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メディアと人権

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「クロ現捏造報道・真相シリーズ」の番外編。表現の自由と編集権、報道による人権侵害、番組制作のプロセスに潜む危うさ、BPOなど、報道被害とメディアに関連する記事が多数あり。
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固定された記事

表現の自由とは何か~編集権が人権とぶつかるとき

クローズアップ現代の取材が終わり、編集作業に入ってからのことです。放送前の映像を見せてほ…

クロ現で捏造報道されて1年。なぜ人はNHKに騙されるのか?を考えた

NHKにはひどい目に逢わされましたが、皆さまのおかげであれから1年、どうにかやってこれました…

フェイクニュースをファクトチェックしたがる既存メディアと政府の真意は?

4月12日(金)に開催された総務省のワーキンググループ「デジタル空間における情報流通の健全…

マスコミと市民と「表現の自由」

NHKから報道被害を受けた!と言うと、「総務省に電波止めてもらえば」とか「与党議員にロビイ…

声を届ける:捏造体験記の公開について

捏造報道の体験記にはフルバージョンがあります。かなり突っ込んだ内容なので、限定配信にして…

声を上げること、闘い続けること

クローズアップ現代では「一歩を踏み出せず掃除ばかりしてるひきこもり主婦」に仕立てられてし…

ドキュメンタリーという虚構、ふたたび~「ガイアの夜明け」

先日の記事では、「ガイアの夜明け」炎上事件を取り上げました。今回はもう少し番組内容に踏み込んで、考えてみようと思います。 女性社員への密着取材この回のテーマは「ニッポンの風をつかめ! ~巨大洋上風力の最前線~」でした。ゼネコンの若手女性社員に密着取材しています。 番組の構成は社員の「成長物語」を軸にして、その合い間に洋上風力発電の解説を挟むという形になっています。VTRには「密着!日本最大の洋上風力」というタイトルが出てるけど、密着しているのは洋上風力発電ではなく、「新米

ドキュメンタリーという虚構~「ガイアの夜明け」

虚実のはざまにあるがゆえに問題を起こしやすい、テレビのドキュメンタリー番組について、「ガ…

「セクシー田中さん」原作者の死~ドラマ化の犠牲者

またテレビの犠牲者が出てしまった。今度は命まで奪われた。やり切れない気持ちでいっぱいです…

NHK、ネットに本格進出?

総務省に「公共放送ワーキンググループ」という検討会があります。大学の先生や弁護士さんたち…

テレビが見られない!…輪島町野中継局の停波から復旧まで

能登半島の震災では放送設備にも影響があり、長期にわたってテレビやラジオが受信できない地域…

能登地震で通信キャリアが見せた意地~連携プレーと最新技術と

震災発生当初から、総務省の報告を毎日チェックしてます(震災以前から総務省ウォッチャーでし…

NHKの下請け受難?~エヌリンクスの悲劇

上の画像は某公共放送からの「不幸の手紙」です。 1か月前に送られてきたばかりなのに、また…

クローズアップ現代「女性のひきこもり」再考:専業主婦と家事労働の否定

偏った報道が女性の生き方から多様性を奪っていく つい最近まで「ひきこもり」状態になる人って、若年男性しか想定されていませんでした。年齢・性別関係なくひきこもってしまう人がいるという当たり前の事実が、世間一般に認知されていなかったんです。ここ数年でだいぶ理解が進み、女性もひきこもることがあると知られるようになりました。 2023年3月に発表された内閣府調査では、「ひきこもり」の約半数が女性という結果が出ています。 人口の半分が女性なんだから、そんなの当たり前だよね……