最短距離を目指すな、泥臭くいこう
ついつい僕もそうだったのが、
最近のトレンドとして、コスパ、タイパなどを求める傾向がある。
それは、つまりなるべく無駄を省いて得るものを得よう、ということだ。
気持ちはわかるし、僕もそういうところがあった。
だからYouTubeで動画を視聴するときに、常に2倍速をしたりもしていた。
直接会うのには時間もかかるので、zoomやLINEを利用したりもした。
これは反省の意味も込めて気付かされた教訓だ。
「最短距離を目指すな、泥臭く生きようだ。」
気づいた。気付かされた。今の時代に逆境しているのはわかっているが、あえてそれが大切だと思う。
やっぱり、コスパやタイパを求めていると、自分も相手にそう思われるからだ。
さっきカフェに行き、モバイル注文をした。
機械が料理を運んできてくれた。
さっき山グッズをアマゾンで注文をした。
きっと明日には、家の前に届いているだろう。
楽で便利だが、どうだろうか。
明らかに、人とのつながりが減っていないだろうか。
温もり、温かさ、つながりが減っているのだ。
最近、山を登ることにハマっている。
頂上に登ることで、達成感も得られることが最初は好きだった。
ただ最近は、頂上だけではなく、1歩1歩を登っていくことが好きだ。
山の雑誌を購入して読んでみると、
登山の醍醐味は、「過程にある」旨の記載があった。これにはすごく納得した。
なぜなら、たとえば頂上に登ることが好きだとして、ではロープウェイで頂上まで登ったら、それに達成感はあるだろうか。あるわけない。
それにタイパ、コスパを求めていたら、わざわざ山になんて登るわけがない。準備するものにお金もかかる。いや、最も大変なのは移動だ。色々な山に行こうと思ったら移動時間がかかる。
あなたの人生は、もっと泥臭くていいのではないだろうか。
最短距離の人生は、ミステリー小説を読むときに、いきなり犯人を知ってしまうようなものだ。そんなの誰が嬉しいだろうか。誰も嬉しくない。
恋愛リアリティーショーをこれからみるのに、SNSでネタバレを見るようなものだ。そんなつまらないものないだろう。
もっと過程を楽しもう。
僕は、これからなるべくアマゾンを利用しないで行こうと思う。
もちろん100%減らすことはないが、
きっと便利、快適より大切なものに気づいた。
人の温かさだ。
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