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なぜ「結論ファースト」は難しいのか。

元コミュ障、HSPアナウンサーの小屋敷彰吾です(^^)

今日のテーマは「結論ファースト」

相手に伝えるときは「まず結論から述べよ」

というテクニックで、ビジネス書では必ずと言っていいほど紹介されていますね。

多くの方が一度は耳にしたことがある単語のはずです。
それだけ基本であるにもかかわらず「なぜか実践することがむずかしいテクニック」でもあります。

今回は、

1.結論ファーストが難しくなる原因
2.結論ファーストをしないとどうなってしまうのか

をじっくり考察していきます!

1.○○が「結論ファースト」を妨げる

「結論ファースト」が大事だと知りつつも、なぜ話し手は実践することが難しいのでしょうか?

ずばり、「不安」という感情があるからです。

結論を真っ先に相手に述べることって、程度の差こそあれ、ちょっと勇気が要りますよね。

特に良くない結果報告や相手の負担が増えるようなお願いメールなどは、できたら送りたくないものです。

この「できたら送りたくない」という気持ちの正体こそ、「不安」です。

この「不安」を抱えているからこそ、頭では「結論ファースト」が大事だと知っていても、実践することが難しくなってしまうのです。

そしてこの「不安」を解消するために話し手がつい取ってしまう代表行動が「理由ファースト」

「理由ファースト」とは、最初に「理由」を説明する行動のことです。

例えば「悪い結果の報告メール」だとこんな感じです。

「先ほど商談が終わりました。部長の感触は悪くなく、値段については、やはり満足されていました。また品質についてもB社よりも良いということで部長は我が社の商品をプッシュしてくださったそうです。しかし、納期に関して社長がどうしても納得がいかないということで、今回は残念ながら結果に結び付きませんでした」

これは大げさかもしれませんが、ついこんな風に言いたくなりませんか?

良くない報告をする時、話し手は「いきなり残念な結果を伝えたら、がっかりされたり、怒られるかもしれない」という「不安」の感情を抱えています。

この「不安」があるがゆえに「うまくいかなかった原因をまず知ってもらい、納得してもらってから、結果を伝えた方が安全だ」と考え、最初に「理由」から話してしまうのです。

ある意味この「理由ファースト」は、感情がある人間だからこそ起きてしまう当たり前の現象かもしれません。

2.しかし「理由ファースト」は逆効果

不思議なもので「話し手」と「聞き手」には大きなギャップがあります
「結論ファースト」と「理由ファースト」はその最たる例です。

話し手の心理としては「不安」を解消するため先に「理由」を話したくなるのですが、聞き手の立場になると全く違います

結果報告をされる際「いきなり理由から話されたら」あなたはどんな印象を持つでしょうか?

私が聞き手で先の例のような報告をされたとしたら、

「それで、結果はどうなったの?」
「いきなり言い訳なのかな?」
「自分の保身をしたいだけなのでは?」

と、疑いの目を持ってしまうかもしれません。

話し手としては「丁寧に伝えたい」と思って先に理由を言っているにも関わらず、聞き手からすると「早く結論を言ってくれ」という心理になります。

人間は聞き手になると、想像以上に「短気」に変わってしまうのです。

もし聞き手がこの「早く結論をいってくれ」モードに入ってしまったら、もはや手遅れです。

聞き手は「聞こうとする気持ち」がなくなっているので、何を言っても届かない状態へと変わっています。

話し手はそれに気づいて「なんとかして機嫌を建て直さないと」と、余計に理由を重ねてしまうかもしれません。

そうなると、最悪。
聞き手のタイプによっては、「もういいよ」と怒鳴ったり、声を荒げる人がいるかもしれません。

これはもう完全な悪循環ですね。

そうならないために、

「話し手」と「聞き手」には大きなギャップが存在する
・「聞き手」の立場から考えると「とにかく結論ファースト」で話すべきだ

ということを今一度、肝に銘じておきましょう。

今日は「結論ファースト」が難しい理由と、「結論ファースト」を行うことの大事さをお伝えしてきました。

意外とできない理由をわかっていただけたでしょうか。

この「結論ファースト」を、生まれつき特に苦手としているタイプがいます。
(実は、私もその一人です・・・)

明日のブログでは、

「結論ファースト」を苦手とする人の傾向
それを克服するための対策

をお伝えします!

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^_^;)

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