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【無料】世界最南端(?)の競馬場であるチリのプンタ・アレーナス競馬場が消滅

写真:Culb Hípico Punta Arenas
https://clubhipicopuntaarenas.cl/galeria.html


 チリ最南部のマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州にあるプンタ・アレーナス競馬場が、完全に閉鎖されることが決まった。

 プンタ・アレーナス競馬場は、南緯53度に位置する都市プンタ・アレーナスにあり、チリの首都サンティアゴよりも南極大陸のほうがはるかに近いという、おそらく世界最南端の競馬場である。

 プンタ・アレーナス競馬倶楽部(Culb Hípico Punta Arenas)ができたのは1911年のことである。長い歴史を誇るが、財政的な問題と負債を抱えていることや、2006年5月3日に施設内で発生したガス爆発と火災の影響などから、すでに競馬活動を行なっていない。

 6月27日にプンタ・アレーナスを訪れたチリのガブリエル・ボリッチ大統領は、プンタ・アレーナス競馬場を収用し、大規模な公園として再開発するプランを発表した。

「地域社会の継続的な構築を目的として、私はプンタ・アレーナスの住民に対し、競馬場の収用作業に取りかかったことを報告したい。競馬場は公園に生まれ変わり、すべての住民のために必要な空間として再生される」

 チリのニュース・メディアである『オベヘーロ・ノティシアス(Ovejero Noticias)』は、「この計画は、社会的な繋がりを強化する新しい公共スペースを提供することになり、住民の生活状況を大幅に改善するだろう」と評価した。

 すでに競馬場としての機能は失っているものの、この土地収用によってプンタ・アレーナス競馬場は完全に姿を消す。



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