見出し画像

NHKによる報道被害から訂正・謝罪放送に至るまで【はじめにお読み下さい】

報道被害のあらましは以前に書いた通りです。


訂正・謝罪放送が2023年9月6日にありました。

クローズアップ現代の放送最後の部分です。公式サイトにも謝罪文が掲載されました。※2023年11月現在、謝罪文は削除されています。

桑子アナ
お詫び放送の画面


各所でニュースになってますね


みなさんお察しの通り、「確認不足で事実と異なる報道をした」とはすなわち捏造と歪曲ということです。

2023年9月7日の東京新聞朝刊より。全国紙の中では同紙と赤旗だけが紙面で取り上げていた(ウェブ記事はのぞく)。傍線筆者。

主な2点(掃除を1日6時間/働きたくても一歩が踏み出せない)の他にも、虚偽・捏造は多数あります。出演VTRの全体にわたって時系列と因果関係が歪められ、全く別の話になっていました。たぶん最初にシナリオがあって、それにはめ込む形で番組作りをしたんでしょう。よくある手口みたいです。ほとんどの被害者は泣き寝入りするからなかなか表沙汰にならないし、それをいいことに何度も繰り返される。

「TVなんてそんなもんだよ、気にするな」みたいなことも言われたけど、見過ごすわけにはいかなかった。人の尊厳に関わる問題だからです。これは明らかな人権侵害です。

報道被害を受けてから謝罪放送まで4か月以上経ってしまったのは、相手方が全く非を認めず、筋の通らない言い訳に終始していたから。交渉が難航したため、弁護士に相談したりBPO(放送倫理・番組向上機構)に申立てしたりなど、かなり手間と時間がかかる手続きがありました。申立ての資料を揃えるだけでも一苦労ですよ。ぜんぶ自分でやったので心身ともに消耗しました。

ちなみに、NHKのラジオ番組「みんなでひきこもりラジオ」聴いて立ち直ったとか、ラジオがきっかけで夫に理解して“もらった”というくだりも捏造です。ラジオでひきこもり治ったら、みんな苦労しないわ!
結局のところ制作側は、ラジオ番組の宣伝に利用するつもりで私に近づいたんでしょうね。夫婦で「ひきこもりラジオ」聴いてるお調子者がいる、ちょうどいいや、って感じで。

私はただの一般人でマスコミのことには疎いから、相手方も舐めてたのか、いいように利用されてしまった感がある。それにしたって、あまりにも悪質な捏造だし、発覚後の対応もひどいものでした。

もっと深く突っ込んでBPO案件化することもできなくはないんだろうけど、団体や組織の後ろ盾がない個人にはこれが限界です。痛み分けといったところ。案件化回避のための謝罪であることは承知の上です。
みんなが声を上げて被害を訴えたり、受信料を不払いにしたりしないとね。一人の力ではとうてい無理ですよ。みんなで変えないと。

マスコミ業界の皆さんにも、当然、責任ありますよね??



★捏造場面の解説を書きました


★捏造報道の裏側を書いた記事もあります

取材時の様子や、捏造発覚後のNHKとのやり取りなどを、包み隠さず詳細につづっています。常識をはるかに超えることの連続で、憤死するかと思いましたよ。※限定配信。全27話

ダイジェスト版もあります。


★関連記事をマガジンにまとめました

BPO、表現の自由、支援団体とメディアの関係など。「報道被害を受けた時にすることリスト」もあります。

このような被害に遭われる方が二度と出ないことを祈ります。


※以下は今まで書いた記事をジャンルごとにまとめたサイトマップです。



【2023.11.12追記】
残念なことに同じ担当者による別の被害が発覚しました。詳しくは以下のマガジンをお読みください。


2023.12.11追記】ニュースウォッチ9のコロナ関連の問題報道について、BPOから意見書が出ました。「放送倫理上問題あり」とのこと。これについても以下のシリーズで書いています。クロ現捏造報道とよく似た構造で、驚きました。鋭意執筆中です。


©hamuta 2023 All Rights Reserved







この記事が参加している募集

振り返りnote

この経験に学べ

よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは書籍購入や情報収集など、よりよい記事を書くための活動費に使わせていただきます!😊