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新しい環境に飛び込む人へ伝えたい事

こんにちわ小山三四郎です。
いつもの生息地はTwitterですが不定期更新のnoteを更新したいと思います。

「新しい環境」なんと良い響きでしょう。
進学・就職・転職・結婚 これほどまでに輝かしい未来を連想させる言葉はありません。

例えば、「第一希望の学校に落ちた」とか「明らかに左遷された」とか以外であれば基本的には「新しい環境」には大きな希望と少しの不安があるわけです。学生であれば「楽しい学生生活」社会人であれば「活躍している自分」そういった姿を想像するでしょう。「環境が変わればガラッと人生も変わる」そんな妄想を膨らませたりもします。

しかしその一方で思い通りにいかない事もたくさんあるわけです。そしてそのギャップに苦しむ人も多い。「思ったように友達ができない」「思ったよりも大変な仕事」そして現実とのギャップに打ちのめされる自分。かくいう私も随分とそのギャップに苦しめられました。想定していたとはいえ・・・しんどいものはしんどいです。人によってはそのギャップに耐えきれず、自己嫌悪とともに、せっかく進学した学校を中退してしまったり、早期に離職してしまったりする事があります。私はその軌道修正を全て悪いとは思いませんが、少し捉え方を変えればもっと人生を楽しめるようになるのになと思います。

かくいう私も挫折の連続でした。学生時代の部活動に始まり社会人になってからの理想と現実のギャップ。時には疲れ果ててしまった事もあります。しかしながらもがき続ける中で学んだ事もあり、環境の変化を初め色々なことがあっても動じる事なく対応ができるようになりました。そう今から書くことは以前の私に伝えたい事なのです。

さて、新しい環境に望む時に考える事は皆さん似たり寄ったりだと思います。

  • 積極的に手を上げろ

  • 期待値を超えるアウトプットを見せろ

  • とにかく量をこなせ

  • ゴールから現実を逆算しろ

  • 言われた事は絶対に守れ

  • 素直に先輩の言う事を聞け

どれも素晴らしい項目だと思います。私も否定するつもりはありません。しかしながらこれを真に受けるとなかなか大変な事になります(少なくとも私はそうでした)。
なぜ大変になるのか?みなさん想像してください。あなたは急にアメリカンフットボールをやることになりました(なかなかない想定ですがお付き合いください)。そうするといったいどんな事が起こるでしょう?

  • 積極的に手を上げろ
    →試合の足手纏い、みんなから嫌われる。最悪怪我をする

  • 期待値を超えるアウトプットを見せろ
    →そもそもルールがわからず期待もわからない

  • とにかく量をこなせ
    →無駄な事ばかりして疲れる。最悪怪我をする。

  • ゴールから現実を逆算しろ
    →ゴール(理想)がそもそも何かわからない

  • 言われた事は絶対に守れ
    →専門用語ゆえに言われた事がわからない

  • 素直に先輩の言う事を聞け
    →言われた事を聞いても経験値が違いすぎてわからない

結局空回りし、何の成果も残せず終わってしまう。こんな悲しい事になってしまいます。そして自己嫌悪に陥ってその場を去ることになってしまう。。。悲しいことですがこれが現実です。

かく言う私はこれを地で行ってました。

  • 積極的に手を上げろ
    →手を上げるも何をやれば良いかわからず、仕事ばかりたまり結局周りに迷惑をかける

  • 期待値を超えるアウトプットを見せろ
    →そもそも期待値がわからず、頑張った結果のトンチンカンなアウトプットを続ける

  • とにかく量をこなせ
    →誰よりも行動力が多く誰よりも結果が出ない男

  • ゴールから現実を逆算しろ
    →ゴールがそもそもわからなかった。評価が欲しかったが何が評価かわからない

  • 言われた事は絶対に守れ
    →言われた事を守ろうとするも、言われた事が何を指すかもわからず

  • 素直に先輩の言う事を聞け
    →色々な人がアドバイスをくれるが、全て取り入れようとして結局迷いの森に

思い出すだけでも苦しい(笑)
そんな私はある時、こう思いました。この仕事の目的は何で職場のルールは何なのだろう?
当時私は営業職でした。当時の上司は素晴らしい方で、顧客の売上が上がる提案をしろと私に教えてくれました。顧客を騙して売上を作るのではなくて顧客の売上が上がる事が目的、そのための仕事だと教えてくれました。
また、それを実現するために出来上がったルールや風土があるのだと納得する事ができました。
そこから私は変わる事ができました。

仕事の目的(自分のキャリアではない)は何なのか?そのために何を実現しなければいけないのか?どうすればそれを実現できるのかを初めて考えられるようになりました。

これは①自分の行動を中心とした思考から②他者の期待を中心とした思考への変換でした。

確かに過去から上司に口酸っぱく言われてはおりましたが、初めて自分の頭で納得して考えました。「他者の期待とは何なのだろう?」と。
これが私の中で大きな転換ポイントとなりました。「他者の期待を知る」そのためにどうすべきかを、ここからお伝えしたいと思います。(なぜ、他者の期待を知る事が大切なのか?はまた別の機会にお伝えします)

他者の期待を知るためにできること

  1. その環境に慣れろ

  2. 何が評価されるのかを観察しろ

  3. その組織の評価基準を受け入れろ

  4. 守りから入れ

  5. 評価されるためには、自分には何が足りず、どうすればそのギャップを埋められるか考えよ

その環境に慣れろ
まずはとにかくその環境に慣れる事です。人の名前や癖を知る。使っているソフトウェアを知る。特有の言葉を覚える。この辺りは本当に習うより慣れろです。ある意味どんな天才でも凡人でも差は開きません。ある程度の時間が必要とされる領域です。ここで気を張りすぎる事はご法度です。長くは続きません。

何が評価されるのかを観察しろ
次にその組織で評価されている人を観察する事です。何が評価されているのか?じっくりと観察をしましょう。必ず評価されるエッセンスを持っているはずです。

その組織の評価基準を受け入れろ
そして次にその評価の基準を受け入れましょう。人はどうしても以前の組織の評価基準や、自分の好き嫌いで判断しがちです。しかしながら今のあなたは新参者です。好き嫌いは一旦横に置いておき、まずはその組織の序列や評価基準を受け入れましょう。

守りから入れ
この次が一般とは違う観点になるかもしれません。まずは積極性よりもミスをしないこと。言われた事をきちんとやることにフォーカスしましょう。なぜか?悪目立ちするとそのレッテルを消すには長い時間がかかります。まずはミスをしない事、そして周りを観察する事にフォーカスしましょう。

評価されるためには、自分には何が足りず、どうすればそのギャップを埋められるか考えよ
周りの観察を終えたら、評価されるために足りていない事、それがどんな要素で構成されているのか?それを獲得するためにどんな努力ができるかをできるだけ具体的にイメージしましょう。そしてそれを愚直に行いましょう。この観察→実行のプロセスこそが大切になります。

人の評価ばかりを考える事は嫌だという方もいると思います。しかしながらここに対しては私は完全にNoを突きつけましょう。組織は何かを達成するための集団です。厳しいことを言いますがその集団の目的達成にどうすれば貢献できるかを考えられないとその組織に属する意味はないでしょう。まずはその組織を理解する必要があります。また組織を変えたいという高い志があるのであればきちんと組織を理解し戦略的に粘り強く戦っていく必要があります。

さて、ここからは他者の期待を知った上で、超えるためすべきことについてお伝えしましょう

  1. 休め

  2. 評価でなく成長にフォーカスしろ

  3. 短期の結果に心を揺さぶられるな

  4. 勝負は長い

休め
1番目に休めと聞いてどんな感じを覚えましたか?意外と思われるかもしれません。しかしこれこそが私は一番大切な事だと自信を持って言う事ができます。
脳の記憶定着も、筋肉の成長も、実は全て寝ている間に起こっているのです。詳しくはご自身でお調べいただきたいのですがこれは歴然とした事実です。休まないという事(=眠らないという事)は自分の成長を放棄するにも近い蛮行なのです。
また、新しい環境は無意識にしていてもストレスフルです。初めての組織、まだ人の癖もわからない。当たり前のオペレーションにつまずく日々。これは思った以上にストレスをかけております。しかしながら自信を持って休みましょう。最初は仕事の間にサボりを入れるくらいでちょうど良いと思います。

評価でなく成長にフォーカスしろ
その上で、評価ではなく成長にフォーカスしましょう。さっきまであれ程評価といったにも関わらず急に成長にフォーカスと言い出しいったい何様のつもりだと感じられる方もいらっしゃるでしょう。しかしこれも事実です。
評価基準は分かった。じゃあすぐ高評価を得られるような取り組みができるでしょうか?ほとんどの場合はNoです。その業務における基礎知識や、その組織におけるお作法もわからない状態です。そんな状態で無理に成果を出そうとしても上手くいく事は稀です(成果を出そうとする素振りは見せた方が良いでしょう)。また、当初の成果など運によるところが大きい事がほとんどです。ここで一喜一憂するよりも、自分ができるようになった事をしっかりと振り返り再現可能にする事が大切です。そしてできる事が増えていくにつれてあるタイミングでそれまでの取り組みが掛け算のように掛け合わせられ成果につながります。私の感覚では最低でも最初の一年は成果や評価を無視して成長にフォーカスする事をお勧めします。

短期の結果に心を揺さぶられるな
短期の評価に心揺さぶられるなと言うことも先ほど述べた事と重なるところが多いのですが、多くの方は新組織に入って半年以内に絶望の状態を迎えます。当たり前です。新しい組織の新しい文化ですから。ここで自分に絶望し退職してしまってはもったいない。この期間はできなくて当たり前です。成果は出ないもんだとある程度割り切り、その上で自分の成長にフォーカスしましょう。成果を求め出すと焦り、焦ると上滑りします。とりあえずやっている振りをしながら虎視眈々と人の観察をするくらいがちょうど良いのです。

勝負は長い
そして勝負は長いものです。期間が区切られている学生スポーツ、社会での評価、スタートダッシュから最後までトップで走り抜けられる人は稀です。ある程度最初の時間は評価を度外し健全なメンタルを保ち、着実に努力を重ね成長する。決して焦らない。これができない人の方が多いのです。時には人が眩しく見える時もあるかもしれませんが、きちんと自分のやるべき事にフォーカスし、良い結果も悪い結果も淡々と受け止める。こういった覚悟こそが本当に良い成果や評価につながるものだと確信します。

長く、書いてしまいましたが私が伝えたい事は決して一喜一憂するなと言う事です。良い時も悪い時もありますが、その中で自分のやるべき事と向き合う勇気。これが何よりも大切です。この文章を読んでくれたあなたの事を私は応援しております。




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