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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 青森ワッツ編

B2ワーストとなる30連敗を記録

シーズン成績

シーズンを通して、最初から最後までとにかく勝てなかった20-21シーズン。流石にこのままではまずいと、オフは積極的に動きました。残留したのは下山選手、門馬選手、駒沢選手、野里選手だけ。HC含め、それ以外は総入れ替えとなりました。日本人選手では、香川から藤岡選手、奈良から伊藤選手、福島から喜久山選手など、B2で実績のある選手たちを補強。外国籍選手はB3からクレイグ選手、ディクソン選手などを獲得したほか、アジア枠としてカリノ選手を獲得するなど、独特なロスター構築をし、開幕のスタートラインに立ちます。

初勝利を挙げたのは、開幕から5戦目。その後2勝目を挙げたのは、11連敗を挟んで、12月のことでした。しかし連敗のトンネルはここからが本番でした。惜しいという試合もほとんどないままに黒星を積み上げ続け、気が付けば岩手が記録した24連敗というB2連敗記録を更新。その記録をさらに伸ばします。ようやく連敗が止まったのは、前に勝利を挙げてから実に4ヶ月半。31戦目でのことでした。

結局シーズンを終えて、勝利数は5つだけ。勝率は前シーズンをさらに下回り、1割を切る非常に苦しいシーズンとなりました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

平均失点は改善も得点力不足に苦しむ

このシーズン成績だけに、どこを取っても苦しい数字が並んでいます。中でも苦しいのは平均得点で、前シーズンよりも10点近く低下。平均失点は良化しているのですが、それを余裕で打ち消してしまうほどの悪化でした。

リーグ上位の数字を記録しているのは3ポイント試投数と成功数なのですが、成功率はリーグワースト2位。同じく下位に沈んだ奈良やアスフレもそうだったのですが、確率の低い3ポイントを乱発するというのが、下位チームに共通した特徴となっていました。打ちたくて打っているのではなく、3を打たざるを得ない苦しいオフェンスシチュエーションというのが浮かび上がってきます。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

レーティング的にはオフェンスもディフェンスも同様に悪化

ベーシックスタッツと同様に、こちらも苦しい数字が並んでいます。正直なところ「ここが」という項目はなく、満遍なく悪化している印象で、こちらからも非常に苦しいシーズンであったことが伝わってきます。

平均得点・失点だけ切り取ると、ディフェンスは維持、オフェンスは大幅悪化という印象だったのですが、レーティングで見てみると、オフェンスもディフェンスも同じぐらい悪化していることが見て取れます。平均失点が変わらなかったのは、試合のペースが前シーズン比で落ちたことで結果的にそう見えていただけで、内容的にはオフェンス同様、厳しいものとなっていたようです。


大幅なテコ入れが必要な状況でどう動くか

ここ2年非常に苦しいシーズンを送っており、チーム状態としてはこれ以上ないほどに落ち込んでいます。腹を括ってゼロから構築し直しのような状況で、現時点で契約継続は下山選手、野里選手のたった2名。自由交渉リストに載っている選手たちとの継続の可能性もありますが、方針としては再構築で間違いないでしょう。

日本人選手の新加入は続々と発表されており、京都から會田選手、内田選手が。三遠から常田選手、西宮から福田選手の加入がそれぞれ発表されています。また元ワッツの池田選手の復帰や、飲酒運転で越谷から契約解除されていたホール百音アレックス選手の獲得など、今オフも独自路線で選手補強を実施。当面の目標はB2残留というところになりそうで、外国籍選手のレベル次第となりますが、果たしてこの陣容でどこまで喰らいつけるでしょうか。


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