見出し画像

本当の締切日を教えないで〜生誕ライブ振り返り〜

9月24日(日)、私の生誕ライブ「おまえら全員ドライアイ」を開催した。アイドルになって初めての生誕ライブ。2月12日にステージデビューして225日目のことだった。(数えた)

私が作った、波紋を呼んだフライヤー


異質な生誕ライブにしたいとずっと思っていた。ライブ活動をしていく中で他のアイドルの生誕ライブに出ることもあったが、どうしたら他と違うと思ってもらえるか、自分らしさを出せるのかを意識して総演出を考えた。元々ずっとやりたいと思っていたことをやれたりもしたが、急遽決まったコラボがあったりと計画性のなさが自分の首を絞めた。本当に全てがギリギリで、とにかくやることが多い生誕ライブだった。生誕ライブをいかに特別なライブにできるかは主役がどれだけ手をかけるかで全て決まる。正直まだやれることはあったし中途半端な部分もあったが、終わってから運営に「今回はこやんが頑張った結果だから」と言ってもらえた。反省点も残るが、今自分ができる精一杯のことはできたんじゃないかと思う。

運営に言われたことで、印象に残っているもうひとつの言葉が「結婚式の披露宴みたいだった」という言葉だ。楽しみたい、盛り上げたい、お祝いしたい、見守ってあげたい、そういった気持ちが客席から全面に出ていて本当に温かかった。演者としてパフォーマンス中のミスが少しも気にならないくらい楽しみながらライブができた。(気にするべきではある)

今回の生誕ライブで私がこだわった部分、やりたかったこと、実際にやれたこと、やれなかったことなどをまとめようと思う。




「飛びたい」が口癖だった1週間

グッズ製作、オリジナルソロ曲の作成、ソロ衣装の準備、コラボ曲の練習、グループの初披露曲の練習、メドレーの考案、メドレーの練習、演出でやりたいことのまとめなどやるべきことが山積みだったのだが、あまりにも計画性がないためこれらほぼ全てを生誕ライブ前の1週間に詰め込んだ。なんならほとんどの作業を前日にやった。私は夏休みの宿題を最終日とか登校初日の朝ギリギリまでやるタイプなのだが、大人になってもそれは変わらなかったようだ。普通にバカ。大事なライブほど入念な準備が必要、マジで。

色々と間に合うか怪しすぎて「マジで飛びたい」「飛ぼうかな」「今飛んだら面白いですかね?」と何度も口にしていた。運営には「地獄の果てまで追いかけ回すよ?」と返された。私、地獄に行くのかよ。


グッズ製作「初めてのまばたき」

今回の生誕ライブで一番大変だったのは、生誕記念ブックとして物販で販売した「初めてのまばたき」の製作である。印刷所に提出する原稿の締切が9月18日(月)で、それまでヒィヒィ言いながら編集作業をし、締切ギリギリにやっと入稿したと思いきや直す部分が多すぎて締切以降にも3回ほど再入稿した。間に合うか心配だったが、生誕ライブの前日の午後に本が届いた。
・内容について
いつも大好評だったツイートの下書き供養は絶対に載せようと決めていて、かなり前から溜め込んでいた。しかしページ数の問題で厳選した部分のみしか載せられなかったので、使わなかった面白そうなやつもいずれツイート出来たらと思う。
インスタの親しい友達の投稿は、プライベートなことから全体に公開するまでもないくだらないことまで普段から色々載せていて、主にメンバーや仲のいいアイドル友達にしか公開していないものである。もっと載せる予定だったがこちらもかなり厳選した上、コラージュして1ページに2つの投稿を載せたりした。
ゆいたる百合小説は以前載せた投稿がかなり好評だったためいつか続きを書きたいと思っていたものだった。今月に入ってから少しずつ書いており新作を7本も載せられて満足だ。正直これ目当てで買ってくれた人が多いと思う。ゆいたるは素晴らしいので、たくさんの人が読んでくれたら嬉しい。いつか長編や、(ゆいたるの許可が降りれば)エロい文章も書いてみたい。

ありがたいことに会場販売分は即完売、重版分を通販で販売できることになった。興味がある人はぜひお願いします。警察が出てきたりするけど怖くないよ〜!フルカラーで内容盛りだくさんです!


生誕オリジナルソロ曲

アイドルをやると決まった時から作詞作曲をしてみたいなとずっと思っていた。デビュー前のある日ふと思いついたメロディがあり、今回のソロ曲はそれを元に作ったものだ。アイドル活動を始めてからは忙しくしていたし作曲のやり方も分からなかったのでなかなかできずにいた。念願だ。

元々4.5人くらいで歌う想定をしておりサビは一人ひとりのパートがある。全部自分一人で歌うことになると思わなかったしソロ曲にできるとも思ってなかった。

編曲を担当してくれた運営であり作家でもある中山さんに本当に助けられました、ありがとうこやいます。何ヶ月も前から頭の中にいたメロディを鼻歌やピアノで起こし、中山さんと色々相談しながら作っていった。

一番の歌詞を書き終わった時、中山さんに「こやんがオタクのみんなを好きっていう気持ちを歌ってるような歌詞にしたい」と言われ、二番のBメロはアイドルのファンの人のことを意識して書いた。あと、この曲では落ちサビで爆発音を入れたいとずっと思っており、そこもこだわってもらった。

ピューパ!! にないような曲調や歌詞にしたかったのだが、結果的にピューパ!! っぽくない曲になったと思うので良かった。

この曲はアイドルとしての私の理想の曲であり、私自身が歌いたい曲、作りたい曲とはかけ離れているものだ。いずれ、メロディの展開や歌詞に自分らしさを意識した曲を作ってみたい。


視聴動画

CD-R、ダウンロードカードを通販で販売中!もう作ることがないであろう可愛さです、よろしくお願いします!


アホのランチェキ

生誕記念グッズでランダムチェキを販売することになった。売る枚数は20枚くらいと運営に言われていたのだが、普通に売ってもつまらないと思い全て違う衣装にすることにした。アホだった。撮影が本当に大変だった!当たり前だ。事務所にコスプレ衣装が大量にあるためそれを着たのだが、時間がかかりすぎて集中力が切れてしまい2日間に渡って撮影をした。1枚だけ水着を混ぜたのだが、なんと販売中に一番最後まで残りラストワン賞みたいな感じになった。アイドルになって脱いだのは初めてだったが、多分もう脱がない、しばらくは。

アホのラインナップ


こやくじ

「何が出ても文句を言うな」といった紹介文と共に情報解禁したこやくじ。これはほとんどの景品を前日に準備したためマジで大変だった。計画性のなさが自分の首を絞m(ry


中身


前日まで中身を全て決めておらず、買い出し中に決まったりしたものが多い。夜に買い出しをして深夜にくじ本体や景品を作るといった限界ムーブだった。


前日に全てのネタバレをしたこと

ほぼ全てのネタバレが載っているnoteを生誕ライブ前日に公開した。セトリやコラボ曲すらも明かしてしまうネタバレ記事というのはなかなかないだろう。というかネタバレすること自体ないよね。

ほぼ全てと言っているが基本的には私の行動やセトリについてのことで、当たり前だがライブ中に解禁する情報や細かい部分については触れていないため読んでからでも十分にライブを楽しめるものだったと思う。ライブに来た人も来てない人も、今からでも読んでみてほしい。



生誕ライブ前日から当日の過ごし方

11時〜:前日から事務所に泊まっており、ダラダラ起床。パスタを茹でて食べる
12時〜:事務所にて、ウトウトしながらゆいあみのYouTube撮影の見学
15時〜:移動、ドンキと百均で買い出し
17時過ぎ〜:少し遅れてグループのスタジオ練習に合流。ここでメドレーの練習を初めてやった(おかしい)
19時〜:minminちゃんと電話で打ち合わせ。ここでコラボ曲が決定(おかしい)
19時半〜:ダンスの個人練習開始。ネタバレnoteの執筆
20時半〜:ネタバレnote公開
22時〜:スタジオを出てドンキで買い出し。コンビニで自然の写真の印刷
23時〜:事務所に到着。こやくじの作成

生誕ライブの前日にやることがこれって何?

0時〜:SSチケット特典のメッセージカードをオタクを思い泣きながら書く

いっぱいの文字、いっぱいの愛


1時半〜:メドレー後に流す映像の編集
2時半〜:SSチケットとSチケット特典の生誕衣装ランチェキのラクガキ。最初インクが薄すぎて全て上から書き直したので倍の時間がかかった

金色のペンでキラキラのラクガキ


3時〜:こやくじの景品の作成
3時半〜:シャワーを浴びる。出てからこやくじ景品の作成
4時半〜:パスタを茹でる。食べながらコラボ曲の振り返り
5時〜:ソロ中に使うフリップの作成
6時半〜:就寝。布団を敷く時間すら惜しくて座布団を枕にしてカーペットの上で気絶するように寝る
8時〜:起床。1時間半だけ寝ていた間に舌の左側に口内炎ができる
8時半〜:事務所を出発、新宿へ。電車の中でコラボ曲の振り返り

大荷物。スーツケースを使いなさい本当に


9時少し前〜:新宿に到着。こやくじ景品のカツサンドを求めてコメダ珈琲に行くが、行ったお店ではテイクアウトの扱いがなくコンビニでカツサンドを買ったのち、ライブハウスへ
9時過ぎ〜:俺らの実家、新宿MARZに到着。楽屋でメイク、衣装の準備

ほとんど寝られなかったのだが不思議なことに全然眠くなくて、かなり集中して作業できた。今まで生きてきた中で一番冴えていた夜だった気がする。こんなに起きていたのは看護学生時代に課題に追われていた時以来かもしれない。

当日やったこと

・壁に自然の写真を貼る



・受付にレムくんを設置

受付でお出迎え


・あみちゃんの衣装を着たまま、開場から開演までステージで寝る

ナウシカのBGMを流しながら寝ていた。この時間でずっとコラボ曲の歌詞を覚えていた


・あみちゃんの前説

本当に面白かった!会場をアツアツにしてくれた


・開演前と各演者の登場前に、紹介アナウンスを流す

・たるちゃんの衣装を着てminminちゃんとコラボ!一緒に歌った後にMCをして、客席にお菓子を配る

2人ともお菓子投げるの下手すぎて変なところに引っかかった


・ゆいのんの衣装を着てJaccaPoPさんのステージに乱入。MIRUさんに銃を渡して打ってもらう。一度捌けた後に一緒にMC

打たれてからずっと倒れてた


・自分の衣装を着てCUB∑LICさんとSEで一緒に登場

異次元ポーズしてる


・私の大好きな「微レ存ガール」でコラボ。一緒にMC

夢みたいだった


・生誕オリジナル衣装を着てソロ曲。フリップ芸をやる。歌いながらページをめくっていき、3人のメンバーの生誕ライブの日程を発表

フリップ芸って難しい!(練習時間ゼロ)


・作詞作曲が自分であることを発表


・生誕オリジナル衣装のままピューパ!!のライブ。新体制初披露曲の「月のスポットライト」、私が考えたメドレーを披露。生誕オリジナル衣装でガッツリ踊るのがこの時初めてだったので(おかしい)、スカートが落ちてきそうで心配だった

KOYA
LOVE


・アンコールと叫びながら退場。スクリーンが落ちてきて私のヤバい映像が流れる。


・オーディション時の課題曲でもあったノーモアクライを披露。一番Bメロの私のソロパートでメンバー3人の頭の上にバナナを乗せる。(?)

似合ってて可愛かった🍌


当日起きたこと

フラワースタンド

メンバーカラーの黄色のデザインに、大好きなひまわり

垂れ幕

飼ってる猫もいる🐱

壁の装飾

私が事前に貼った自然の写真が混ざってて草


・楽屋でメンバーにプレゼントを貰う!泣いちゃった

・ノーモアクライの時に2階から大量の風船が落ちてくる

・写真撮影前のMCで花束、ケーキ、メッセージカードがまとまったアルバムを貰う

ひまわりの花束🌻✨
ステージで少し食べた


可愛くて美味しかったケーキ🎂


・撤収時間のため撤収。レンタルスペースを借りて特典会を延長。思っていたよりもかなり多くの人が来てくれた

・運営と荷物を全て事務所に運ぶ

・運営からメンバーがプレゼントを選んだ時の話を聞いて号泣する

・アルバムやみんなに貰ったお手紙を読んで号泣する


反省点

・コラボをする場合は、事前にできるだけ早めに内容を決めてしっかり練習をしておく
・やりたいことを早めのうちに分かりやすくまとめておく。運営やライブハウスの人と何度もやり取りをしすぎないようにする
・周りの人が私に本当の締切日を教えないようにする

ここで1曲


生誕ライブを終えて

お、終わった〜!!!!ここ数週間ずっと生誕ライブを意識した生活(?)を送っていたため、解放感がすごいのと同時に、本当に終わったのか分からないくらい夢だったようにも感じる。ずっと追いかけていた目標を見失った感じ。まぁ、実はもう次の生誕ライブのこと考えてるけど。

まばたきこやという自分の名前からライブのタイトルを決めたけど、メドレーでの私のソロパートで泣いてしまったとか、下手くそなダンスの映像が流れた後のパフォーマンスで泣いてしまったとか、ライブのタイトル「おまえら全員ドライアイ」とは違った反応が出ている人がいて嬉しかった。感動して泣いてもらえるなんて、嬉しすぎる。私は感情をめちゃくちゃにしたいんだから、おまえの。

今回のライブでは周りの人に本当に恵まれたなと強く感じた。関わった人はみんないい人たちで、助けてくれたり協力してくれたり優しくしてくれたり、関わった人全員に支えられてもらったからこそ乗り切ることが出来たライブだった。

終わったあとに運営に「アイドル初の生誕ライブでここまで出来るのは才能だと思う」と言ってもらえた。しかし私はそういう風には思わない。ただ"運が良かった"だけだ。運営歴が長いスタッフがいるピューパ!!に入り、運営とメンバーが割と自由にさせてくれて、ライブハウスのスタッフの方とも仲良くさせてもらえていて、私の周りが"たまたま"温かい人達ばかりで、全てのピースが綺麗に埋まったことでやっと完成した生誕ライブだった。どれかひとつでも欠けていたら、このメンバーでなければ、この対バンでなければ、あのスタッフさん達でなければ、会場に来てくれたお客さんが1人でも少なかったら、絶対に成立しなかった。これは当たり前かもしれないけど、私だけじゃなくて、メンバー、出演者、運営、スタッフの方々、お客さん一人ひとりの全員と作り上げたライブだった。だからあんな奇跡みたいに温かい空間を作り出せたんだ。


客席から私を見ている一つひとつの目玉が、眩しいくらいに光り輝く何本もの黄色のペンライトが、手紙に書かれたひとつの言葉が、受け取ったプレゼントから伝わってくる温もりが、"瞬こやが愛されている"という事実を嫌というほど実感させてくる。

私の居場所はここだったんだ。

アイドルになって、ピューパ!!に入って、みんなと出会えて本当に本当に良かった。


来年の自分へ

この苦しみを思い出せ。事前に準備した方が楽だしクオリティも上がるし出来ることが増える。
余裕をもって楽しめた方が絶対にいい。優先順位を考えろ。迷惑にならない程度に周りを頼れ。それはファンの人が本当に見たいものなのか?あなたが一番喜ばせたいのは誰なのか。パフォーマンスはそれで十分か?練習時間は足りているか?
本当の締切日を本当の締切日だと思うと間に合わないから、本当の締切日を本当の締切日だと思うな。
1年前の生誕ライブを終えた私より。


おわりに

生誕ライブにお越しくださった方、お越しくださってない方も、私と関わった方全ての方へ、私と出会ってくれて、ありがとうこやいます。
ここまで読んでくださってありがとうこやいました!楽しいこと、面白いことまだまだやれます。よろしくお願いします。


ピューパ!! 瞬こや


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?