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【感想】「LotR:力の指輪」Season1の7話

周回遅れですが、見ました!
8話は未視聴です。

感想

南方国

火山灰すごいですねー…。前回ラストで火砕流が流れ込んだかと思いましたが、煙だけだったみたいですね(ガラドリエルがここで死ぬわけないので当然ですが)。
死屍累々の大地、生きたまま焼ける馬、人…。
え、表の人達はなんで死んだんだろ、噴石にあたった? 焼けた? 一酸化炭素中毒? 火山ガス? 灰燼で肺をやられた? 知識がなさすぎて分からん…。

そんな中、焼け落ちる間際の家屋から助け出される親子。ミーリエル様、勇気がある。一個人として危険を冒してでも民草を助け出そうとする。が、炎にか灰にか目をやられる…。後に野営地で手当てを受けたようなので、失明はしないだろうと思うけども。
同じ家屋に救助に入ったイシルドゥルは、焼け落ちた屋根の下敷きに。…まぁ、生きててもらわないと困るんですけどね、彼には…。
生き残ったオンタモ、死んでしまった大尉くん。大尉くん、残念です…。

テオと二人で野営地を目指すガラドリエル。(おい…他にも生きてる人いる気がしたんだが……。ストーリー的には二人きりのシーン、とても良かったけどさ)(うん、尺の都合で割愛されただけで、きっとホントはしばらく二人で救助活動したんだ。そして生き残った人はみんなそれぞれ野営地を目指したけど、二人はテオのお母ちゃんが見つからないって探し回ってたんで、村を出るのが最後になったんだ。きっとそうだ)

南方国の生き残りもヌーメノール軍も壊滅的な被害を受けた、その責任と怒りに苦しむテオとガラドリエル。

「(お前のせいだと)謗る人もいるでしょう。でも、本当に賢い人は内面を見ます」(うろ覚え)
ほんとうにそうだなぁ…。努力が実らなかっただけで、努力した人が努力しなかった人々から責められ萎縮することは、往々にしてあることなので…。
軽率に責める人はいなくならないので、心を強く持たないとならない。

人を殺したことを賞賛してはいけない。そこに付け込まれる。敵は外側だけでなく、自分の内側にもいる」(だいぶうろ覚え)
そうなんですよ…。でも、人は人を殺して褒められるという異常状態に陥っていないと戦争なんてしんどいことやってらんない面もある。
だからこそ、ひとたび戦争をはじめると常識や倫理を見失い、異常だらけの地獄へ周囲ごと引きずり込まれ、戻れなくなる。

あと印象的だったのは、親しい人々が殺され故郷を焼かれたことにどんな神の思し召しがあるのか、という話。年上ぶってテオをなだめるガラドリエルも、まさしく納得できなくて足掻いてる最中の側。
守るべき幼子には、責任を負わせずに済ませたいけど、テオはもうそんな慰めにごまかされる子供ではない。「この剣を持つにふさわしい」ガラドリエルからエルフの長剣を贈られるテオ。
よかったね。サウロンの剣ではなく、エルフの剣にふさわしいって。
そのまま立派な男に育ってくれ…!

そして野営地で、ブロンウェンとアロンディルと再会。ブロンウェン退場かと心配したよ〜、よかった! アロンディルとテオ、仲良くなれてよかったね…!

そして、ガラドリエルがミーリエルに拝謁。
出征にて失ったもの(息子、部下)(ミーリエルも危うかった)に、ガラドリエルと中つ国へ憎悪を抱くエレンディル。そりゃヌーメノールに籠もっていれば、中つ国の情勢なんて無関係でいられたかもしれないもんねぇ。
傷付けられて、より一層、悪を砕くことに意義を見出すミーリエル。つよい。仇討ち、弔合戦になりますかね。
必ず再訪すると約束するミーリエル、エルフも準備を整えると約束するガラドリエル。二人とも、これから国を説得しないとならない立場ですね。
この二人の友情、尊い…!
リーダーとして、賢者としての言葉の裏に、共感できる友人(と呼ぶのは難しいけど、それに近い何か)への思いやりがにじむ。素敵…。

ヌーメノール軍はヌーメノールへ、
南方国の民は大河アンドゥインの河口付近(ペラルギルかな…?)へ。
てっきり死んだかと思われてたハルブランド、治療のためにエルフの国へ。
おお…腹に穴あいてて騎乗できるの…? 乗馬って腹筋めちゃくちゃ使うよね?? 荷車に乗せてやる発想はなかったのか…、いや、荷車なんて作らないとないだろうけど…、あと、道が険しすぎて荷車使えないかもだけど。
小舟さえありゃ海路のほうが楽そうだけどねぇ…。でも、舟つくれる人も舟操れる人もいないしな。
イシルドゥルの馬は、乗船拒否して、おそらく主のもとへ。

ガラドリエルとハルブランドは、エルフの国(ノルドール・エルフの国リンドンか、それともシルヴァン・エルフやシンダール・エルフの居住地か)へ着く前に、他の人達と合流するかもですね。
イシルドゥルか、エルロンドか、ハーフットやよそびとか。ハーフット達と出会ったらおもしろいな! 楽しみー。

ロヴァニオン

滅びの山の噴石(火山弾)が、ロヴァニオンの緑森大森林(のちの闇の森)まで飛んできているという恐怖。…かなり離れてると思うんだけど。

消沈するハーフット達、木へ回復の魔法(?)をかけるよそびと。木の古い外皮が弾け飛び、古い枝が枯れ落ちる。故意じゃないけどハーフットの子供(ノーリの妹?)を巻き込みかけて、警戒をあらわにするノーリ、恐れるハーフット達、弁解する言葉をもたないよそびと。
言葉で説明や警告できるだけの知恵が、よそびとに備わっていれば、ハーフット達ももう少し心穏やかに関われるのに…。会話スキルは重要ですね。

事故が故意でなかったのは明らかだし、狼から守ってもらった恩もある。だけど、よそびとはあまりにもハーフットの手に余る存在。
うん、大人の3倍以上ウェイトのある幼児なんて育てらんねぇよな…。
長老サドク、よそびとに彼が探してる星座の絵を渡して、「大きい人」達の村へ行ってみろと助言。やさしい追放。

よそびとの力に対する畏怖に耐えられなかった、けれど友達を突き放して傷付けた、複雑な思いのノーリ。翌日よそびとの魔法が実りをもたらしたこと、その夜あやしい人々がよそびとを追っているらしいと気付いたことで、悔悟の念に駆られたんでしょうね。追跡者を撹乱しようと嘘をつき、結果一族の荷馬車ぜんぶ燃やされる…。
おああ、隠れてりゃいいのによ…。でも黙ってられないのがノーリの善性。
ハーフット達も、実りを与えてくれたよそびとに対しての恩義からでしょうか、ノーリ、ポピー、ノーリの母、長老サドクの4人がよそびとを追いかけることに賛同。(掛け声をかけるでもなく、後ろのほうでウンウン頷いてるハーフット達、善良にして平凡の極みだな…。ほっこり)

ちょうど移動がおわり、ここからしばらく定住するところだとはいえ、長老まで送り出すの太っ腹だな。長老職の引継ぎはせんでええんか…。
季節がめぐったり、森が闇に閉ざされたりする前に、村に戻れるといいけどね。

カザド=ドゥーム

ドゥリン三世に拝謁するエルロンド。
おっ、ちゃんと見返りを用意して交渉してるね。そうですよねぇ。
そんで、「王がこう言ってます」じゃなく、「自分の責任のもとにお約束します」と言うエルロンド。
そうだね…ギル=ガラド、ドワーフに対する態度悪かったもんね…。エルフ全体や王に約束の履行を期待するより、自分で監督責任負ったほうがいいね。エルロンド、5世紀くらい余裕で生きられるしね。

情に篤い男ドゥリン四世、友を死から救う手立てがあるのに止められて、激昂する。ギル=ガラドの前では冷静だったのに、身内に対して喧嘩っ早くなるのは、「この人なら分かってくれる」という無意識の甘えなのかもね。
一旦矛を収めるも、ミスリルが葉の汚染を浄めるのを目の当たりにして、内密にミスリル採掘を再開する。

2話の石割り対決をふり返る二人。
「少しでも話す時間をのばしたくて」
私は、エルロンドはハンマーが壊れたとき、直前に見た、大事に保存されたフェアノールの鎚を思い出して、無為に壊す虚しさや申し訳なさを思ったのかな、と考えたのですが。ハンマーを壊したみたいに友情まで壊したくない、とかね。
ハンマーが壊れたのは冷静になるきっかけで、早々に負けを宣言したのは話をするきっかけ作りのためということでしょうか。ドゥリン王子、あの勝負で負けたら確実にへそ曲げるもんね…。

血の繋がった家族にしか教えない自分の隠し名を、エルロンドに告げようとするドゥリン四世。彼の友情は本物です…!(感涙)
鉱脈を掘り当てた矢先、父王に見つかる二人。まぁ、そりゃ怒られますわ…。王の決定を無視したことも、いつ落盤してもおかしくない状況で王子が作業を続けたことも。エルロンド、追い出されるだけで済んでよかったね。(まぁエルロンドを投獄したらリンドンと国際問題になっちゃうから、妥当か)

愛息子を諭す父。しかし、激情のあまり、父王の王たる資質を侮辱し、勘当(?)されるドゥリン四世。王位継承権の剥奪かな?

夫を鼓舞する妻ディーサ。ドワーフらしく情に篤く快活で肝っ玉母ちゃんなディーサ妃ですが、ドワーフらしく少々がめつい。がめついといっても本来なら愛嬌で済ませられる程度なんでしょうけど、エルロンドの安否を心配するのと同等にミスリルの価値に魅せられてる面もありそうか…?と心配になるような描写でしたね。

ドゥリン四世…たのむから君は指輪の毒牙にかかってくれるなよ…!(泣)
(私、七つの指輪がどうなったか知らないんですよ…。指輪物語に書いてあったはずだと思うけど、全く覚えてない)

モルドール

南方国あらためモルドール。ここで初めてモルドールの名がつきましたね。
 影横たわるモルドールの国に…
日本語訳は「暗黒の国」とか「影の国」とか。

当面は「滅びの山の噴煙がおよぶ範囲 = モルドール」と解釈していいでしょうかね?
ブロンウェンの村がどの辺だったかまだ確認できてないけど、ミナス・モルグル(ミナス・イシル)とかのあたりかなぁと勝手に想像してる…。いや、でもラウロスの大瀑布(?)と滅びの山を結ぶ線上だから、まさか死者の沼…?もしくは北イシル…?(↓こちらの地図を参照してます)

ちなみに、南方国は「力の指輪」の独自設定と聞いたけど、原作でも「南方人」ていたのでは?と混乱したので改めて。
原作では、ハラド人を指すゴンドール(第三紀のヌーメノールの末裔の国)での呼称が南方人なんですね。
ハラド国はゴンドールやモルドールよりさらに南の地域。民は浅黒い肌の人々で、褐色国人とも呼ばれる。モルゴスやサウロンが猛威をふるった時代にはその支配下に入り、モルドールと大街道で結ばれ、物資や奴隷を提供させられていた。第三紀の初期はゴンドールと通商関係があったが、友好関係はなく、後にゴンドールと敵対するようになる。
ハラド国は、「力の指輪」の南方国とは場所もヌーメノール人との関わりも違うけど、着想の素ではあるのかも。「もしもハラド人がヌーメノール人と手を取り合えたら」のif物語なのかな。


では、以上です!
今週中に8話見れるかなぁ。
そのうち「トールキン -旅のはじまり-」も見たいけど、それはこういう感じでは感想書けなそうな気がしてます。どうなるか分かりませんが。

ではこの辺で。

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