視されているものです。釈迦涅槃像と言えば東南アジアで数十メートル級のものをよく見ますが、日本では珍しい作例となっています。

 実はこの像、10世紀に越後に流れ着いた流木の中から出てきたという神話じみた逸話があります。

おわりに

 ちと眠くてな...。次は大勧進・大本願編をやります。早く参考文献届かないかな。

参考:善光寺HP

写真:善光寺

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